機械屋さんのお米育成日記

機械屋さんのお米育成日記

五味機械産業では、土作りから美味しいお米を作る自然農法である「カルテック栽培米作り法」で作る、
御殿場産コシヒカリの育成記録をブログ形式で更新していきますので、お米作りをされている農家様は是非ご覧ください。

また、生粋のカルテック栽培法とそこから派生する栽培方法の確立として、カルテック栽培法+独自理論を融合させた”ネオ・カルテック栽培法”を研究してみるといった事にもチャレンジしていきます。

それ以外にも、新しい機械の導入に関する”使用者としてのコメント”や、
機械・機器のオリジナルカスタム作製秘話?や、この機械”こんな使い方をしたら上手くいった”等の裏ワザ特集など盛りだくさんの内容でやっていけたらと思います。

不定期更新です

バックナンバーはこちらからどうぞ♪

本ブログは下記の内容で記事が分かれております

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2022.10.18

令和4年10月22日(土)は土作り・秋耕耘研修会ですよ~

稲刈りも終わって一段落の頃、さあ今年もやりますよ!土作り秋耕耘研修会!

稲刈りが終わって秋耕耘をしたらその年の農業が終わったと思われる方が多数いらっしゃると思いますが…実はそうではないんです。
その年の農業(田圃)の終わりは稲刈りが終わった時点で終了であり、秋耕耘とは”来年の作付けに向けた作業の第一歩”なんです。

土作り資材の投入時期は秋であり、土をどういった状態にしておくことが土にとって良い事なのか?
改めて土作りにおける耕耘の理論を知り、”来年の作付けに向けた根張りの良い土壌の準備”は一発勝負の秋耕耘にあります。

今年の土作り秋耕耘研修会にはヤンマー最新型直進アシスト付きトラクターのYT357RとコバシのアースローターFTF202を使用予定。
鶏糞散布には愛車のYT357A/N-spec3+タカキタ・コンポキャスターCC6001を使用予定です。どうぞお楽しみに~♪

講師は現代農業でお馴染みの、コバシ工業のエリアチーフマネージャー”松尾 泰樹”氏に来ていただきます。


開催場所 JAふじ伊豆・御殿場カントリーエレベーター西側圃場

令和4年10月22日(土) AM9:00~ 雨天決行!

①秋耕耘における耕耘理論について学ぼう
②トラクターの耕耘爪が行っている仕事について学ぼう
③土作り資材散布研修
④圃場内耕耘見学研修
⑤質疑応答

番外編研修

※協賛メーカーさんが持ってくる最新型機械の実演

㈱やまびこ様から発売前の”ラジコン斜面草刈り機”の実演作業!


持ち物

やる気←これ一番重要!
念のため防寒具
雨具
筆記用具
マスク

出品機械

ヤンマー/YT357A/N-spec3
ヤンマー/YT357R(直進アシスト付き)
コバシ /FTF202+タイショー/グランドソワーUX-110MT-GP
タカキタ/コンポキャスターCC6001
やまびこ/ラジコン斜面草刈り機

参加費 もちろん無料!

2021.07.29

ホームページが更新できなかったことに関するお詫び

”機械屋さんのお米育成日記”の更新を楽しみにされている皆様!内容を更新せずずっと放置になってしまっていて本当に申し訳ありませんでした。決して放置しようとしてサボっていた訳ではないんです…。( ノД`)シクシク…
日々の業務が忙しくなったという部分もあったのですが、肝心要の”HP更新ソフト”が原因不明のトラブルにより更新が出来なかった。
ちょこっと内情をお話ししますと、今年の春に行われた”代掻き田植研修会”の案内をこのHP上に掲載しようとした場合、エリア編集というアクションをして載せたいタイトル・文章の枠・掲載したい写真の枠等々を掲載し、その後に内容変更という作業に入り、タイトルの文面を考える→タイトル編集確定→文章の作成→誤字・脱字チェック→文章編集確定→掲載したい写真の選定→写真編集確定という感じで編集を繰り返すと一つの記事が完成します。

そんな中で発生したトラブルというのが…記事の編集中にHP更新ソフトがフリーズ→強制終了!…せっせと文面を考えながら制作した文章もすべて消えてしまう→HP更新ソフトを再度立ち上げ→文章作成→作成中にソフト強制終了…振出しに戻るという繰り返しで、更新したくても出来ないトラブルに見舞われておりました。

