機械屋さんのお米育成日記

機械屋さんのお米育成日記

五味機械産業では、土作りから美味しいお米を作る自然農法である「カルテック栽培米作り法」で作る、
御殿場産コシヒカリの育成記録をブログ形式で更新していきますので、お米作りをされている農家様は是非ご覧ください。

また、生粋のカルテック栽培法とそこから派生する栽培方法の確立として、カルテック栽培法+独自理論を融合させた”ネオ・カルテック栽培法”を研究してみるといった事にもチャレンジしていきます。

それ以外にも、新しい機械の導入に関する”使用者としてのコメント”や、
機械・機器のオリジナルカスタム作製秘話?や、この機械”こんな使い方をしたら上手くいった”等の裏ワザ特集など盛りだくさんの内容でやっていけたらと思います。

不定期更新です

バックナンバーはこちらからどうぞ♪

本ブログは下記の内容で記事が分かれております

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2018.12.14

やっと土作り作業開始です!

今年恐ろしく忙しいんですよ…。
秋も終わってホッと一息つく暇もなく、仕事仕事仕事…土作り資材に散布している鶏糞を買いに行きたいのに、全然その時間すらなくてやっと買いに行けたのが12月13日っすよ?(笑)
既に秋起こしも終わって、トラクターの洗車も終わり、こたつでホッコリしている方が多くいらっしゃるかと思う今日この頃ですが、暖冬の話はどこえやら?めっちゃ寒い冬空の下!鶏糞+カルテック資材(ラクトバチルス・田畑の大将・硫安)散布に出かけてきました。

ま~しかし…寒い!寒い!すご~く寒い!
先日まで冬とは思えない程暖かな日々が続いていたかと思ったら一気に寒くなっちゃいましたね…。(;´Д`)

今年念願の”コンポキャスター(電動シャッター仕様)”買っちゃいましたよ!
昨年まで当店のお客様から借りてカルテック資材の散布を行っていましたから、これからは好きな時に撒けるぞ!
さてさて…下の写真を見ると気持ちよく晴れ渡った12月14日の午前中ですが…この後急激に曇り空が広がりましてね?あっ雨が降ってきた~と思ったら雹ですよ!雹!小さな氷がパラパラと。
コンポキャスターを使っての散布作業中は、流石はエアコンキャビン付きのトラクター♪埃っぽくもなく、寒さとは無縁の快適環境で作業できるんですけど…散布資材は撒けば無くなる訳でして…無くなったら当然補給が必要なわけですよ。

ヒィィィィィィ~~!寒~い!

こればっかりはしょうがないですね…。(;´・ω・)
山のようにある鶏糞を一袋ずつ封を開けてはタンクに入れての繰り返し。
一回の補給で13袋投入するわけですが、1袋15kgあるから結構腕と腰にきますね(;´Д`)

今年は散布方法をちょっと変えまして、先に鶏糞を散布した後、田畑の大将・ラクトバチルス・硫安をコンポキャスターでよ~~~く混ぜ混ぜして散布するというやり方をやってみたんですけど…結構良いかも?
昨年までは鶏糞・田畑の大将・ラクトバチルスを同時にタンクに入れて混ぜ混ぜして散布していたんですけど、斑になっていたかも~って事で、今年は鶏糞とカルテック土作り資材を別々で散布してみたんですけど、これが中々良い感じっぽいんですよ。

鶏糞って黒っぽい資材で、ラクトと良く混ざったのか分からなかったですし、鶏糞・田畑の大将・ラクトバチルスってみんな粒子の大きさが違うからちゃんと綺麗に混ざった後に散布できていたか謎だったんですよね…。
そんなわけで!今年は別々散布にチャレンジしてみたわけですけど、結構良い感じに作業できました。
まあ…別々散布なので散布する時間も倍になっちゃいますけどね…(-_-;)
来年に向けての土作りですから、効率よりもキッチリ仕事していい仕事優先という事で(笑)
明日は朝から撒ききれなかった資材の散布をした後、一度会社に戻って作業機をコンポキャスターから、通常耕耘用ロータリーに変えてから耕耘に移りたいと思います。

山のようにある鶏糞を補給!投入!
こんな感じでトラクターを横付けして荷台の上から直接投入します。お勧めですよ~♪

外は鶏糞の粉塵でモクモク
こんな時、キャビン付きトラクターを買っておいてホント良かったと思いますよ!いやマジで(笑)

2018.12.05

農業研修に行ってきました!2日目

1日目の農業研修終了後はこれまた毎度おなじみ”夜の街に繰り出す夜の農業研修”に出かけてきました。
スタート時間は18:30~終了時間は日が変わるまでといった感じで長時間に及ぶ”夜の農業研修”ですが、これがまた面白いんですよね~♪実際に使っている機械の使い勝手や弱点・こんな工夫をしたら凄く使いやすくなった等、使用者目線でのぶっちゃけトークで盛り上がる訳ですよ。
「○○肥料をこんな感じで使ってみたら収量がこんな感じになって~…結果反収が〇万円上がったよ」といった農業経営にまつわる”重要ポイント”を教えていただいたり、自分からも「こんな事をしたら上手く行った」等の情報も提供しながらの意見交換会。(これに参加するためだけでも3時間半かけて行く価値があるってもんですよ♪)

大規模農業経営って様々なリスクとメリットを加味しながらやっていくんだなって改めて痛感します。
”儲かる農業の構築”にも様々な形がある訳ですけど、誰をターゲットにし、反収をどれだけ上げるかって事がこれほど重要とは思いもしませんでした。明確な目標をキチッと定めてその目標に向かってしっかり研究し、そして結果を出す。プロ農家のあるべき姿をしっかり勉強させてもらいました。

さてさて…農業研修2日目は中津川に拠点を置く、梅本さんの農業施設見学と、耕耘実習です。
施設の一部を写真に収めましたがここもまた凄い施設なんですよ…(;´Д`)
乾燥機は全部で14台かな?第一工場に8台・第二工場に6台という構成で乾燥機が設置されていて、第一工場は大きめの乾燥機が並び、一度に多く持ってくる籾に対応する施設となっています。また、第一工場は乾燥・籾摺り・米選・石抜き・玄米色選・計量が出来る施設となっていて、下記の写真は第一工場の様子のその一部(笑)となっており、第二工場は乾燥・白米加工プラントも兼ねていて、精米・小米取り・石抜き・白米色選・計量まで揃っており、更に現在第三工場まで建設中という破竹の勢いで成長する大農家様です。(凄いですね~)
ここ数年、この梅本さんの所にもお邪魔させてもらいながら、当社の施設のパワーアップに必要な物は何かな?って事であれこれ見学させてもらっているのですが、毎年新しい発見があり何度もお邪魔しております。

今年は施設の見学だけではなく…ナナナント!新車で購入後、初めて圃場で耕耘するという新車のトラクターでの耕耘実習までさせていただくという何とも贅沢な内容となっております。(;´・ω・)

写真中央の機械は石抜き機
乾燥・籾摺り・米選まで終わった玄米を昇降機で上げて、この石抜き機の上にあるタンクに貯留し、石抜きをしたら再度昇降機で2番目のタンクに貯留します。

写真中央の機械は色彩選別機
石抜きが終わってタンクに貯留された玄米は、その真下にある色彩選別機で選別された後、再度昇降機で上げて一番左のタンクに貯留されます。

ずらりと並ぶ3本のタンク
写真右が石抜き前用の貯留タンク・写真中央が色彩選別前の貯留タンク・写真左が色彩選別された玄米が貯留するタンク。(何俵分入るんだろう?)

こちらは第二工場の様子
比較的少量?の3反部前後の方の乾燥を行う施設の為、24石位の乾燥機が並んでいますが、こちらにもピットが完備され、フローコンベアで張り込みます。

はいっ!という訳で、施設見学&これからの農業経営に必要なアドバイス等をいただいた後は、待ちに待ったトラクター実習第二段!マッセイファーガソンの120馬力のトラクター(MF4512)を使っての耕耘実習っすよ!
しかし…自分の様な大型トラクター運転レベル1の初心者に、新車のトラクターを運転させてくれる寛大さと優しさには本当に驚きです。(;´・ω・)
梅本さん「一往復だけ乗って感じを掴んでくるから、その後軽く説明するから後は五味君の好きなように耕耘しておいで♪」…皆さん初心者に1000万オーバーの大切な新車運転させますか?(笑)
実は春の”代掻き実習”で”梅本式土引き乱舞”(私が勝手に命名)と、梅本式変則周り耕(これも私が勝手に命名)を教えてもらったりと本当にお世話になっている方なんですよ( ノД`)シクシク…
”五味さんの農業研修in岐阜”の際には必ずお会いする民田さんと梅本さん。
このお二人のお陰で今の自分があるといっても過言ではないという存在です。(いやホントっすよ?)

さてさて…実際にこのトラクターに乗ってみるとなんと広いキャビンでしょうか!楽に大人2人乗れちゃうサイズで、静穏性・乗り心地・パワー感(流石は120馬力)・存在感全てにおいて凄いのなんのって!
驚いたのが耕耘時のエンジン回転数の低さなんですよ。
ナント1500回転ですよ?このクラスになると低速トルクの太さも尋常ではなく、エンジンは楽々回った状態で大地をモリモリ耕耘します。(笑) 自分のトラクターではここまでの低回転では作業できないっすね~(;´Д`)

このクラスのトラクターで周回2工程耕耘で作業する場合、コース取りも普通とはちょっと違うのに驚きました。
畦際ギリギリまで直進して…バックしてからターンしたのでは隣接耕できないんですよ!
車体の大きさから隣接してからバックして、位置合わせしてから耕耘…あれれ?思った程能率が上がらないぞ?
梅本さん「五味君~そのライン取りでは無理があるからこうやってやるんだよ~」優しく指導してもらいました。
むむむ~なる程~でも車体の大きさにまだ慣れていない自分には中々上手く行かず、何度もトライしてようやくコツを掴んできたころには6反部の耕耘が終わってしまいました(;´Д`)

大きいトラクターには大きいトラクターなりの耕耘方法があるんだと知りました。
こんな大きなトラクターで作業できるチャンスなんて滅多にある事ではありませんから本当に貴重な体験でした。

ここでは書ききれない程多くの事を今回も学ばせてもらいました。
自分が目指す農業の形のその一つが梅本さんであり、民田さんなんだな~って。
また是非お邪魔させてくださいね!そして無知な自分にあれこれご指導宜しくお願いします!

新車のMF4512とナイスガイな梅本さん♪
後輪は特注仕様のハイラグ太リム仕様のタイヤとホイールだけでもなんと100万円という驚きの価格!オーナーもトラクターもめちゃカッコいい!

筆おろし一往復目の耕耘の様子
この後、3枚で6反部の耕耘をやらせていただきましたが、このサイズのトラクターに2.4Mのロータリーでも周回2工程で出来ちゃうんですよ?

梅本研修が終わった後、民田農園さんの所に移動し、調子が悪くなったノートパソコンの修理の続きをしながら社長の民田さんと農業談義(もちろん教えていただく事ばかりですが…。)で気付けば夜7時半過ぎ(笑)
恐縮ながらも夕食をご馳走になりながら、ここでも続きの農業談義(笑)←でも凄く嬉しい!

