機械屋さんのお米育成日記

機械屋さんのお米育成日記

五味機械産業では、土作りから美味しいお米を作る自然農法である「カルテック栽培米作り法」で作る、
御殿場産コシヒカリの育成記録をブログ形式で更新していきますので、お米作りをされている農家様は是非ご覧ください。

また、生粋のカルテック栽培法とそこから派生する栽培方法の確立として、カルテック栽培法+独自理論を融合させた”ネオ・カルテック栽培法”を研究してみるといった事にもチャレンジしていきます。

それ以外にも、新しい機械の導入に関する”使用者としてのコメント”や、
機械・機器のオリジナルカスタム作製秘話?や、この機械”こんな使い方をしたら上手くいった”等の裏ワザ特集など盛りだくさんの内容でやっていけたらと思います。

不定期更新です

バックナンバーはこちらからどうぞ♪

本ブログは下記の内容で記事が分かれております

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2023.10.19

10月21日(土)は土作り・秋耕耘研修会ですよ~♪

稲刈りも終わって一段落の頃、さあ今年もやりますよ!土作り秋耕耘研修会!

稲刈りが終わって秋耕耘をしたらその年の農業が終わったと思われる方が多数いらっしゃると思いますが…実はそうではないんです。
その年の農業(田圃)の終わりは稲刈りが終わった時点で終了であり、秋耕耘とは”来年の作付けに向けた作業の第一歩”なんです。 

土作り資材の投入時期は秋であり、土をどういった状態にしておくことが土にとって良い事なのか?
改めて土作りにおける耕耘の理論を知り、”来年の作付けに向けた根張りの良い土壌の準備”は一発勝負の秋耕耘にあります。

今年の土作り秋耕耘研修会にはヤンマーYT357AとコバシのアースローターFTF202を使用予定。
春の代掻き田植え研修会で好評だった身近なトラクターということでヤンマーEF220(20馬力)と純正ロータリーも参戦します。

講師は現代農業でお馴染みの、コバシ工業のエリアチーフマネージャー”松尾 泰樹”氏に来ていただきます。
おまけ講師として、認定農業者 五味伸章も講師として登場いたします。

開催場所 JAふじ伊豆・御殿場カントリーエレベーター西側圃場

令和5年10月21日(土) AM9:00~ 雨天決行!

①秋耕耘における耕耘理論について学ぼう
②トラクターの耕耘爪が行っている仕事について学ぼう
③土作り資材散布研修
④圃場内耕耘見学研修
⑤質疑応答

番外編研修

※協賛メーカーさんが持ってくる最新型機械の実演

ヤンマーアグリジャパン様/ラジコン斜面刈機&畑畝間専用小型ハンマーナイフモアー


持ち物

やる気←これ一番重要!
念のため防寒具
雨具
筆記用具

出品機械

ヤンマー/YT357A/N-spec3
コバシ /FTF202+タイショー/グランドソワーUX-110MT-GP
タカキタ/コンポキャスターCC6001
ヤンマー/ラジコン斜面草刈り機
ヤンマー/小型ハンマーナイフモアー

参加費 もちろん無料!

2023.05.16

5月20日(土)は代掻き田植研修会ですよ~♪

久々の更新です。

5月20日(土)は毎年恒例の代掻き田植え研修会を行います。
今年は更に内容をパワーアップし、代掻き田植えの知識と技術を身に付けるための研修会に加えて、肥料・農薬研修会も行います。
田植え後の浮き苗を極限まで減らせる”固い代掻き”とはどのような準備が必要で、どの様な方法で代掻き作業をしたら良いのかを学んでいただきます。
また、田植え時に肥料・農薬を同時散布する場合、肥料・除草剤等の基礎知識からその調整方法まで詳しく解説!
補植無しの田植え方法に至るまで”次世代に繋がる正しい作業方法”をしっかり学んでいただきます。

また、除草剤はどうやって田面に生えた雑草に効くのかのメカニズムや、除草剤の基礎知識、正しい散布方法等を学ぶことで効率よく、無駄散布をなくし、費用と労力の両面からコスト削減を行う知識を身に付けると同時に、肥料の基礎知識と正しい肥料の設計の仕方に至るまでガッツリお勉強していただきます。(笑)