代掻き田植研修会の案内も通常なら載せたい内容を作成→保存して終了→更新内容のアップロードという流れでサクッと更新できるのですが、アップロード中にソフトの強制終了が何度も発生し、文章の制作に約2日!アップロード→失敗→ソフトを起動→アップロード→失敗…この繰り返しで3時間かかって何とか更新に成功してHP上に掲載することができたというもうどうにもならない状況だったんです。

そんなこんながありまして、HP制作会社さんのほうに不具合報告&対処依頼をして待つこと2か月…やっと治ってきました!
結果報告的な感じになってしまうのですが、お米育成日記2022年の様子を報告していけたらと思います。

2022.05.24

代掻き田植え研修会無事終了しました。

5月21日の代掻き田植え研修会は大盛況の中、無事終了しました。

なんと!この研修会に参加された人数は50名という前代未聞の参加人数でホントびっくりですョ!
この研修会に協賛してくれたヤンマーさんが用意してくれた来場記念品の”最新版ヤンマー帽子”も十分な数を用意してきてくれていたようですが、受付をされた終盤の方にまでは記念品が行き渡らなくなってしまうという驚きの参加人数でした。(-_-;)
こういった研修会って…いいとこ15名前後集まれば御の字というのが定石なんですけどね…農業を本気で考え、ちゃんと学びたいと思う方がこんなにも多かったという事の表れなんでしょうね…。(予め用意しておいたペットボトルの飲み物2ケースも無くなってしまい、妻が急いで飲み物を補給するために自宅に取りに戻ったほどだったと後から聞いてなおびっくりでした)

さてさて…研修の内容ですが、研修会のメイン講師をしていただいたコバシ工業:松尾泰樹氏による代掻きとは何なのか?という講義に始まり、”代掻きとは予め土に含ませた水を抜く作業である”という常識を根底から覆すような知識を教えていただきました。

簡単に言うと、代掻き作業って土の液状化現象を使って花泥を引き出す作業なんですよね。

通常、3月の声を聴いたら春起こしを行って、隙あらば4月前半にも2回目の耕耘となる春起こしを行って、4月20日頃から圃場に入水を開始したら…”たっぷりと水が入った状態でゆっくり丁寧に荒代掻き”を行ったら、そのまま圃場に水を張った状態にしておいて…1週間程度放置したら田植えの3日前に仕上げ代掻きを行ったら準備完了…こんな感じが定石ではありませんか?

研修会当日の水が殆ど入っていない圃場状態を見て、研修会に参加された方に質問してみたところ、ほぼ全員が”こんなに水が無い状態で代掻き出来るわけがない”という反応をいただきましたが、現実はどうだったでしょうか?
車速5km/PTO1速/540rpmに設定した愛車のYT357A/N-spec3で荒代掻きを行ったところ、トラクターが通過した後の圃場から次々と水が噴き出し…荒代掻きが終わった圃場を見ると圃場全体が水で覆われてしまったという不思議な光景を目撃されたと思います。

この研修会で使用しているトラクターと作業機は最新のものですからそりゃ~性能良いですよ?業界最強の組み合わせですからね。(笑)
耕耘理論・代掻き理論等々あれこれ考えて、自分が追い求める作業が出来るトラクターと、それに組み合わせる作業機は何が良いのか?パワーと作業効率についてなど吟味に吟味を重ねた結果選び抜いた組み合わせですから。

機械が良い=良い仕事が出来るという構図は成り立たないんです。
パワーがあるトラクターは余裕もあるが、有り余る力がある故に圃場も簡単に壊してしまいます。
レーシングカーに乗れば誰でも速く走れるか?という事と同じではありませんか?
操縦する腕もないのにレーシングカーのアクセルを乱暴に踏めばまともに走る事さえ出来ずにスピンor事故を起こします。

良い田植えの為には良い代掻きが必要であり、良い代掻きの為には良い春耕耘が必要なんです。
また、良い代掻きの為の準備として土に水をしっかり含ませるという工程も必要で、草浮き・藁浮きを押さえる当同時に、田面の高低差を整えるために荒代掻き・仕上げ代掻きの際には余計な水を落としておく必要もあるんです。