名残惜しくも恵那を出発したのが夜9時40分過ぎ(笑)
御殿場までは…はい4時間弱かかる道のりでございます。(笑)

今回も本当に充実した農業研修をさせていただきました。
こんな無知な自分に目を掛けていただき本当に感謝感謝で胸がいっぱいです。
家路を走る車中、今回勉強させてもらった事が脳裏をよぎり、楽しかったこと、失敗して注意されたこと。
「駄目だ五味君!それはイカン!」優しい笑顔で指導してくれる民田さんの顔や、夜の農業談義であれこれ飛び交った意見の数々や、「五味君~こうすれば上手く行くよ~」と優しく指導してくれた梅本さんの顔が思い浮かんでは思わず笑みがこぼれる。

道中全く眠くなることも無く、自宅に到着したのが…午前1時半過ぎでした。
今日のブログを書いている今も思い出すだけで笑みがこぼれています。(笑)

民田さん!梅本さん!2日間本当にありがとうございました!

2018.12.04

農業研修に行ってきました!

今年のカルテック講習会も無事に終わり、毎年恒例の農業研修に行ってまいりました。

初日は岐阜県恵那市にある超巨大な個人向けライスセンターを運営されている民田農園さんにお邪魔しました。
この民田農園さんは個人作付けで50町歩を超える超巨大な農家さんでありながら、個人向けのライスセンターも運営されている大変多忙な方(合算すると100町歩オーバー!)ですが、あるルートからの紹介(笑)で毎年お邪魔させていただいております。

今年の6月にもお邪魔した際には”代掻き実習”としてヤンマートラクターYT5101(101馬力)のトラクターにニプロの5.7Mの代掻きハローを装着したトラクターで効率の良い土引きの仕方や、綺麗な代の掻き方を勉強に行かせていただきました。
いや~こんなに大きなトラクター初めて乗りましたよw しかも代掻きハローが5.7Mってw 自分の代掻きハローが3.5Mでもてこずっているんですからね…桁が違います(;´Д`)

今年の秋の農業研修は、ライスセンターのさらなる進化の見学と、秋耕耘実習でお邪魔させていただいたのですが、毎年本当に充実した勉強をさせていただき心より感謝感謝です!実は…私自身が個人向けライスセンターを開業するきっかけとなった方であり、自分で農業をやってみたいと思ったきっかけを作ってくれた方なんですよ?決して足を向けて寝る事が出来ない恩師なんです。(笑)

民田さんが運営されているライスセンターをちょこっと紹介したいと思います。
計34台の乾燥機がずらりと並ぶ桁違いのスケールに圧倒される凄い施設で、籾摺り機はサタケの8インチと6インチの籾摺り機が設置されており、合算籾摺り能率はなんと時間あたり80俵を超えるハチャメチャな施設で、このサタケの8インチの籾摺り機に対して2基の色彩選別機で処理をするというそりゃ~もう凄い施設です。
当然ながら…時間120俵の作業能率で玄米袋をパレットへ積み上げるパレタイズも完備されております。自分もいつかは欲しいんですけどね~値段が…ねぇ…。(笑)
ちゃんと数えた事無いんですけど、80石の乾燥機が何台あるのかな?5台や6台じゃないですよ?(笑)

実際このセンターが稼働している時にお邪魔した事は無いんですけど、どの様な作業風景なのかこの目で見てみたい!でも!本当に邪魔になっちゃうから流石にこれだけはお願いできないんですよね…(;´Д`)

自動で米袋を積み上げる機械のパレタイズ
これさえあれば時間100俵ペースでも全然平気という優れモノ!いつかは欲しいアイテムですが高すぎてとても買えません…( ノД`)シクシク…

乾燥が終わった籾はベルトコンベアーで運ばれます
大型乾燥機がずらりと並ぶ第一工場…そうなんですよ!何と第二工場まで有るんですよ!?次々来る籾をどうやって処理しているんだろ?(笑)

青米用タンクとラクラクハンド
青米専用でこのサイズのタンクって…しかもラクラクハンドまで設置してあるじゃないですか!ラクラクハンド250万円っすよ?(笑)

こちらは進化を続ける第二工場
第二工場は乾燥のみをする施設で、乾燥が終わった籾を第一工場へとパイプで搬送して処理していますが、ここにも80石の乾燥機が2台あります(笑)

まあ…桁が違うってこういった事を言うんでしょうねぇ…(笑)

さてさて、続いては耕耘実習でございます。
今回実習で乗らせてもらったトラクターはマッセイファーガソンの97馬力のトラクター!このトラクターの通常耕耘用にセットされている作業機はニプロの2.6Mのロータリー!(代掻き用じゃないですよ?)

前回の代掻き実習でYT5101を乗らせてもらったのですこし慣れて来たところだったんですが、今回もまた初めて乗るトラクター!ファーガソンの97馬力!周り2工程耕耘で作業出来るんですけど、秋起こしで5M残しって間隔が…しかもヤンマーとはまた全然違う操作方法ですからね…かなり戸惑いはしましたが、少しずつ慣れて何とか作業は出来ましたが、自分の乗っているトラクターがおもちゃに感じましたよ(笑)
何と言いましょうか…水田用に97馬力のトラクターってのも凄いですが、2.6Mの破壊力はそりゃ~もう凄かったですよ!速い速い!スピード自体はそれほど出す訳では無いんですけど、幅の力って凄いですね…20aなんてサクッと終わっちゃいますからね!

しかし、プロ農家の方って何故か深さ自動使わないんですよね…何でだろう?
あんなに便利な機能なのにな…自分は深さ自動に頼りっきりなので今度その真意を聞いてみようかな?

文章としてここに載せちゃうとマズイ真実を知ってきました!
これを知る事が出来ただけでも今回の秋耕耘実習に来させてもらった価値がありましたよ!
知りたい方はお店に遊びに来た方のみ教えます(笑)

こうやって外に飛び出していくと本当にいっぱい色々な発見があって面白いんですよ。
これだから農業はやめられない~♪楽しすぎる~!

マッセイファーガソンMF1726
こいつもやっぱりでかかった!こんなに大きなトラクター早々乗れるもんじゃありませんからね!貴重な体験をさせていただきました。

ニプロの2.6M作業機もデカい!
こんなに大きなトラクターからこれだけハミ出るサイズですからね~仕事しますよ~(笑)一瞬で耕耘が終わりました(笑)

20218.11.22

カルテック講習会が無事終了しました

今年のカルテック講習会は11月17日に無事に終了しました。

講師として来られた光武良樹先生は、兵庫県を拠点に全国を飛び回っている大変多忙な方で、中々丁度良い日程が組めず11月17日の開催となりましたが、この日は運が悪く…農協祭と日程がかぶってしまいました。

参加を希望されていた方も多くいらっしゃったのですが、今回来られた講習会へは11名の参加となりました。

しかし、今年の講習会は午後3時半まで行われ、4年目となる今年が最長記録となる内容の濃い研修会でした。
研修会の途中で先生に質問をされる方もいらっしゃり、やはり”学ぶ気の有る方”は積極性が違いますね!
主催者である私もしっかりと学んで来年の米作りをより良いものしていきたいと思いました。

なぜカルテック栽培は倒伏しにくい栽培法なのか?とか、なぜカルテック栽培のお米は美味しいのか?といった素朴な疑問や、どういったタイミングで田植えを行うと分ゲツが促進される!とか、稲の欲する要求の見分け方や、失敗しない刈り頃適期の見分け方など誰もが知りたい稲作りの基本に至るまで内容の濃い研修会でした。

正直な話、1回聞いただけですべてを理解する事は不可能です。
慣行栽培の”今までとアレコレ違う”に戸惑いもしますし、”イヤイヤそんなはずは…”みたいな否定もアレコレあって素直に理解する事は難しいと思いますが、先ずは素直に頭に入れて実践。実践したら今までと違う結果が表れて、また疑問が沸いて…研修会に参加して質問をして理解する。
その積み重ねがノウハウとなり、美味しいお米の作り方が理解できてくるんでしょうね。
学校の時の勉強も同じじゃありませんでしたか?(笑)

勉強熱心な方は毎年来られていますよ!

来年の秋にまた開催する予定でおりますので、参加したい方は当社のホームページで確認してください。

20218.11.03

今年のカルテック講習会の日程が決まりました!

自分の作付けする稲刈りが中々終わらず、稲刈りが終わったのが先月の10日…。
最後の稲刈り後、籾摺り機の調子を見るためにメーカーさんと日程を合わせながら、乾燥が終わった籾の籾摺りが終わったのが10月19日。(何せ籾摺り機は籾が無いと調整できませんからね)

毎年、ライスセンター業務終了後にセンター内の徹底的なお掃除を行ってから、机と椅子を並べて会場設営をして行っていたカルテック講習会ですから、ライスセンター業務&片付けが終わらない事には会場が用意できないという事もありましてね…そんなこんながあって中々今年のカルテック講習会の日程が決まらなかった訳です。

お待たせしました…。
講師の光武先生と何度か日程調整を行いながらやっと今年のカルテック講習会の日程が決定しました!

11月17日(土)午前11時~ 茱萸沢上区公民館 会議室

お米の乾燥施設には暖房器具が一切ない!
乾燥機のバーナーを使って暖をとれなくはないですが…危ないですしね(;´Д`)
11月中旬の開催ですから寒いのはほぼ確定しているわけでして…はい。
そんなわけで今年は茱萸沢上区の公民館を借りてカルテック講習会を開く運びとなりました。

毎度恒例となりましたが、お昼休憩には"私が作ったお米を使ったおにぎり”をご試食いただきますのでお弁当など持ってきていただく必要はありません。(口汚しかもしれませんがどうぞご賞味ください。)

研修の最後に質疑応答の時間をたっぷり設けますので、光武先生に質問したいことなどを予め用意しておくと「しまった!あれを聞けばよかった!」という事が無くなりますので、農業(水稲・畑作)にまつわる事ならなんでも結構ですのでご用意ください。(微生物・C/N比・土作り・肥料散布のあれこれ・生育に関することなど)

日時と場所
11月17日(土) 午前11時~ 茱萸沢上区公民館 会議室
持ち物
筆記用具(教科書を配りますのでメモを取るのに必要です)
質問メモ(先生に聞きたいことを用意しておくと便利です)
空っぽのお腹 美味しくおにぎりを食べるために必須です(笑)

参加費はもちろん無料です。
研修会への事前申し込み等も一切ありませんのでお気軽にご参加ください。
皆様のご参加心よりお待ちしております。

2018.11.01

畦塗り作業2日目

現在作付けしている3町8反の畦塗り作業ともなると1日ではとても塗り切れません。

結局まる2日かかって畦塗りをしてきた訳ですが、最後の田んぼを塗り終わる頃にはすっかり日も暮れてしまい、真っ暗な中畦塗り作業をしてきた訳ですが、今年の夏に行ったヘッドライト&作業灯のHID化により何のストレスも無く作業が出来ました。
キャビン無しのトラクターからキャビン付きのトラクターに変えて思う事は”作業灯が多くて明るいから作業しやすいな~”と思われるかと思うんですけど、案外純正のハロゲンランプって光量が少なくて”作業に適した明るさではない”んですよね…。