さらにさらに!御殿場で一番よく使われているであろうサイズのトラクターと代掻きハローを使っておかわり代掻き研修も行います!大きなハローを使えば誰だって代掻きが上手くいくわけではないということを証明して見せましょう!(おかわり研修会で使用するトラクターはお客さんから借りてきた機械を使用します。)

タイムスケジュール

日時 令和5年5月20日(土) 午前9時~ 雨天決行!
場所 JAふじ伊豆カントリーエレベーターさん西側圃場
講師① 小橋工業㈱エリアチーフマネージャー/松尾 泰樹
講師② 五味機械産業 代表 五味 伸章
持ち物 やる気・雨具・筆記用具・田靴or長靴
参加費 無料

09:00~代掻き研修
10:00~田植え研修
10:40~ドローン空中散布実演
11:00~肥料・農薬研修
11:50~おかわり代掻き研修
12:30 解散



研修会当日に使用する機械

トラクター①/ヤンマーYT357A+TXF415
トラクター②/ヤンマーEG220+PLR201
田植機/ヤンマーYR6D(GPS直進アシスト)
ドローン/ヤンマーT10

協賛

ヤンマーアグリ㈱様
小橋工業㈱様
㈱山正様
御殿場市農政課様


2023.02.14

耕耘について改めて考えてみる

耕耘とは一体何なのか?

つまり…「田畑をたがやすこと」と辞書に書いてあります。
最近の流行として”浅耕耘”なんてキーワードをあちこちで見かけます。
そもそも深く耕耘する必要なんてない!とか、浅起こしは機械に負担をかけないからエンジン回転数を2000rpm以下、PTO変速を2に設定して耕耘すれば良いとか様々言われていますよね?

別に浅起こし理論を否定する気はありませんけど、じゃあ…深く起こす意味なんて本当に無いのだろうか?
露地栽培において耕耘深度5~7cmしか起こさない圃場で真っ白で立派な大根は収穫できるのだろうか?
言い換えれば…3階建ての家を建てるのに平屋用の基礎で建築確認は通るのか?地震に対して耐えられるのか?

改めて耕耘とは何なのか?何の為に行うのかしっかり考えてみたいと思う。
極端な話、通常サイズの苗箱30cm×60cmに1列4株分の種籾を播種して立派な稲が出来るのか?(箱のど真ん中に播種すれば条間30cmとなり、箱手前側から6cm空けた位置から播種を開始し坪/70株設定の株間である16cmずつ播種すればこの小さな苗箱の中に坪70株設定の実験圃場が完成する)何が言いたいのかというと”耕耘深度はいらないのか?実験”をするための準備だ。
極端に作土を減らしたこの特殊圃場において立派な稲が出来たら耕耘深度はいらないかもしれない…が果たしてどうなるか?

今年の実験テーマが決まったところで耕耘について改めて考えてみる。
植物にとって根は一番大切なものであり「草の背丈が根の深さ」という格言まであるほど根の深さは大事だ。
しっかり根が張って困る事はないし、健全な根が張り巡らされてこそ茎や葉は元気に育つと考えると…浅起こし耕耘って…?

丁寧な耕耘の”起こしたての状態”は土塊もほぼ無くなり、たっぷり空気が入ってふっかふかになる。
しかし、一雨また一雨と降雨を重ねると空気を含んでいた土は潰れ、ギッシリ目詰まりして固く締まった土になってしまう。
当然、固く締まった土は根も張りにくくなってしまうので植物にとって健全な生活環境ではないと思う。
ある程度の土塊を残しつつも深い耕耘こそ正義だと思うんだけどなぁ~。

これを読んでいるあなたはどう思いますか?
燃料代節約も大事ですよ?でも何のために農業やっているんですか?旨い作物作るためにやっているんじゃないですか?