研修会当日に参加された皆様が目撃した光景は、良い代掻きをするための仕込み・事前準備された圃場だからこそ出来るパフォーマンスであって、機械の性能云々は二の次なんですよ(-_-;)
世界最高の機械を使っても、水を含んでいない圃場で代掻きをしても土はゴソゴソになって田植え出来る状態には仕上がりません。

今回の研修会は講師:松尾泰樹氏との代掻き直接対決という前代未聞のお楽しみ要素(そもそも代掻きは対決するものではないが)も含んだイベントだったので、定石に基づいた代掻きである荒代掻き→仕上げ代掻きという2工程で圃場を仕上げるというやり方で松尾さんに挑むにあたり、荒代掻き工程を車速5kmで行ったのには”仕上げ代掻きの余力を残す”という部分もありましたし、YT357のエンジン音って凄く迫力があるじゃないですか!故にあのエンジン音を発生させるためにはエンジン回転数2400rpmに設定することでPTO1速/540rpmになるので、迫力あるエンジン音と圧倒的な高速代掻きという演出に拘ったまでは良かった…が!土中水分の多さもあり、1工程目の荒代掻きが終わった時点で”荒代以上仕上げ未満”という難しい状態に仕上がってしまいました。(-_-;)
元々荒代掻き→仕上げ代掻きという2工程で仕上げる予定でいたため、仕上げ代掻きはエンジン回転数1710rpm/車速4km/PTO380rpmという設定で極力土を練らない&田面の高低差調整という部分に重点を置いて仕上げ工程を行った結果、見た目の美しさと田面の高低差は非常に良く出来たかと思うんですけど、代掻き後即田植えという勝負の面では”植え代がが柔らかくなって植えられるけど植えにくい”という何とも悔しい結果に。(-_-;)

くじ引きの結果、後発となった松尾さんは荒代→仕上げ代という2工程仕上げでは作業スタイルが被ってしまうという事で、車速を抑えた仕上げ代一発仕上げという異色のスタイルで勝負に来ました!仕上げ代一発仕上げのメリットは搔き過ぎないため、代掻き後即田植えという部分に関しては圧倒的有利!しかし、藁や草を綺麗に鋤き込むという部分に関しては2回目の仕上げ工程が無いため、車速・作業深度の調整がより難しくなります。また、田面の高低差の修正に関しても同じく2工程目が無いためより難しい調整技術が求められます。

両圃場とも田面の水がほぼ見えないという環境下ではあるが土中水分は多過ぎるという条件なので、一発仕上げで勝負にきた松尾さんは流石だな~(笑)

本当に代掻き直後に田植えが出来るのか?という疑問を持たれていた方々も一往復田植え出来ている事を確認されたころ、何とか持ちこたえていた雨が強めに降ってきたこともあり一気に閑散とした会場となってしまいましたが、代掻き直後の圃場においても無事田植えも出来ました。

さてさて、代掻き後即田植え勝負の結果はどうなったかと言いますと…。
試合に勝って勝負に負けた!
田面の高低差修正と、田面の美しさに関しては私の勝ち…かな?しかし、代掻き後即田植え出来る圃場という部分に関しては松尾さんの圧倒的勝利!
自分で掻いた代は柔らかめになってしまったので、スピードを上げての田植えが出来なかった!田植機に付いているフロートで泥を押してしまうので、十分スピードを上げられないんですよね…97%以上の苗がちゃんと立った状態で田植えは出来ているので問題はない&ターンポイントでの泥上げも皆無なので十分良い代は掻けたと思うんですけど、植え終わった苗の立ち姿や、田植機の車速を上げての作業という部分を考えると松尾さんの勝ち!
流石は全国を渡り歩く最強の代掻き名人ですね~技術と知識の引き出しの数が違います(-_-;)

松尾さんに追い付け追い越せでまだまだ精進していきたいと思います。

2022.05.14

令和4年5月21日(土)は毎年恒例!代掻き田植え研修会ですよー!

今年もやりますよ~♪代掻き/田植え研修会!