しか~し!消費電力55WのHIDを6発点灯させると…ハイ!このとおり!めっちゃ明るいんですよ。
夜間作業もなんのその!昼間と大差ない視野が確保されるので全然ストレスないんですよ(笑)
こんな時、改造しておいてよかったな~ってつくづく思います。v( ̄Д ̄)v イエアー
キャビン付きのトラクターは元々エアコンや、多くある作業灯の電力を確保するために大容量のオルタネーター(発電機)を積んでいるので電力の方は特に心配なしです。

備えあれば患いなし…夜間作業しないのであれば作業灯のパワーアップは必要ないんですけど、自分の場合は時間を選んで仕事が出来る環境ではないので、”体が空いた時間に作業をする”というスタイルですから、暗い早朝や夜に作業しなければならない事もありますから、この様な作業灯のパワーアップは必須なんですよ。

しかし…笑っちゃう位明るいですね♪

夕闇の作業風景
これだけ明るければ安心して作業に集中できますね♪

キャビン内から撮影
前方の視界はこんな感じでめっちゃ明るいです。

2018.10.31

来年に向けて畦塗りしてきました。

気が早いかもしれないですけど…来年に向けて畦塗り開始しました。

まだ秋起こしもしていない今だからこそ真直ぐな畦が塗りやすいんですよね。
しかも!稲刈りが終わった稲藁もたっぷりと地表にありますからね~♪畦塗りって土壁と同じ理論で、土だけよりも藁が混ざった方が”繋ぎ”がある分、崩れにくい屈強な畦になってくれるんですよ。

このエリアは構造改田も済み、法面にはセンチピートグラスもしっかり茂っている綺麗な圃場なんですけどね、内畦のあちこちが土竜のトンネル工事により結構傷んでいる箇所もありますし、大きな代掻きハローで作業しているとどうしても内畦にヒットして畦を壊しちゃうカ所もあるんですよね…そんなわけで今年の内に第一回畦塗りを決行したわけですよ。

当然ですが畦塗りという作業は田面の土を畦側に寄せて大きなドラムで塗り固める訳ですが、一度塗ると寄せる土が無くなってしまいます。秋起こし前だったら藁も土もたっぷりありますし、田面の硬さも程々にあるので真直ぐな畦が塗りやすいんですよ。
この後、コンポキャスターを使って土作り資材の散布作業→秋耕耘と作業していくので、畦塗り機で出来た溝も秋耕耘によってある程度土が戻るので、来春もう一度塗る際にしっかり土が寄って屈強な畦が出来るという算段です。上手く行けば来年は畦塗りしなくてもいいかも?という淡い期待を抱いて今年の内に畦塗りしたわけですよ。

塗った畦の真直ぐ具合も中々じゃないですかね?(笑)
しかし、畦塗り作業していて思う事ですが…まっすぐ走る事ってこんなに難しかったかな?っていつも思います。

愛車N-spec2とニプロDZR03
138号線沿いの田んぼで目立ちますからね…真直ぐ塗れないと恥ずかしいです(笑)

斜め後ろからもワンショット♪
やっぱり秋耕耘前の方が綺麗に塗れますね~♪カタログに載せられるレベルの出来栄えかな?(笑)

20218.10.29

ちょっと気になった事 その1

今年収穫されたお米の食味値や収量に関しては現在集計中なので、気になることろかとは思いますが今しばしお待ちを…(;´Д`)

さて、下にある写真は何の変哲もない稲刈りが終わった田んぼの様子を撮った1枚の写真。

撮影した日は10月1日…そう!台風24号が去った後の田んぼの様子何ですけどね、何か気になりませんか?
まあ…よく見る風景と言ってはそれまでなんですけどね…(笑)
因みにこの田んぼは私が作っている田んぼではありませんし、だれが作っているかも正直分かりません(笑)
気になった風景だったので許可も無く勝手に撮影し、こうして日記にも載せてしまいました。(ゴメンナサイ)

稲刈り後の切り藁が見事に寄っていますよね?
田圃にガッツリ水が溜って浮いた藁が風で流されて端っこに寄ったという良くある風景です。

さて問題はここからです。
この藁は本来、田圃全体に撒き散らされていなければいけない存在なんですけどね、一点集中しています。
来年この藁だまり個所はほぼ倒伏が確定しているという事です。
理由は簡単です。藁が多すぎて微生物による分解が間に合わず、ガス湧きが原因で倒伏する事がほぼ確定しているという点です。また、藁が何もない個所が全体の9割ですかね…?この藁が無いエリアは逆に有機物が分解されて徐々に効くはずの地力窒素の元が無いと考えます。よって藁の無いエリアは窒素切れで減収もほぼ確定しているという事です。(逆にタンパクが下がるので食味値は良くなるかも?)物凄く極端な藁の偏りって良い事無いんですよね…。

理想はこの吹き溜まった藁を田んぼ全体に撒き散らしてから耕耘する事なんですけど大変ですよね。(;´Д`)
吹き溜まった藁に対して、ラクトバチルスと硫安を混ぜた混合物を散布してから耕耘すればかなり分解が進むので、大した苦労もすることなくこの寄り藁に対する対処が出来ますね。

ただし!地力窒素は十分に溜まっていると考えられるので、田植え同時施肥をしている場合、この場所だけ肥料を落とさないで田植えをした方が良いかな?という風に思いますし、藁が何もないエリアに関しては逆に肥料を1割~2割程度増量して植えるのが吉かと思います。(地力窒素分の有機物が無い為)

この様に稲刈りが終わったから…と気を抜くのはまだ早いですよ?(笑)
稲刈り後○○日後のヒコ生え(2番穂)の量と様子から来年の肥料散布量の設計をしたり、今年の収穫と食味値から逆算して肥料散布量は正しかったのか?とかあれこれ反省できる事がありますからね。

稲刈りが終わった時点で”来年の作付けへの対応”は既に始まっているのですから。

台風による浮藁が大量に押し寄せている様子
田圃全体の藁が見事に一点集中!このまま耕耘してしまうと来年大変なことになります。
例として、どんど焼きを行う田んぼって焼いた周辺だけ倒伏しませんか?食いきれない地力窒素分が稲に行くので倒伏するんですよ。そのエリアだけ肥料を撒かないという対処法が最も有効ではありませんか?
だってそこには十分過ぎる肥料があるのですから、あえて肥料を撒く必要ないですよね?

2018.10.09

待ちに待った稲刈りです!

今日は10月8日!さあ!待ちに待った稲刈りです!

アレコレあった2018年の作付けチャレンジでしたが、結局台風に計4回もいじめられたな~(;´Д`)
それでも何とか稲刈りできる日を迎えられたので一安心なわけですが、今年はすんごいコンバインを導入しました!
ヤンマーコンバイン AG467!エアコンキャビン付き!
遂に買っちゃいましたよ~♪いつかは4条刈り!いつかはエアコンキャビン付き!と夢をもって農業を続けてきましたが、今年遂にその夢がかなって手に入れちゃいました!中古なんですけどね(笑)

流石に新車を買うお金はない!(笑)
現行型のYH470のエアコンキャビン付きは1100万オーバーですからね…(;´Д`)<ヒ‐
いつか新車の1000万オーバーの機械を買える様な農家になってやるぞ!(もちろん機械屋さんも続けますよ!)

このコンバインは6条刈りのコンバインと同じこぎ胴を装備したモンスター級の処理能力を持った機械です。
どうせ買うなら完全な業務用コンバインとしての耐久力と性能を有したコンバインの方が良いじゃないですか!
お客様のコンバインの整備をしている傍らで、少しずつ手を入れながら今シーズンの稲刈りに間に合うようにちょくちょく整備を進めて、何とか今シーズンの稲刈りに間に合ったという経緯のコンバインです。他県から引っ張ってきたこのコンバインですが、前オーナーさんの扱いが悪く、また、それを整備していたお店の整備も悪かった機械なのでそりゃ~もうあちこちグズグズで、凄まじい補修費がかかった!泣きたくなる位ですよ。(;´Д`)

足回り関係なんてどうしようもない位グズグズで、車軸・駆動スプロケット・アイドラ・トラックローラー・イコライザー機構まで全部交換が必要で、シャレにならない補修が必要でしたし、ゴム関係の部品もかなり交換が必要ですし、引き起こし爪も全然どうしようもないですし、刃物類も交換が必要とまあ…凄かったですよ?(笑)
本職が農業機械屋さんだから自分でコツコツ出来るんでその辺は気にもなりませんが…お店に整備依頼で出していたら100万円ではとても直しきれないレベルの補修費と言えば分かり易いですかね?(笑)
そのお陰でこの機械の構造にも詳しくなりましたし。それはそれで結果オーライという事で(笑)

4歳の息子と一緒に乗り込み、仲良く一緒に稲刈りしたわけですが快適ですね~♪
エアコンキャビンのお陰で室内には埃一つ入ってきませんし、涼しく快適に作業が出来ましたよ♪
しかも早いですね~秒速1.5Mの稲刈り速度ですから1枚30aの圃場なんて50分弱で刈り終わっちゃいますからね(籾排出時間含む)この速度に慣れてしまうと今までのコンバインが遅く感じてしまいますよ(;´・ω・)

まあ…最初は流石にこの大きさですから「俺こんな大きな機械乗れるのかな?」と少々不安もありましたが、田んぼ2枚も刈ればこの機械のサイズ感にも慣れてきましたし、その性能の高さも十分に発揮できるようになってきました。良い機械ってやっぱり良いな~買って良かった!

強いて言うならば…稲刈り速度が速すぎて一瞬で稲刈りが終わってしまう!(笑)
本気のフルスピードで刈ると、籾の輸送スタッフが3名居ないと間に合わない程の早さですからね。
3町8反程度では2日で稲刈りが終わってしまうレベルですから、その潜在能力は凄いですよ(笑)

8台の乾燥機を所有するライスセンターもやっているので、このコンバインで最大限稲刈りしてもまだ乾燥機には余裕があるので、そのあたりは問題ないんですけどね…楽しく稲刈りできましたよ♪

今年から導入したAG467
コックピットには刈る気満々の4歳の息子も乗っています♪キャビン付きなら落下の心配もありませんしね。しかし大きな機械だな…。

斜め後ろからもワンショット♪
これさえあれば請負の仕事もチャチャっとこなせますよ!熟練度上げて更なる高能率作業が出来るよう頑張ります。1300Lの籾も排出90秒という速さ!