2023.02.06

先ずはじっくりと耕耘爪を考察してみる

爪の観察①

東亜重工のキングコブラ爪

爪の観察②

爪の全幅を図ってみる

爪の観察③

表面処理等をじっくり観察

爪の観察④

爪の厚みを測定する

爪の観察⑤

角度を変えて厚みを測定する

爪の観察⑥

超鋼素材の全幅を測定する

爪の観察⑦

コバシ純正FTF専用爪
(6ha耕耘した状態の爪)

爪の観察⑧

爪の全幅を測定してみる

爪の比較⑨

超鋼素材の全幅を測定してみる

爪の観察⑩

両方の爪を並べて様々な違いを検証

爪の観察⑪

コバシ純正爪の爪先端部を観察する

爪の観察⑫

キングコブラ爪の爪先端部を観察する

まあ何と言いましょうか…こんなおバカなことやったことありますか?(笑)
これから装着する爪をじっくり観察しながら写真に収めてあ~じゃないこ~じゃないと仮説を立ててまだ起こしてもいない爪の働きと、土の動きについて本気で検証するとか…も~馬鹿野郎ですよ(笑)…まあそれだけ耕耘が好きで、興味津々なわけですよ。
そりゃ~爪は交換サイクルが遅いほど経済的ですし、良いこといっぱいなわけですけど、肝心要な部分って”如何に良い耕耘を施して良い作物を作るか?”って事じゃないんですかね?検証前なのでまだ何とも言えませんけど、自分にとっては爪の耐久性なんてどうだっていいわけですよ。所詮耕耘爪なんて消耗品ですし、減ったら変えれば良いだけの物と割り切っています。

耕耘爪って車のタイヤみたいに”用途に合わせてセレクトする物”って思いませんか?
雪道や凍った路面を走るのならスタッドレスタイヤが必要ですし、燃費走行重視なら低燃費タイヤを選びますし、スポーツ走行をするのならばスポーツタイヤや、セミレーシングタイヤをチョイスするわけですよ。
耕耘爪も”何をしたいか?”という用途・要望に合わせてチョイスすべきものだと思うんです。
有機物等の元々その圃場には無い物を鋤き込みたいならそれに特化した爪が良いでしょうし、土を細かく砕ける爪ならば砕土性に優れているので、マルチを張って作る作物にはこういった爪をチョイスすることが正解だと思いますし…高能率作業を重視するのであれば高速耕耘に優れたアイテムチョイスが必要です。車のタイヤ選びに似ていませんか?(笑)

2023.01.23

日本初ではないだろうけど…おバカな耕耘実験やってみます!

昨年購入したYT357Aに装着した耕耘専用ロータリー(コバシ FTF202)ですが、購入から6ha耕耘した状態で秋耕耘途中という今日この頃。(耕耘テストを行ったのは秋耕耘1回目にして季節はすでに12月後半という状態)
社外耕耘爪メーカーの東亜重工㈱さんが年末の挨拶と同時に、「コバシ工業さんのFTFロータリーに適応した爪を作ったので如何ですか?」という営業に来られました。

自分「この爪の特徴は何ですか?」
営業「この社外比データをご覧ください。爪に溶着してある超鋼素材の固さを示した数値ですが当社品はこれだけ優れた数字ですよ」
営業「これに加えて溶着工程で発生する虫食いスポットを極力減らしたことで耐久性が飛躍的に向上しました!」
自分「ホウホウ…耐久性に拘ったのは良く解りましたが、肝心の耕耘性能はどうなんですか?」
営業「高耐久・低コストに重点を置いて作った爪のなので、コバシ純正の爪との性能比較はしていません」
営業「数本サンプルを置いていきますのでご検討いただけましたら…」
自分「…ロータリーって爪が仕事をするわけですよね?数本もらっても困るので、どうせなら面白いテストをしてみませんか?」
自分「コバシ純正の爪も殆ど摩耗していないので、ロータリーの半分だけ東亜重工さんの爪を付けて耕耘試験をしてませんか?」
自分「まあ…素材(新品の爪)を提供してもらえたらの話なんですけどね…(笑)
自分「耐久性がどうとかって自分にとってはどうでも良いんですよ。耕耘後の土がどれだけ良くなるかが重要なわけですからね。」

営業さんとしばらく耕耘理論について談義を交わすこと30分前後。

営業「分かりました!すぐに20本手配するので実験してみていただけませんか?」
自分「そうと決まれば早速爪交換の準備に取り掛かりましょうか!」
自分「ちゃんと検証データの写真等は差し上げますし、使用した感想等も包み隠さずお伝えします。」
営業「よろしくお願いします!」
自分「素材提供してもらったからと言って甘い評価をする気もありませんし、率直な感想をそのままちゃんとお伝えします。」