毎年恒例となりました皆様の田植えが終わってからの代掻き田植え研修会!
コロナも少々落ち着いている今日この頃!野外イベントという事もありまして今年も元気いっぱい!代掻き田植え研修会を行います。

今年はトラクターをEG334/N-spec2からYT357A/N-spec3へ乗り換えをしました。
これに合わせて耕耘用ロータリーはFTF202に変更し、代掻きロータリーも一新!TXF415へバージョンアップしました。
新時代の農業に向けて大きく前進した2022年の春作業の集大成!新時代の全く新しい代掻き作業の技術をぜひ学んでください。

新型コロナウイルス感染防止の観点から、飛沫感染対策(マスク等)を十分に行ったうえでご参加ください。
また、今年は㈱ヤンマーアグリジャパン様からの協賛も得ているので、ヤンマー農業用ドローンによる除草剤の空中散布作業実演も行いますので、これからの省力化農業の姿を自身の目で確認・実感していただけたらと思います。

場所は毎年恒例の仁杉の30a圃場!”JA御殿場さんのカントリーエレベーター西側圃場”富士山側の圃場で行います。
講師は現代農業でもおなじみの、コバシ工業から松尾 泰樹氏に来ていただきます。

タイムスケジュール

令和4年5月21日(土) 雨天決行!

AM 09:00~ 代掻き研修会スタート
AM 09:30~ 代掻き直接対決! 講師:松尾泰樹氏 VS 主催者:五味伸章
AM 11:00~ 直進アシスト付き田植機による田植え研修会(体験試乗可能)
AM 12:00~ 農業用ドローンによる除草剤の空中散布

持ち物

やる気←これ一番重要!
念のため防寒具
雨具
筆記用具
マスク・メガネ等(飛沫感染対策品)

出品機械

ヤンマー/YT357A/N-spec3
コバシ /TXF415(代掻きハロー)
コバシ /FTF202+タイショー/グランドソワーUX-110MT-GP(参考出品)
ヤンマー/YR6D(密苗仕様)

今回の見どころ!

AM 09:00~講師:松尾 泰樹さんによる本家本元の”硬い代掻き理論”を自分の目と耳で感じ取っていただきます。

AM 09:30~ついに夢の対決実現!講師:松尾泰樹氏VS主催者:五味伸章による代掻き直接対決!師弟対決による仕上がり&田植えのしやすさはどちらが上か?

AM 11:00~ヤンマーが誇る密苗田植え機:YR6Dによる代掻き直後の圃場の田植え実演を行います。代掻き後、数日置かなければ田植できないなんて過去の話!硬い代掻き理論が何をもたらすのか?自分の目でしかと見届けて新しい農業を知りましょう!

AM 12:00~ヤンマーの農業用ドローンにて今植えたばかりの圃場に除草剤の散布作業を行います。やはりこれからは省力化の時代ですね~♪

参加費 もちろん無料!

2021.05.13

えへへ♪買っちゃった~♪YT357A!

最近の趣味と言えば農業とスキー!
農業のオフシーズンである冬は友人と息子と一緒にスキーにお出かけをして冬を満喫し、スキーシーズンが終了すると春~晩秋は農業に携わって思いっきりエンジョイする日々を送っている今日この頃。新たな刺激を求めて新しいトラクターを買っちゃいました(笑)

この度、昨年まで乗っていたEG334/N-spec2からYT357A/N-spec3へ乗り換えた理由は様々あるんですけどね、理由を挙げるとしたらざっと上げるとこんな感じになるのかな…?決してEG334/N-spec2に飽きたわけではないですよ!

①コロナにより様々発生している情勢不安により今後機械の価格改定が行われるので上がる前に買ってしまおう!
②今の排ガス規制なら57馬力であってもAdBuleを焚かなくても排ガス規制が突破できる今の内に買うべきと判断。
③カッコいい農業を追い求めるためにはこの馬力とこのぶっ飛んだデザインが必要と判断して乗り換えを決断。
④一人で乗るには十分広かったが、大きくなってきた息子と一緒に乗るにはEG334のキャビンスペースは狭くなってしまった
⑤耕耘マニアな自分としては最高の耕耘が出来るコバシのFTF202をチョイスしたかったのでYT357Aを選んだ
⑥今後耕作面積を拡大する予定と、様々な作業体系を考えた際にEG334では少々力不足な面が出てきた
⑦エンジン回転数縛りに対する車速とPTO回転数を最も理想的な値に設定することが可能
⑧当社スタッフの安木さんに嗾けられてその気になったので購入を決断(笑)