2018.10.08

田植から20週間経ちました

田植から20週間経ちました。

心配された台風25号は朝鮮半島の方を通過して北海道に抜けましたね。
またも台風の直撃は免れたものの…なんかすごい風でしたね。これでもかすっただけ?と思うほど強い風でした。
流石に刈り頃を迎えたので稲刈りをする前に定点撮影ポイントから田んぼの様子を見ていこうと思います。

やられましたね~稲刈りに困るほどではないんですけど、結構倒されました。
そして!地面には結構籾が落ちてるじゃないですか~(´;ω;`)ウゥゥ 地面に食べさせるためにお米を作ってるんじゃないやい!俺の苦労がぁ~地面に落っこちちゃったよぉ~( ノД`)シクシク…

5月後半の田植だったため、登熟期が9月になっていた訳ですが、振り返ってみると9月中は雨ばかり降っていたじゃないですか。結局この期間殆ど登熟は進んでいなかったため、9月後半~今日までの晴れ間にやっと登熟が進んで何とか稲刈りが出来る状態になったという感じですかね?
これも”ある事”が切っ掛けで10月8日に稲刈りが出来る状態になったという事を考えてみると、あれこれ来年に向けて反省すべきことが分かってきましたよ。

”成功”する事はとても良い事ですし、何かを続けるならば絶対に必要な要素の一つです。”失敗”ばかりしていたら最後には心が折れて”続ける”気力がなくなって辞めてしまうから”成功”という要素はとても大事なんです。
しかし、成功ばかりしていたら”失敗”した時の心のダメージも大きくなりますし、何が噛み合って上手く行っていたのかさえ分からなくなってしまいますから、やはり”失敗”という要素もまた重要な物なんです。

成功した時って反省しますか?「何で上手く行ったんだろう?」って。
逆に失敗すると「何で上手く行かなかったのかな?」ってあれこれ振り返って考えるじゃないですか。
自分にとっては成功事例よりも失敗事例を多く体験するとで、骨太のメンタルと様々な問題に対する対処法が学べるので結構”失敗”って好きなんですよ?(笑)そりゃ~まあ失敗なんてしない方が良いんですけどね、失敗から学べることの方が案外身に付くというか…深く反省して、そこから導き出される”打開策”を発見できたり、こんな部分に気を付けてやったら良いのかな?とか、あれこれ思いつくので「来年はこういう点に気を付けてまた頑張ってみよう!」といった感じで挑むとまた面白くなるんですよね(笑)

何はともあれ今年のこの田んぼの様子は自分が行った結果の一つです。
収量・食味・総評はこれから行う稲刈り・乾燥・籾摺り・食味検査等からわかる話ですが、しっかりとそれらを受け止めて”来年の作付け”に向かってこれからできる事とか考えながら稲刈りをしようと思います。

普通苗を植えた田植え後20週間経った様子
台風25号の突風に煽られて結構傾いでしまいました。稲刈りに困るほどではないかな?

密苗を植えた田植え後20週間経った様子
せっかく育てた穂がかなり地面に落ちていました…自然の驚異には勝てませんね…。

普通苗を植えた田植え後20週間経った様子
いつもとは違った角度からパシャリ♪かなり強い風で押し倒された様子が見てとれますね…。

密苗を植えた田植え後20週間経った様子
いつもとは違う角度からパシャリ♪地面に接地してしまう事はありませんでしたが、結構倒されましたね。

2018.10.01

田植から19週間経ちました

台風一過の青空が広がるいつもの圃場の様子。

凄い雨風でしたね~西日本ではかなりの被害が出た台風24号でしたが、不幸中の幸いか御殿場はそれほどの被害を受ける事は無く通過していってくれたようですが…田んぼの様子を見ると、あれれ?穂先がなんか軽くなってはいませんか?という感じに。

強い雨風で穂先がガンガン擦られたのでしょう…地面に結構な量の籾が散乱していました。
まあ…倒れなかっただけ良しと見たらいいんですかね…?茎を強くすべく”田畑の大将(赤)”をしっかり撒いておいたので、倒伏は免れたんですけど…倒伏しなかった分、穂先がこすれて籾落下というオチが待っているとは思いませんでした。(笑)
先週の田んぼの様子と見比べると明らかに穂が少なくなってるのが見てとれます。
この後やって来る台風25号を食らったら一体どうなってしまうのでしょうか?やだな~台風。

倒伏してしまうと田んぼも乾かないですからね…そういった意味では不幸中の幸いと考える事にします。

さてさて、台風24号が去った直後の10月1日ですが、南の海上にはすでに台風25号の姿が…。
もういらないっすよ?しかも予想進路が台風24号に引っ張られる形で追従するとの予想が…。

これだけ雨が降っちゃうと当然田んぼには水が溜っちゃうわけで、すぐに稲刈りできる状態にはなりませんしね…んで、秋雨前線を台風25号が刺激して数日間雨になるとの週間予報も出ていますから、結局のところ台風25号が去るまで稲刈りは出来ませんよ~ってな感じでしょうか?
新規就農して4年目、農家様が台風を強く気にして農業をされていた意味を知りました。

稲に関してのコメントは…ただただ”稲刈り待ちです!”としか言えません。
悲しいかな稲刈り待ちの田んぼって何をできる訳でもないので、ただただ空を見上げる事しかできませんね。
「もう雨降らないで~」って感じですかね?(笑)

普通苗を植えた田植え後19週間経った様子
台風の強い雨風に虐められた稲ですが倒伏は免れました。倒れなかったって事は収量…どうなんでしょ?

密苗を植えた田植え後19週間経った様子
かなり良さそうだった穂が軽くなってしまいました…。強い風って嫌ですね( ノД`)シクシク…

普通苗を植えた田植え後19週間経った様子
いつもとは違った角度からパシャリ♪傾ぎましたが何とか堪えています(笑)

密苗を植えた田植え後19週間経った様子
いつもとは違う角度からパシャリ♪こちらも何とか倒されずに堪えましたね~♪よく頑張った!

2018.09.28

台風の進路ほぼ確定!被害受けそうです…。

田植から18週間+3日が経過しました。

台風24号の進路がほぼ確定し、日本列島縦断コースみたいですねぇ~。
そんな9月28日の朝、どこか刈れる圃場は無いかと物色しながら実験圃場の様子を見てみますと~やっぱりまだ刈るにはちょいと早い!田んぼで直接サンプル米を採取して、手動水分計にて平均水分値を出してみると…25.9%うは~!微妙~!自分が思う刈り取り適期は24%を割ってからがいいと思うんですよ。(青米もわずかに入って食味・鮮度共に間違いのない刈り頃)約2%まだ刈るには早いんですよ。

本数をちゃんと植える”慣行植え”ならば、親株の数が多いので分ゲツもすんなり行き、一定タイミングで中干をして、ひ孫分ゲツまで取ることなく出穂期→登熟期へと進んでいくかと思うんですけど、本数を少なく植える疎植実験ではどうしても玄孫分ゲツまで取る必要がある訳でして…この結果、どうしても登熟期のムラが発生してしまうのかな?という状態。

故にもう刈れるか~?否!あと少し置かなければ…という結果に繋がっているようです。
密苗がどうこうという話ではなく、一カ所当たりに植える本数があまりにも少ないのはそれなりのリスクが伴うって事ですね~。まあその分手間とコストを抑えられるというメリットも多くあるので一概に”疎植はダメ”という話ではないんですけど。
水管理とか、分ゲツ肥のタイミングとかでもう少しこの辺りのリスクを回避できるかと思うんですけど、まだこの辺りがへたっぴという事ですかね。(;´Д`)

しかし・・・先週の写真と比べると穂が軽くなったのか?風にやられて籾が結構飛んじゃったんじゃないですかね?ううっ…収量がぁ~~~~~( ノД`)シクシク…

普通苗を植えた田植え後18週間+3日経った様子
台風が来る前の雄姿をと思って一枚撮っておきました。写真で見ると良さそうですけどやっぱり刈るには早いんですよね~。

密苗を植えた田植え後18週間+3日経った様子
こちらも同じコメントですいません…9月中の天候が良ければ今頃丸坊主になっていたんですけどね…。

2018.09.25

田植から18週間経ちました

田植から18週間が経過しました。

普段は毎週月曜日に田んぼの写真を撮影しているのですが、写真を撮れなかった理由!
9月23日は当社運営のライスセンターの乾燥機8台フル稼働!しかも!翌日の24日は7台の予約が入っておりまして…ヘルプスタッフの手も借りる状況の中、乾燥が終わって水分チェックで問題の無かった乾燥機から次々と籾摺りを行い、乾燥機が空になった直後に次の受け入れの籾が来るという始末(笑)
ヤバかったですよ!籾摺り機がトラブルを起こそうものなら…その日の受け入れどうしよう?になっちゃいますからね。数日ごとカバー類を外してベルトのチェックなどしていますが、日々の点検って本当に大切ですよ。

えっと…台風24号が発生しましたね…。
今沖縄の近くでフ~ラフラしながら”台風は力を溜めている”と言った感じでしょうか…?
もういい加減台風は要らないです…せめて稲刈りが終わるまで来ないでいただけないでしょうか?
せっかくいい感じで登熟してきた訳ですからね…まだ刈るにはちょっと早いんですよんね~(;´Д`)

ヘマをやらかしました…。撮ったつもりだった普通苗の写真撮り忘れてしまったので、今回は密苗の田んぼの写真しかありません!ゴメンナサイ!

稲の様子を見ていきましょう。

普通苗の様子は…ん~コメントがありません。(笑)
もうただただ稲刈り適期になるタイミングを待っているだけなんですよ( ノД`)シクシク…
台風なんか来そうですし…出来れば刈ってしまいたいんですけど、まだ時期がね。

密苗の様子は…こちらもただただ刈り取り適期になるのを待っているだけなんですよね。
写真で見るのと、実際ではちょっと感じ方が違うんですけど、あと一週間程度置いたらいい感じになるかな?という色合いなんですよね。今刈っても青米多そうだしな…。

密苗を植えた田植え後18週間経った様子
悔しいかな稲刈りするにはまだちょっと早いんですよね。

2018.09.17

田植から17週間経ちました

田植から17週間が経過しました。

今年の秋も雨が多いですね…。
稲刈りを予定していた日に雨予報ともなると、当社運営のライスセンターも頻繁に予約日変更の電話が鳴りっぱなしです。(汗)こうも雨が多くてはある程度干した田んぼですが、地耐力が落ちて結果コンバインが沈んでしまいそうで怖いです。

15・16・17日の三連休に稲刈りを予定されていた方も多かったかと思いますが、14・15日にしっかり雨降っちゃいましたからね…ライスセンターの方も、本来ならば稲刈りのピークに当たる今頃ですがまだまだ全然終わっていない方が多い!(と言うか稲刈りが出来ない!)
延期延期で予約がどんどん後回しになっているので…一気に集中する今後が恐ろしい事になりそうです。

稲の様子を見ていきましょう。

普通苗の様子は…写真でも確認できますが、田面に水がしっかり溜まっています(笑)
登熟の方は順調?に進んでいるようにも見えるのですが、周囲の田んぼと比べるとまだ青みが強いので稲刈りはまだまだといった感じですかね?本来であれば田んぼの水を切って登熟を促したいところですが、ここまで雨が多いとただ見守るよりほかする事がありません。

密苗の様子は…しばらく続いた長雨の影響で思った程登熟は進んでいませんが、こちらもただただ見守る事しかできません。

なにせ”皆様の農”が終わらなければ、自分の田んぼの稲刈り云々言っていられませんからね。(;´Д`)
故に刈り頃適期を元々9月後半に設定した田植だったわけですが、この長雨の影響はどこまで出るのかな?

普通苗を植えた田植え後17週間経った様子
相変わらずいい姿勢ですね…案外出来が良くなかったりして…。

密苗を植えた田植え後17週間経った様子
普通苗の方が若干籾の様子が賑やかなような?出来自体は普通苗の方が一歩リードといった感じかな?