はい!そんなこんなで愉快な耕耘実験がスタートしたわけですよ(笑)
ほぼ新品のロータリーの同軸爪軸上に半分はコバシの純正爪が装着されていて、半分は社外の爪を付けるなんて実験まずやらないっすよね?普通は作業機そのものを付け替えして耕耘比較するならよくある話だと思うんですけどね、同爪軸上に付けるとはっきりとその爪の性格が表れて面白いと思ったからやってみようかなって。(笑)

爪の太さや重さが違えば当然左右で重量バランスが狂ってしまうので、おかしな振動が発生したり、爪軸自体にも良い事はありません。(車もタイヤ交換するとバランス取りってやりますよね?バランス取りしないと回転振動が発生してハンドルにおかしな振動が伝わってきたり、真っすぐに走れなくなります)
あまり長時間やらなければ問題ないかなってことでやっちゃいましょー!(笑)

↓の写真の買ったばかりのロータリーを使ってレッツ実験実験♪

2023.01.14

新年明けましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

昨年はブログを更新するにあたってソフトウェアの問題により更新が全く出来ないというトラブルに見舞われ、不具合原因がようやく分かり…さあブログを更新するか!と思っていたら仕事が忙しすぎてしまって全くブログを更新する時間が取れませんでした…。

今年は何とかブログ更新の時間も取りつつ、面白いネタを見つけながらブログの更新をしていこうと思います。


新年一発目のネタとしましては…旧勝間田機械のエースだった長田 純弥君が五味機械産業に入社してくれたことです。
同じ市内で同業種・同一メーカーの販売をしているとなりますと…まあ色々ありますよね(笑)

お店同士という部分ではアレコレありましたが、実は長田君とは個人的に仲良くさせてもらっていたんですね。(笑)
長田君から「○○機種のトラブルで技術的に困ってまして」なんて電話が来たら、「その症状だったらここを調整してみて!直ると思うよ~」みたいな感じで情報共有していたり、「この部品在庫がなくて困っているんだけど持ってないかな?」なんて電話すると「ちょうど会社にあるんで持って行きますよ~」みたいな感じでお互い様の精神で助け助けられってな感じで仲良くさせてもらっていたんです。

もう5~6年前くらいですかね…?長田君と一緒に飲みに行ったことがありまして。
その時に色々な話をしながら楽しい時間を過ごしている最中に自分がこんなことを言ったことを覚えています。

「それが何時なのかは分からないけど、何時か長田君とは一緒に仕事をできる日が来る気がする」って。

何か根拠があったわけではないですよ。でも直感でそう思ったし、そうなったら良いなって素直にそう思っただけだったんですけどね…
いや~それにしても凄いですね~本当に予言?したことが現実になってしまいましたよ!Σ(・□・;)
様々な大人の事情もあって勝間田機械倒産→即五味機械産業へ転職とはいかなかったわけですが、何度も何度も面談を重ねながらも一度は他業種に転職をしましたが、今一度農業機械の世界で頑張っていきたいと長田君の決心により夢が実現しました!

令和4年9月1日より正社員として入社してもらったんですけど、正直…昨年の秋の農繁期に長田君が居なかったらどうなっていたのだろうか?という程の忙しさで、僅か数日で50枚綴りの伝票が終わってしまう程の仕事をサクサクと処理していました。(ホント驚きですよ)
常に電話が鳴りっぱなしで、次から次へと発生するお客様からの様々な依頼に朝から晩まで走りっぱなし(笑)会社に居ませんもん(笑)

長田君は即戦力にして勝間田機械を最後まで支えた社長代理を務めたほどの逸材!仕事の実力もさることながら何より素晴らしいのは長田君のその人間性と性格の良さ!「長田君が当社に入ってくれたんですよ~」と旧勝間田機械でお取引していた農家さんにお話をすると、「いや~ホントに良かった!」と誰一人喜ばない方はいませんでした。
本当に皆さんから愛されているんだな~って自分も長田君のように皆様から愛される人になりたいと思いました。

長田君も加わり、益々元気いっぱいに進んでいこうと思います。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

お問い合わせ

0550-89-0668

【営業時間】09:00~18:00
※農繁期は無休営業です

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