YT357Aに乗り換えした理由を挙げればまだまだいっぱい出てくるんですけど、理由説明はこの辺にしておいて…。
EG334/N-spec2が凄く扱いやすくて乗りやすいトラクターであったことは間違いないです。YT357Aに対する熟練度の問題もあるかとは思いますが、直感的に分かり易く意のままに操れるという部分では正直EG334の方が良い部分もあるわけですよ。正直、YT357Aを購入するにあたって資金的な余裕があればEG334/N-spec2は絶対に手放したくなかった名機中の名機であることは間違いありませんね。

特に畔塗作業等の”状況に応じて最高作業速度を頻繁に変える”作業においてはEG334の速度設定変更のやり易さは間違いなくYT357Aよりも簡単で、スピーディーな状況変化対応力は直感的にして瞬時に行えるEG334は本当に素晴らしく良いトラクターでしたよ。

本気で「このトラクター(EG334)に乗って農業を始めたい!」と思えた程の機種ですからね♪
今自分が農業をしているのは間違いなくEG334/N-spec2の存在があったからであることは間違いありません。

過去は過去!当然の事ながらEG334よりもYT357Aの方が優れている部分も多数あるわけでして、これから先の未来は新しい相棒のYT357Aと共に歩んでいきたいと思います。
YTトラクターを簡単に言えば基本性能のすべてを大幅にパワーアップさせた状態で”エンジン回転数縛りに対する車速とPTO回転数を最も理想的な値に設定することが可能”という???な文言かと思いますが、耕耘マニアな自分としては”エンジン回転数縛りに対する車速とPTO回転数を最も理想的な値に設定することが可能”という部分は物凄く重要で、今まで乗っていたEG334ではほぼ不可能な領域だったのでこれは大きなポイントですよ!

物凄くマニアックな事を書きますよ…(笑) 理想の耕耘設定は車速2.5km/PTO540rpm!!
皆様が乗っているトラクターと同じでEG334は極普通のトラクターであり、最高車速とはエンジン回転数が最大値の時の数値なんです。例えば…エンジン回転数2800rpm/最高車速2.5km(主変速8)とした場合、PTO回転数はエンジン回転に比例するので、570rpmとなってしまうんです…PTO回転数を540rpmに設定する場合、自然とエンジン回転数を下げるしかないので、エンジン馬力も下がり…設定してあるはずの最高車速までも上がらなくなってしまうわけです。
(例:PTO回転数540rpmに設定→エンジン回転数2600rpm→エンジン馬力3馬力低下!最高車速2.5km設定だが2.3kmまでしか上がらない)
という具合になってしまうので、PTO回転数を主軸としたエンジン回転数に設定した場合、追い求めたい車速とのズレが生じてしまうので、EG334でこの数値を修正する場合はこの様な設定をします。
エンジン回転数2600rpm/最高車速3.0km(主変速9)/PTO1:540rpmに設定して速度微調整ボリュームにて車速を2.5kmに調整して使う。
ここまでは問題ない…しかし、作業機に加えるパワーを意図的に抑えて圃場の耕耘調整をしたい場合、固定アクセルは1800~2000rpmにしておく必要があり、必要に応じてフットアクセルペダルで調整するのだが、フットアクセルペダルをベタ踏みしてしまうと2800rpmまで上がってしまうので理想のエンジン回転数/車速/PTO回転数にズレが生じてしまう…。
ただでさえ地面の様子を見ながらパワー調整をして耕耘したいのに、エンジン回転数を調整するために足元にまで気を配るとなると…精神的にも疲れ果ててしまうわけですから、この問題を解決するためにはYT357Aに乗り換えするしかない訳ですよ。(笑)
また、EG334とKJM180の組み合わせはマッチングは良いのだが、エンジンパワー的にほぼギリギリの組み合わせとなる為、エンジンパワーに余力が殆ど無いという問題もあるので、PTO回転数を主軸としたエンジン回転数縛りは苦肉の策としか言いようがない。

自分の様な耕耘マニアは車速とPTO回転数をキッチリ理想的な値に設定したいわけですよ!
YT3シリーズはエンジン回転数に対してPTO回転数が同調するのは同じですが、固定アクセルorフットアクセルの最大値を制限する事が出来る点と、エンジン回転数に対する最高車速を物理範囲内で自由に設定することが可能!これは凄い進化ですよ!