2018.09.10

集塵室完成&籾摺り排塵ダクトの接続完了!

ここ最近雨ばかり降っていますからね…お陰?で稲刈りはほぼほぼストップという状態が続いている為、ライスセンターの準備が速度を上げてゴールに向かって進んでいます。この天気は当社としては有難いのですが、稲刈りをしたくても出来ない農家様には気の毒に思います。(;´Д`)

やっと完成した集塵室と乾燥機の排風ダクトパイプの接続も終わりました。
今日はその集塵室の屋根に上って、中継唐箕~籾殻タンクへの排風パイプの接続加工が完了した様子を写真で。
雨が降っている間は室内の配管加工作業を行い、雨が止むと同時に外配管の加工作業に行って…また雨が降ってきたら室内作業に戻るといった感じで、中々思うように作業が進まぬ中何とか完成しました。
何せこの配管作業が終わらない事には籾摺り作業が出来ない訳で…(笑)

後日アップしますが集塵室は3面コンパネ(パネコート)で覆って、1面だけ防風ネットで覆うようにすることで、埃を閉じ込めつつ防音効果も狙った集塵室にします。
今までは3寸角とブルーシートを使った巨大なプールを準備し、水面に直接排風を当てる事でゴミをとるという湿式集塵システムにしていたのですが、排風パイプの差さえとして単管を組んでのフレーム組み立て作業・撤去・排風パイプの設置・撤去が凄く大変であること、雨が降ると集塵用のプールの水がこぼれる(屋根が無いので)という問題もあり、そして湿式集塵装置の一番厄介な部分は、水分を含んだゴミは物凄く重たい事と、凄まじい匂いを出すんです。アレです…う〇ちの香りなんですね…。(;´Д`)

そんな訳で今年からちゃんとした集塵室を作って、音と埃を出来る限り閉じ込める乾式集塵装置の設置&ライスセンターの準備・片付けがスムーズに行えるという理由から、大枚はたいて集塵室も作りました。

まあ…アレですね、便利にするには金がかかる!(笑)
今年当社のライスセンターがフル稼働しても赤字確定です!でも、周辺住民の方へ迷惑もかけられませんし、設置・撤去の時間がかかりすぎるのもそれはそれで損失ですからね…この集塵室には長く頑張ってもらいますよ!

とりあえずここまで完成したので籾摺りが出来ますw
今年は雨が多いので、空き時間はボチボチあるので微修正しながらライスセンターを運営していこうかな?(笑)

乾燥機から排出される音と埃って結構凄いので、集塵室を大工さんにお願いして作ってもらいます。

集塵室の躯体と屋根が完成した状態。周囲を何で覆うかまだ検討中…コンパネで覆うか?はたまた防風ネットにしようか?

角度を変えるとこの様な感じです。容量は十分あるのでしっかり埃を閉じ込めて欲しいですね(笑)

建物内部から出てきたパイプは集塵室の屋根の上を通過して籾殻タンクへと入って行きます。もちろんこの加工も自分で行いました。

2018.09.10

田植から16週間経ちました

田植から16週間が経過しました。

9月4日の午後、当社の運営するライスセンターのオープンの準備をしている最中についにやってきました台風21号!突然強い風が吹いてきて、ライスセンターのシャッターが音を立ててきしみだしました。シャッターが風で壊れないようにするために用意しておいた追加の補強棒と、板を使ってシャッターが壊れてしまわぬように十分な補強をして準備を続行。ライスセンターの外の様子を見ると、根元からポッキリと折れてしまいそうな強い風に煽られている稲が可哀そうで(泣) ああ…防風壁欲しい!
ライスセンターの準備を途中で切り上げ、帰りがけに私が作っている稲の様子を見に行くと…そりゃ~もう凄い強風に虐められていましてね、「ああ…こりゃ倒伏確定だな」って半分泣きが入りましたが、翌日田んぼの様子を見に行くと倒伏した田んぼはわずか1枚のみ!(カルテック栽培の田んぼ)やっぱりカルテックは台風にも強いですね(笑)

心配された台風21号は御殿場の地を直撃する事は無く、かすって行った程度で済みましたが、それでもあの雨風…大阪・京都などの西寄りの進路で日本海側に抜けたと思いきや、日本海側を北上し、北海道まで大雨をもたらして去って行きましたが、各地ですさまじい被害をもたらした台風21号。これからあんな台風が多くなるかと思うとぞっとしますね。(;´Д`)

稲の様子を見ていきましょう。

普通苗の様子は…極僅かに傾いだかな~という程度で、姿勢良くキリッとしていますね…(笑)
あれれ…稲そのものの出来がそれほど良くないのか?はたまたカルテック栽培故に倒伏に強かったのか?
こりゃ~稲刈りするまで結果待ちという感じですかね?(笑)

密苗の様子は…普通苗に比べると若干傾いでいますが、これまた成長にも稲刈りにも問題を出すといった感じではありませんね。(笑) こちらも結果は稲刈りした後の反収計算待ちですね。

普通苗を植えた田植え後16週間経った様子
本当に台風が去った後の様子とは思えない程、キリッと良い姿勢を保ったまま(笑)

密苗を植えた田植え後16週間経った様子
普通苗に比べると若干傾いではいますが全く問題のないレベル。出来は良いのか!?

2018.09.04

通常業務とライスセンターの準備で大忙しです!

苗を育てて稲刈りしたら必ずこの機械にお世話になるという穀物乾燥機と周辺機器。
当社はライスセンター経営を先に初めて、後から稲作りを開始したという異色の経歴。普通は逆ですよね?(笑)

今年はコンバイン等の秋物機械の駆け込み整備が多くありましてね…ライスセンターの準備が遅れていました。
何だかんだで毎年ヴァージョンアップを繰り返している当社のライスセンターですが、キホン配置が決まり、機械の位置の微調整やら、配管関係の取り回し等まだまだやる事が山のようにあって全然稼働できる状況にない!ヤバ~イ!めっちゃヤバ~イ!すでに多くの予約が入ってきているというのに…やるしかありません。( ノД`)シクシク…

新たに加えた籾タンク
これのお陰でとりあえず乾燥機は空っぽにできます。
写真中央の機械は粗選機です。

12石~24石まで計8台並ぶ当社の乾燥機。
一日の総乾燥容量は160石分ですよ~♪

今年から各乾燥機への燃料給油の手間を削減するために、集中給油システムへ変更する工事も行いました。
この配管設置工事はカジマヤさんにお願いしました。

米選計量器を改造してただの米選機へ改造。
静岡製機の楽々ホッパーも新たに導入しました。
これのお陰で数十分無人運転が可能になります。

写真からも分かると思いますが集塵室も未だ完成しておらず、集塵室を作った後に待っているのが…乾燥機と集塵室をつなぐパイプの加工と設置が待っているわけですね~イヤ~( ノД`)シクシク…
当然ですがこの配管をする様々な資材(パイプ・テープ・クサリ等)の調達もしなければなりません。
また、集塵室と建物の窓を壁で仕切るのでコンパネの採寸・切断・穴あけ加工・位置合わせ・固定を行った後、排風ダクトの採寸・切断・仮設置・固定もやらなければならないのですが、合計8台もの乾燥機全てでこの作業を行います。窓枠が外せる建物なら楽なんですけどね…この建物窓枠が外れないんです(笑)

これだけじゃないんですよ?(笑)

籾殻タンクを設置している当社は、籾摺り機から籾殻タンクまでの距離がある為、中継唐箕を設置しなくては籾殻タンクまで籾が飛ばない訳ですが…この籾摺り機~中継唐箕と、中継唐箕~籾殻タンクまでの配管の採寸・切断・仮設置・固定・窓枠へのコンパネははめ込み作業等々もうやる事が多すぎて頭がおかしくなりそうです。(笑)

まだまだ~!やることはあるんですよ?(爆)

各機械の作動チェック・修理途中の機械の仕上げ作業・加工したパイプや資材の残骸処理・センター稼働に向けての様々な必要物資の調達(伝票・ファイル・筆記用具・出荷紙袋・事務用品)や、その他ここには書ききれないような様々な業務がまだ山のように残っています(笑)

まあ…このライスセンター事業も好きで始めた事ですからね♪
そりゃ~準備する事もたくさんありますし、日中はお客様の機械の修理や整備もあって中々準備も進まないから睡眠時間削って作業をしていますが、とにかく楽しい!この一言に尽きます。
業者任せで行うと、「こんなはずじゃなかった!」とかアレコレあるじゃないですか(笑)
全ての作業を自分で行っているので、仕上がり具合も全ては自分の判断と責任なわけですからね。

当社のライスセンターの8割は自分で行った作業で出来ています(笑)
利用するしないは別に是非一度当社のライスセンターを見に来てください。
随所に盛り込まれた工夫・使い勝手の良さ・周辺環境対策等は一見の価値ありですよ?(笑)

個人向けライスセンターを開業して早6年目。
毎年ヴァージョンアップを繰り返して今年でVer6となった当社のライスセンター。
ここでの売り上げ全額センターの増強に充ててます(爆)当然それだけではお金が足りないので、機械屋さんでの利益や、お米を売った利益もガンガン投資して増強しているので良いセンターになってきましたよ♪

全てはここを利用していただくお客様の為でもあり、結果!自分もこのセンターを使うお客さんの一人なのですから、毎年パワーアップするこの施設を自分の手で作り上げていくのは本当に嬉しくもあり、楽しいんですよね!

2018.09.03

田植から15週間経ちました

田植から15週間が経過しました。

GWに田植えを行った皆様は”峰の雪餅”の稲刈りがスタートした模様ですが、何せ雨が多いですね~稲刈りしたくても中々稲が刈れないようです。ここ数年、秋雨前線の停滞による長雨に稲刈りを邪魔されることが多くなってきたように感じますが、昔はここまで邪魔はされなかった様な…?温暖化の影響ですかね?気候の変化に対応した米作りが必要になってきたのかもしれませんね。

凄い勢力の台風21号が明日来るのが確定し、稲が倒伏してしまわないか内心ヒヤヒヤしている9月3日の朝。
稲作りを始めて4年目の今年は最高の収量(恐らくですが)になるのではなかろうか?という稲の様子ですが…収量が良い=稲の頭が重い=倒伏しやすい というリスクもある訳でして。ガス湧きによる倒伏は経験済み(笑)ですが、台風による倒伏は未だ経験なし!どうなってしまうのでしょうか…。私自身が稲の前に立って”防風壁”にでもなれるのならばなりたい気分ですよ!自然相手には敵いませんけどね…。

稲の様子を見ていきましょう。

普通苗の様子は…田んぼ全体を見ても色はほぼ揃っており、葉色の濃かった場所に多く散布した田畑の大将がガツンと効いてくれたようで、このままいけば何の問題も無く適期に稲刈りが出来そうです。明日やって来る台風にどう立ち向かうかが見ものですね。

密苗の様子は…普通苗に比べると若干青々している感じですかね?出穂3日の違いはちゃ~んとこの時期に来ても”差”として現れているのが見てとれます。普通苗の方が穂肥の尿素を多く散布しているのですから、普通苗の方が青々していてもおかしくないと思うんですけどね。(笑)
下葉も枯れてきて、順調な登熟をしている様で一安心です。

普通苗を植えた田植え後15週間経った様子
昨年と比較すると穂が充実していて頭が重そうだ~(嬉)倒れなきゃいいけど…ボソッ

密苗を植えた田植え後15週間経った様子
こちらも昨年と比べて穂の充実ぶり・分ゲツ共に良さそうです♪勉強した事を活かした賜物かな?(笑)

2018.08.27

田植から14週間経ちました

田植から14週間が経過しました。

先日の台風はどこ吹く風?まあ台風なだけにね…(笑)
穂先がまだ全然重くなっていない私の圃場には何の影響もなく、稲はケロッとしていましたよ(笑)

先週は地獄のスケジュールでしたよ~(;´Д`)
同時進行のコンバインの整備を行いながら、次々とやって来る草刈機・エンジントリマー・乗用モアーといった季節機械類の整備・修理も行いながら、商談に来られるお客様も多数いらっしゃいまして…そりゃ~もう大忙しなわけです。(笑)
さらに!8月25日に富士で行われたコンバイン実演試乗会へ当社からは3台のコンバインを出品!
その内の1台YH440(4条40馬力・水平自動付き)は既に南伊豆のお客様に購入していただいている機械で、その機械の到着を今か今かと待ちわびていらっしゃるので、道具箱&掃除道具一式をトラックに積んで、御殿場を15:30頃富士に向けて出発!16:30頃に実演会場に到着し、YH440をトラックに積んでしっかりと機体を固定したら南伊豆に向けて出発!
25日の20:30頃南伊豆のお客様宅に到着し、その日はお客様宅にお泊りさせていただいて農業談議で大いに盛り上がり、深夜まで酒宴となりました。翌26日(日曜日)は朝食をご馳走になった後、お客様の農業用倉庫に移動して”コンバインの掃除の仕方指導”を行いながら、前日の実演試乗会で機械内部に残っていた籾を掃除し、再びコンバインをトラックに積んでお客様の圃場へ出発!その圃場で試運転を行いました。
その模様がこちら↓

新車で投入されたYH440
最初は操作方法の違いに戸惑っていらっしゃいましたが…器用な方なのですぐ慣れて上々なご様子でした♪

人生初の4条狩り!
4条全面刈りのスペックを活かしてサクッと試運転は終了(笑)ご満足いただけたようで何よりです♪

試運転終了後、お客様の倉庫にコンバインを運んで、その後にお昼ご飯を一緒に食べながら農業にまつわる情報交換をし、14:30頃に南伊豆を出発したのですが、真夏の伊豆からの帰り道は、観光客の大渋滞にはまって5時間の長丁場!御殿場に到着したのは19:30頃でした…。(;´Д`)

翌日(27日)は日柄が良い事もあり、実演試乗会に出品していた機械を午前中に1件・午後にも1件納車というスケジュールで、納車前の掃除やメンテナンスに大忙しでしたが、何とか無事納車出来ました。('◇')ゞ

農業機械屋さんをやりながら田んぼのお世話って本当に大変です…が!楽しいからやめられないです(笑)

普通苗で植えた田んぼの様子はと言いますと…。
順調に登熟していますね~撮影時の天気が曇りだったため、葉色が濃くなったように見えますが、葉色も少しずつ褪めてきていますし、穂も若干傾いできたようです。このまま台風とか来なかったら最高なんですけどね…。
しっかりとした中干をしなかった分、この辺りからは~必殺!断を強めの間断灌水で地耐力を付けながら、しっかりじっくり登熟させていこうと思います。

密苗で植えた田んぼの様子は~
こちらも順調に葉色も褪めてきていますし、穂も少しずつ傾いできている様子が見てとれます。こちらの圃場の方がなぜか水持ちが良いので、普通苗の圃場に3回水を入れた場合、密苗の圃場は2回で十分といったくらい違うんですよ?この調子でいけば間違いなく豊作確定ですよ!…多分ですが(笑)


南の海上でとても強くなりそうな台風21号が発生しましたね…。
しかし今年は本当に台風が多いですね…海水温度の上昇って本当に怖いですね。
台風にも負けない稲の作り方を研究していかないと、お米が食べられない日が来てしまうかも!

農家さんが良く言う”米なんて買って食った方が安い”?
ノーノー!その時売っている米があればの話ではありませんか?
今年の日本の作況指数どの程度まで落ち込むんですかね…。

普通苗を植えた田植え後14週間経った様子
せっかく順調に成長しているのだから…台風21号来ないで~( ノД`)シクシク…

密苗を植えた田植え後14週間経った様子
この状態で倒れたら終了なのかな…?豊作による倒伏をさせたことないんで(笑)キリッ

2018.08.20

田植から13週間経ちました

田植から13週間が経過しました。

台風20号が発生したようで、その後の進路が気になる今日この頃。
お盆休みも終わり、ここから一気に稲刈りシーズン直前の大忙し状態になります。
現在、コンバインの整備(現在進行中)は3台あり、これ以外にもコンバインの整備を予約されたお客様の機械があと3台…。シーズン直前になって駆け込み整備の話をしてこられるお客様が数名いらっしゃいますので…(笑)

しかも今年は異常に高温&高晴天率だったため、稲の生長が早いんですよね~(;´Д`)
噂では8月中に餅が刈れそうとか何とか…とは言っても出穂後の積算温度もありますが、温度だけでは語れない”登熟必要日数”というものもありますからねぇ…あまり早すぎる稲刈りは良い事無いっすよ?(笑)

さてさて…カルテック栽培の比較実験水田のお話に行きましょう。

普通苗の田んぼの様子はと言いますと…。
穂揃い期だった先週と比較して、順調に登熟期へと移行していますね。あれだけ青々していた稲は一気に黄色味を帯びてきましたよ!動散の設定を間違えて、尿素を10a/8kgも打ってしまったから自分の顔も青々して(爆笑)いたんですがね、この色になってくると心配は皆無だったようです。
昨年と比較すると稲の姿・形・分ゲツ数共に本当に充実しています。もちろん天候に恵まれたこともあるんですけど、稲が吸いたい時に据える肥料がちゃんとあったのも大きいと思いますよ?

密苗の田んぼの様子。
普通苗も密苗も何か全然違いが分からなくなってきましたね…(笑)
ある意味それだけ秋が近づいてくると大差なくなってしまうという事なんでしょうね。
常に一歩リードで推移していた普通苗を追いかける事13週間!ついに背中をとらえた感じです!(笑)
普通苗と密苗とで穂肥の散布日をずらしてみたんですけど、その結果!後から穂肥を散布した密苗の方が若干葉色が濃く推移しているようです。尿素が土中で変化し、アンモニアとして肥効が出ているからと思われます。稲刈りまでに吸いきって肥料が切れて欲しいな♪

普通苗を植えた田植え後13週間経った様子
笑っちゃうくらい順調で、無事稲刈りまで行ってくれたら何も言う事はありませんね!

密苗を植えた田植え後13週間経った様子
追いつけ!追い越せ!普通苗の稲と大差なくなってしまいました。(笑)至って順調です。

2018.08.13

田植から12週間経ちました

田植から12週間が経過しました。

さあ!世の中お盆休み真っただ中の8月13日月曜日!
お店は休みですけど、田んぼにお休みは無いのでちゃんと撮影&水見&草刈りしてきましたよ?(笑)

自分が作付けしている圃場の周囲は”穂揃い期”を過ぎ、徐々に黄ばんできて”登熟期”街道まっしぐらな状況ですが、自分の作付けしている圃場はやっと”出穂~穂揃いちょっと前期”ですよ(笑)
ここでもやはり周囲から”取り残された感”を感じる遅植え&カルテック栽培ですが、皆様の稲刈りが終わった後、じっくり腰を据えて自分の作付けしている圃場の稲刈りが楽しめるフラグが確定しているわけですから、稲刈り日が待ち遠しいですね!今年は秘密兵器買っちゃいましたし♪
この調子だと、秋雨前線も早くやってきそうですし…予想稲刈り日は9月25日前後といった感じかな?

今週は出穂直後の田んぼの様子をいつもの角度からと、もう一枚真正面から撮った写真で観察してみましょう。

★普通苗
3週間くらい前までさかのぼって写真を見てみると、いつものアングルの写真右側のかなり濃かった葉色はすっかり落ち着いて、田んぼ全体で大方揃ってきた感じじゃないですかね?特に葉色が濃かった部分に多く田畑の大将を散布してみたわけですが、どうやらこれが上手く機能してくれたようで、若干向かい風の強風時に撒いた穂肥散布のボロが見事に帳消し!になってくれた様です♪バンザイ

稲作り4年目で掴んだ確かな手ごたえ!(もちろん今年は稲作りに適した気候であったのは忘れてないっすよ?)
何かのミスを帳消しにできる小技とでも言うんですかね?そういった類の技を覚え始めた1年かなって思います。
あとは…大きな台風が来て「ヒ~」って事態にならない事を祈るだけで、万事順調です!
穂肥散布も出穂25日前のタイミングで散布出来ましたし♪

★密苗
自分の予想出穂日(普通苗から5日程度遅れる)よりも早く出穂してしまったため、穂肥として撒いた尿素を必死で食っている最中のようです。普通苗の圃場の様子と比較してみると全体的に葉色が濃い&右側が特に濃いのが見てとれるかと思います。
この右側の特に葉色が濃い部分は”意図的にそうなる様に撒いた”というのが正直なところです。
7月3日の記事覚えていますか?苗の重さが十分にかからず欠株が多くなってしまった~ってあれですよ。
あの欠株した個所の修正目的で、硫安&尿素をワザと多く撒いているんですよ。(もちろん分ゲツ促進目的)
後日あの欠株した様子を撮影をした場所が今どうなっているのか!?
をドキュメンタリー形式で…というのは冗談で、ちゃんとその後の様子を写真に収めてあるので比較しながら検証してみようと思います。

何事も実験!補植なんて面倒だし、非効率的なやり方を好まない自分(笑)は”後出しじゃんけん農法”で修正してやりますとも!(笑) しかし、失敗から学ぶことって多いので何でも実験の対象にしてやりますよ♪

密苗も去年と比べたら凄くいい感じですよ。
収量もちゃんと確保出来そうですし、病気にもならなかったので減農薬の美味しいお米になってくれるでしょう!
収量・食味がどうなるのか?今からすご~く楽しみな圃場です。

結局今年も”田面をバキバキに割る中干らしい中干”というものをしないまま、この時期に至ったわけですが、稲ってちゃんとしかるべきタイミングになると分ゲツって止まるんですよね。(笑) とは言っても途中でちゃんと”断が強めの間断灌水”でガス抜きを主とした軽い中干はしていますけど。(笑)

これは独自理論ですが、余り横根を切ってしまわない方が田んぼの水分を稲がしっかり吸い上げるから結果的に早く乾くかな?と思ってやっている事が一つ。また、植物の一番大事な部分は根っこにある訳ですからそこをあまり虐めるのはどうかな~?という思いが一つ。最後に”水根のまま”居させることで、秋の長雨が来ても根腐れしないかな?という予想で行っているという3つの理由です。(現時点で正解かどうかは謎♪)

毎年違う気候で”これが絶対に正解!”なんて答えは見つからないかもしれませんが、それを模索する事が何よりも楽しい!仕事が農業機械屋さんで、農業が趣味って…自分は本当に恵まれているんだな~って最近つくづく思いますよ。(笑)

普通苗を植えた田植え後12週間経った様子
普通苗の圃場の様子をいつもの角度から撮ったおなじみのアングルです。

密苗を植えた田植え後12週間経った様子
密苗の圃場の様子をいつもの角度から撮ったおなじみのアングルです。

普通苗を植えた田植え後12週間経った様子
普通苗の圃場の様子をいつもとは違う角度から撮った田んぼ真正面からのアングルです。

密苗を植えた田植え後12週間経った様子
密苗の圃場の様子をいつもとは違う角度から撮った田んぼ真正面からのアングルです。

2018.08.06

田植から11週間経ちました

田植から11週間が経過しました。

今年は生長が早いですね~(;´Д`)
これだけ気温も高く、晴天率も高いので当然と言えば当然ですが。
当初予想していた”予想出穂日”は、普通苗が8月12日頃で、密苗が8月17日頃になると予想していましたが…。
なんだか7月の平均気温の高さから、自分の予想を超えたタイミングでの出穂となりそうな予感が…。

何と言いましょうか…この時期まで来るともう草刈り・水見くらいしかする事無いんですよね…。(;´・ω・)
穂肥の”尿素”も撒いちゃいましたし、食味アップの肥料となる”田畑の大将(赤)”も撒いてしましましたし。
とは言っても水見は大事な作業の一つですから、しっかり稲刈り前まで行っていきますよ!