例えばこんな感じの設定が可能なんです…♪
プログラム的にエンジン回転数最大値2400rpm/PTO1速/540rpm/最高車速2.5kmという値に設定しておきます。
固定アクセルは1800rpmで固定しておくが、フットアクセル全開時でも2400rpm縛りになるというのは物凄くうれしい機能だ!
エンジン回転数の最大値を予めプログラミングしておくことで固定アクセルとフットアクセルの使い分けが可能となったのだ。
更に更に!Aモード(作業時設定)とBモード(作業機上昇時)のエンジン回転数・最高車速までプログラミング出来るのだ!
作業時(Aモード)はエンジン回転数のMAX値を2400rpm/最高車速2.5kmとしていたが、作業機上昇時(バック・旋回時等はBモード)はエンジン回転数のMAX値を1500rpm/最高車速3.5kmという設定も可能で、エンジンパワーを必要とするAモードはキッチリパワーが出るように設定しておくが、パワーを必要としない場面ではフットアクセルを抜いて固定アクセル回転に依存してパワーを押さえて作業し、必要に応じてフットアクセルペダルを踏んでパワーを引き出すが、PTO回転数は理想値を超えないように設定しておき…旋回時・バック時はパワーを必要としないのでエンジン回転数の最大値を1500rpm程度に設定するが車速MAX値は作業時よりも速い値としてサクッと位置合わせが出来る…。素晴らしい進化だ!これはもう乗り換えるしかないじゃないですか!しかも今なら価格上昇前ですよ(笑)


2022.05.13

本当に久々の更新です…2022年のお米育成日記スタートです!

いや~毎日忙しすぎちゃってブログの更新が全然更新出来ずに申し訳ありませんでした。

2021年11月に勝間田機械さんが倒産してしまった事もありましてね、今までお取引の無かったお客様から機械の修理・整備等の依頼が多数ありまして。加えて突然の持ち込み修理・出張修理や整備の依頼も多数発生したことで連日夜遅くまで仕事に追われて全然ブログの更新が出来ませんでした。

やっと…やっと…毎年発生するGW田植えラッシュが終わったこのタイミングから自分の田圃も始まるな~って事で2022年のブログを開始しようと思います。ちょくちょく仕事の合間を見ながら自分で作付けする圃場の春耕耘作業なんかもしてはいたんですけどね(笑)

ザックリ言うと下記の様な感じのスケジュールで動いていたんですよ。

1~3月自社のお客様&旧勝間田機械のお客様の整備・修理で手一杯(笑)
4月は良く降る雨の様子を見ながらの請負畔塗作業と整備・修理で連日夜遅くまで大忙し+新車のトラクターの納品前準備&作業機設置タイプの肥料散布機の取り付け調整等々でこれまた連日夜遅くまでお仕事。
なんとなんと!これに加えて自分のトラクターも一新した事もありましてね?自分のトラクターの作業機組み立て・調整や、追加で取り付けるアイテムの数々の取り付け・調整等も同時進行なので洒落にならない忙しさだったんです。
5月初旬は5月連休明けの請負代掻き&田植えに向けての請負春耕耘を実施しながら、電話鳴りっぱなしの修理依頼のお客様に対応しながら勝間田機械さんが販売した機械の使用説明&試運転も行いながら多数の仕事をこなすという半端な忙しさではないGWを満喫♪

GW終盤~修理業務も落ち着いてくることから、自分自身は請負代掻きと出張修理に専念し、請負田植えは当社スタッフの安木さんに田植機のステアリングを預けているので”安木さんの好みに合う田植え”が出来るように日々代掻き技術の向上をするという形で分業しながらのGW終盤~5月12日までの業務をこなしつつ、自社作付けのきぬむすめの作付けを行ったという感じでした。

こんな感じで動いていたのでブログの更新が全くできなかったという言い訳です(笑)

何はともあれ…過去に経験した事が無いような激務の春の農繁期を無事乗り切る事が出来そうです。
ここからやっと自分の楽しい農業がスタートするんだな~と今からワクワクしております。

そんなこんなでブログの更新が遅れるかもしれませんが今年も元気に更新していきたいと思います。

お問い合わせ

0550-89-0668

【営業時間】09:00~18:00
※農繁期は無休営業です

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