田圃の様子を撮影した写真を見てみる事にしましょう。

★普通苗の圃場
昨年の今時期の様子と比較しても、明らかに稲の姿・形がいいですね!
分ゲツ数も多く、明らかに去年よりも充実して立派な姿に成長してくれました。
昨年と比較すると-4日かな?という感じのスピードで成長中で、出穂間近の状態でした。
あれだけ濃かった葉色も、カルテック栽培の裏ワザ的要素の”田畑の大将を多く撒いて調整”という必殺技を使用し、順調に葉色も落ちてきているようなので安心です。これなら稲刈りまでに窒素を吸いつくしてくれそうな感じで推移しているようです。

★密苗の圃場
昨年の今時期と比べるとやっぱり今年の方が稲の姿・形がいいです。
分ゲツ数も多く、昨年以上の収量確保はまず間違いないとみて良い様です。
昨年と比較すると-4日かな?という感じのスピードで成長中で、こちらも出穂間近の状態でした。
当初の出穂予定日に合わせて-25日のタイミングで散布した尿素でしたが、若干遅かったかも!?その影響もあってか普通苗に比べて葉色が濃い目で推移しています。(;´・ω・)
しかし、普通苗に比べて5日程度遅れているかな~?という感じで推移していた稲の様子ですが、ここ最近に来て一気に迫ってきたようにも感じますが…気のせいですかね?

普通苗を植えた田植え後11週間経った様子
順調に葉色も落ちてきていますね!いくら量が取れても美味しくないお米じゃあねぇ…(笑)

密苗を植えた田植え後11週間経った様子
普通苗に比べて遅れていた分、葉色が濃く今必死に窒素を食っているのかな?元気いっぱいです。

2018.07.30

田植から10週間経ちました

田植から10週間が経過しました。

この時期になってくると、毎日の水見も結構楽になってきますね。
稲作り前半の水見は、除草剤の効きを左右する大事な作業の一つとして位置づけられるものですが、この時期になってくると除草剤の残効期間が…といった概念がなくなるので、”土が湿っていればよい”という程度の認識でOKなので、水が引いたな~→1日水入れなかったな~→明日は水を入れようかな?という感じで水管理をしています。水をじゃぶじゃぶ入れたからと言って特に何が良いという事でもないので、気楽に水管理をしています。バキバキに割る様な中干は一切しないので、この辺りから徐々に間断灌水で地耐力を高めていこうと思います。

さてさて…田んぼの様子はと言いますと…。
普通苗は極めて順調ですが、下の写真を見ると田んぼ右側の葉色が濃いですね~(;´・ω・)
風の強い日に穂肥(尿素)を土手から散布したのですが、風で押し戻されて結構手前側に落ちてしまったためかなり葉色が濃く推移してしまっていますが!順調に葉色は落ち始めてきています。(写真ではわかりずらいですね)予定出穂日の12日前の葉色としては若干濃いかな?という認識でいますがどんなもんですかね?(笑)
普通苗は来週早々に”田畑の大将”を10a/30kgの計算で撒こうと思います。(尿素を多く撒いてしまったため)

密苗の様子はと言いますと、普通苗-5日~7日といった感じで推移していますので特に心配する事は無さそうです。密苗圃場の右側半分の葉色が濃いのもやはり風の強い日に穂肥の散布をしているからというのが理由かな?
また、植え付け爪の部分に対して苗の重さが十分かかっていなかったという”来年に向けての田植え時の反省点”でも触れている部分ですが、田んぼに移植されている親株の少なさも影響して、1株当たりの窒素量が多いのも”濃い葉色の原因”と考えています。
密苗圃場は田畑の大将何時撒こうかな?来週末か再来週頭ぐらいですかね?

農業って1日1日が勝負で、このタイミングでこれを撒かなければ~という連続なんですよね。
風が強いから今日は止めよう…そうこう言ってる内にタイミングを逃してしまって、結果遅れて撒いたら大惨事!いっその事撒かなければよかったって事すらありますからね…(;´Д`)
農業って難しいけど、でも楽しいんですよね…(笑)

普通苗を植えた田植え後10週間経った様子
良い感じで生長を続けています!先週よりも若干葉色も落ち着いてきたので一安心です(笑)

密苗を植えた田植え後10週間経った様子
普通苗に比べてマイナス5日といった感じですかね?稲刈りが若干ズレるのは嬉しい限りです。

2018.07.24

密苗で植えた圃場に穂肥を撒きました

定期撮影日の毎週月曜日の午後、密苗で植えた圃場に穂肥を撒いてきました。

先週の”普通苗植え付け圃場の穂肥散布”では大失敗?をやってしまったので、前回の反省点を活かし、動力散布機の設定を変えてみました。肥料を撒くと言ったらシャッターの基本設定は”大or肥料”の位置に調量ロッドを合わせるのですが、今回はあえて3kg剤設定の”中位置”に調量ロッドを合わせて、シャッター開度で微調整が出来るようにしてみました。(シャッター開度設定は5or6で良い感じでした。)

この動力散布機という機械はかなりアバウトな機械です。
風速・風向きによってかなりムラ散布になったり、散布する時のパイプの角度でも飛んでいく距離も変化しますし、勿論エンジンのアクセル開度によっても大きく変化しますし、何よりも散布時の歩く速度で大きく変わる!撒く資材の質量によってもかなり変化するので中々上手に撒けないんですよね…。(;´・ω・)

硫安は比重が重たい肥料なので結構遠くまで飛んでくれますが、尿素って嵩比重が軽い肥料なので意外と飛ばないのが現実です。一般的な球形の化成肥料は形もほぼ揃っているので比較的遠くまで飛びやすく、狙ったところに落としやすいので、カルテック栽培はこの辺りもちょっと難しいポイントの一つですね…。また今年の夏は風が強めの日が多くて、風の影響を受けやすい尿素の散布は結構気を使います。

はいっ!そんな訳で、密苗で植えたカルテック栽培の圃場と、5日遅れて(5月26日)植えた普通苗のカルテック栽培の圃場にも穂肥を撒いてきましたが、この暑さの中での散布は体に堪えますな~(;´Д`)

圃場によって調整しましたが、作りの深い古田は後半で地力があるというか…けっこういい感じで葉色が維持されたりするので、こういった圃場では1~2kg程度減らして散布すると結構調子よかったりしますが、改田の場合、作りも浅く地力が豊富な圃場ではないケースが多いので、教科書よりも大目に撒いても全然平気だったりしますので、”圃場ごとの癖”に合わせて散布するのが重要なポイントです。

カルテック密苗の圃場は、地力の少ない改田では10a/6kgという散布量で行いましたが、作りの深い古田では10a/4kgを基本として稲の分ゲツ量や、葉色を見ながら多少増減するような感じで調整してみました。
去年よりも全体的に分ゲツ肥・穂肥も増量傾向で散布してみましたがどういう結果になりますかね?
結果が良くても悪くても、変化しなければ何も変わらない…と思いきや、気候はどんどん変化しています。
気候の変化に対応できる”調整力”という技術を磨きながら邁進していきたいと思います。

圃場の広さに応じてちゃんと計量しましょう!
定番の30kg計量できる秤を使って正確に計ります。バケツの重さは約400gなのでそのあたりも考慮して計量してます。

2018.07.23

田植から9週間経ちました

田植から9週間が経過しました。

分ゲツ肥の散布以降、本当に元気よく育ってくれています。
今年は初の試みで”有効茎数確保の為の追加硫安散布”をやってみたのですが、去年とはまた一味違う生育をしているので、今年はどのような成績になるか今から楽しみです。(昨年の今頃の写真と見比べると茎数が全然違う!)

普通苗の方は先週の水曜日(7月18日)に、穂肥である尿素を散布したのですが…私は大馬鹿野郎です…。
地力・現在の葉色・昨年の経験を加味したうえで、今年は10a/6kgの尿素を散布するはずが…動力散布機のシャッター開度を間違えて、田んぼの7割弱の辺りでタンクが空っぽになってしまいました!
穂肥散布中だったため、肥料が無くなってしまったポイントに動散のパイプを置いてマーキングしておき、肥料補給拠点の軽トラまで戻って肥料を補給する事にしました。田んぼ7割弱の時点で18kgの尿素を撒いてしまった訳ですが…この後、穂肥を撒かないわけにはいかないので、とりあえず残りの距離から大体この位かな?という量を動散に再度補充し、マーキングポイントまで戻ってから再度尿素の散布をしました。

なんと!1枚32aの圃場に総量25kgもの尿素を撒いてしまった訳ですが…この後どうなる事やら…。
ん~まあ…くよくよしても仕方がない!やってしまった事はどうにもならないので、「尿素を撒き過ぎちゃったんだけどどうしよう?」という問題について何か方法を考える事にしよう!(ラクト団子投げ込めばいいのかな?)

穂肥を散布し終わった翌日、カルテック栽培の先生である”光武先生”に上記のヘマやらかしちゃったんですけど…どうしましょ?と質問したところ、笑いながら「本来であれば出穂10日前に10a/20kgの田畑の大将を散布するんですけど、10a/30kgに増量して散布すれば問題ないですよ」とのアドバイスをいただきました。

ふう…ビックリした~(;´Д`)
田畑の大将ってそんな使い方もあるんですね…まだまだ勉強しなきゃいけない事がいっぱいですね(笑)
災い転じて福となすか!?失敗も含めてどういう結果になるか楽しみですが…転ばなきゃいいな…。(;´・ω・)

さて、密苗の方はと言いますと…普通苗に比べて明らかに遅れていますね。
現在出ている親芽の葉齢は…3葉と4葉の長さがほぼ一緒になってきたので、出穂25日前ってとこですかね?
今日明日が密苗田植の圃場では”穂肥散布チャンス”というわけです。
葉色を見る限り本来でいけば尿素10a/3kg程度なんでしょうけど…この田んぼ地力が無いからな…(笑)
また、現在の葉色は追加硫安の恩恵もあっての色なので、硫安分の窒素は間もなく消化され、すぐに褪めてくるとの予想から、10a/6kgの尿素を撒く予定です。また、尿素6kgの判断ですけど、理由1:この圃場は地力がある圃場ではない! 理由2:昨年よりも夏の気温が高く肥料食いは去年よりも良さそうだ! 理由3:去年よりも同時期の1株当たりの茎数が多く推移している 以上の理由により10a/6kgという散布量に決定しました。
カルテック栽培法に”後出しじゃんけん農法”と勝手に名前を付けてしまいましたが、この辺りがカルテック栽培法の最大のメリットでもあるんです。その年・現在の気候・現在の稲の状態に応じて調整が出来るのは本当にありがたい限りです。

その代わり…稲の様子をちゃんと見てあげないと駄目ですよ?
日々の水見の際に、水口しか見ない水見ではどうしても後手後手の対応になってしまいます。(水口周辺の稲は遅れるのが定石ですからね)

さてさて…普通苗と密苗の予想出穂日が出ました。
普通苗は8月12日頃で、密苗は8月17日頃かな?平均的な気候になった場合、普通苗の圃場は9月25日前後が適正稲刈り日で、密苗圃場は9月末頃が適正稲刈り日になりそうです。

連休田植えの方は7月末頃から出穂しそうな雰囲気ですので、皆さんの稲刈りが終わった後、自分の田んぼはのんびりと稲刈りが出来そう…?との予想ですが、まだ2ヶ月も先の話をしていると鬼に笑われそうですね(笑)

普通苗を植えた田植え後9週間経った様子
間断気味で水を入れています。尿素10a/8kgの割にグワッと葉色が上がるかと思いきや…案外そうでもないですね(笑) 8月上旬に田畑の大将を10a/30kg入れますけどね。

密苗を植えた田植え後9週間経った様子
普通苗に比べると少し寂しい感じですね~。田植え時の親芽の本数の差ってこの時期に来ると顕著に表れますね。来年はこの辺りも踏まえた播種量調整&植え付け本数にしないといけませんね(;´・ω・)

2018.07.20

愛車のトラクターEG334/N-specⅡを磨いてみました♪

お米育成からちょっと脱線して、トラクターを磨いてみました。

愛車のヤンマーEG334/N-specⅡですが、シーズン中の激務ですっかり汚れてしましました…。( ノД`)シクシク…
考えてみれば…畦塗りや、春耕耘で埃まみれになってよく頑張った後、代掻きロータリーに付け替えられて泥水の田んぼを走り回って頑張って働いていましたし…秋の収穫後にはコンポキャスターを背負って、全身鶏糞まみれになりながら翌年の稲が元気に育つようにと頑張ってくれました。その後はまた作業機を付け替えて耕耘作業…。ホントにトラクターはよく働きますねぇ~。
毎回使った後の洗車は怠ることなく続けてきたんですがね、やはり積もり積もった汚れが気になりまして…。
そんな理由で空き時間にサクッと磨いて、新車の輝きを復活させてみようという事で作業開始!磨くぞ~♪

当然ですが、磨く前に一番大切なことは”綺麗に水洗いをして泥や砂埃を取り除いておく”事が一番大切です。
ポリッシャーのスポンジ面にこの泥や砂が入り込むと…磨くどころか傷だらけにしてしまいます…(笑)

ポリッシャーで磨く前に”磨きたくない部分”は予めマスキングテープで保護しておきます。(ヘッドライトやステッカー等)結構大事な作業ですよ。

使った道具はこちらのポリッシャーとコンパウンド
3Mのプロ用・微粒子コンパウンドで軽めに磨いて新車の輝きに戻します。

さてさて…洗車が終わったら軽く水気をふき取って、その後にマスキングテープでヘッドライトのクリアー樹脂部分を保護してあげます。最近の車や、トラクター等のヘッドライトの素材にはクリアー樹脂で出来ているのですが、紫外線に晒すこと一定時間経ちますと、白濁して見栄えが悪くなってきます。
新品時には保護膜があるのですが、この保護膜が紫外線でやられてしまうと一気に白濁してしまいます。
当然ですが、コンパウンド等でこの保護膜を磨き取ってしまっても同じ結果になるのでちゃんと保護します。

また、ステッカー部分も磨いている最中にめくれてしまったり、表面を削って色落ちしてしまわない様にこの辺りもマスキングテープで保護してあげます。磨いた後の事も考えて作業するのがポイントです。
ただし!本気になって磨き過ぎると塗装が薄くなってしまいますので程々に(笑)

塗装面をよく見ると…水垢や、塗装表面が酸化してうっすら白く濁ってすっかり輝きを失っています。 マスキングテープで際をキッチリ保護しましょう。

磨き終わってみると…ンマッ!って程、新車の輝きを取り戻しました♪水垢・酸化した塗装ともこれでバイバイです。

ポリッシャーのスポンジ面に赤い塗膜が付かない程度に軽く仕上げていきます。
塗装表面の傷は殆ど無かったため、無理に塗装を削るのではなく、塗装の表面に付着した水垢と、酸化した塗装面を軽く削ぎ落とすようなイメージでポリッシャーを掛けてあげるとこのような感じになります。

ピッカピカになりましたね~♪
どうせトラクターに乗るなら、この位ピッカピカにして乗った方が気持ちいいじゃないですか(笑)
黒い部分もキッチリ仕上げて新車の輝きが戻ってきました。(ヤッターバンザイ!)

磨き終わった後は、コンパウンドが所々残っていますので、カッチカチに固まってしまう前に柔らかいスポンジを使って水洗いをして、コンパウンドを洗い流して磨きの工程は終了となります。
私の場合、この後ガラス系コーティング剤を塗装面に塗ってから綺麗に拭き上げて仕上げします。

トラクターは産業機械ですし、綺麗にしたからどうという事は無いんですけどね…愛情を注いでいる機械って意外と故障率低いんですよ?(笑) 当然ですがただ洗っただけでは油っ気が無くなってしまうので、洗車後はちゃんと可動部分にオイルやグリスを塗布してあげましょう!

どうですか?まるで新車の様になったんじゃないですかね?素人でも頑張ればこんな感じには仕上がりますよ?(笑)

近くで見るとこんな感じ…空まで写ってご機嫌じゃないですか!(笑) いつもこの位綺麗にしておきたいものです。

2018.07.16

田植から8週間経ちました

田植から8週間が経過しました。

追加硫安の効果もあって、ニョキニョキタイムが昨年よりも長い期間楽しめています(笑)
今年も多くの発見と気付きがあって、ホントまだまだ自分が知らない事があるんだな~と痛感する毎日です。

この時期になると、毎日の水見から徐々に解放されますね(笑)
”除草剤の効果継続”のために、田面の土を露出させない事が大切なので、日々の水見は必須項目でしたが…この時期になると、除草剤の効果期間は終了している為、土中のガスを溜めない間断灌水で管理するのが良いようです。

間断灌水は根に新鮮な空気が供給されますし、気温・水温の上昇により土中に発生する有毒ガスを大気解放する事で稲も健全に育ちますしね。まだ分ゲツをとり続けている状況ですが、間断灌水に切り替えて水管理を行っています。植物の生命線は”根っこ”にありますから、少しでも居心地の良い環境に整備してあげないといけませんね。

田圃の状況は…御覧の通りモサモサしてます(笑)
あれだけ周囲から遅れていたカルテック栽培ですが、ここからが本領発揮です!
見比べると…普通苗の方が威勢が良い様ですが、これは播種日の違いによる”発芽後の生育日数の違い”がハッキリと表れています。今週辺り普通苗の方は”穂肥散布”をすると丁度良い生育状況のようです。(3葉と4葉の長さがかなり近づいてきました)

普通苗の方は出穂28日前くらいかな?という状態なので、今週が穂肥チャンスのタイミングという判断です。
密苗はまだ3葉と4葉の長さに結構差がありますから…密苗で植えた圃場は来週あたりが穂肥のタイミングかと。

しかし、出穂のタイミングを予想できるようになってきましたよ(笑)
4年前の今頃は「出穂って何ですか?」って仁杉の大変お世話になっている農家様に聞きに行っていたんですよ?
幼穂の見方も知らなかった(幼穂の意味すら知らなかった!)訳ですから、稲を株ごと引き抜いて、その稲を軽トラックに積んで幼穂の見方を教えてもらっていたのですからホント笑い話です。

それが今では…稲の葉色・葉齢・分ゲツ数を見ながら、予想される予定出穂日から逆算して”硫安をあと○○kg散布して様子見をしよう”といった具合に調整している自分になったわけですからホント成長しましたねぇ~(笑)
こんな何も分からなかった自分に、多くの知識と判断の仕方等を教えてくださった多くの方々のお陰です!
教えていただいた知識をちゃんと自分の物にして、困っている農家さんの指針になれるよう頑張りますよ!

普通苗を植えた田植え後8週間経った様子
先週とは比べ物にならないくらい成長しています♪葉色も濃いですね~窒素分たっぷりでスクスクと成長する事でしょう!何の心配もいらなさそうです。

密苗を植えた田植え後8週間経った様子
こちらも順調に成長していますね~追加硫安の効果あり!周囲の田んぼと比較すると私の田んぼだけ異様な程濃い葉色ですよ(笑)穂肥は来週かな?

2018.07.12

日本農業新聞に私のトラクターが掲載されたようです♪

日本農業新聞に、私の愛車:EG334/N-specⅡが掲載されたようです。(笑)

自分自身まだその記事にされた内容を見ていないんですけど…車載用バックカメラと、車載用9インチ液晶モニターを搭載して、”前方を見たまま後方の作業状態が確認出来たら便利だろうな”というコンセプトで加工をした次第ですが、その加工の様をこの”機械屋さんのお米育成日記”に載せたところ、日本農業新聞社さんの目に留まり、取材に来ていただいたという流れの内容を、5月30日更新の記事で紹介していたのですが、遂に私のトラクターが全国デビューを果たしました!(笑)

しかも…ちょっと面白い報告が2点ほど

ちょっと面白い報告その1
早速、兵庫県の農家様かな?お問い合わせの電話が来ました。(笑)
最初は農機具販売店の方かな?と思ったのですが、話の様子から農家様のようで、素直な質問がきました。
1:コレがあるとやっぱり真直ぐ作業できる?(そりゃそうですよね!一番気になると思います)
2:トラクター取付用のキットみたいなものはあるのかな?(それも気になりますよね?)

1の質問に関しては…もちろん!これがあると振り返る回数減るので真直ぐ作業できますよ。(自分はですが)
代掻き作業時の撹拌具合とか、畦塗り作業時の塗られた畦の様子とか全部丸わかりです。(笑)
畦塗りって土中の水分量次第で物凄く仕上がり具合が変化しますし、畦塗り機で塗られた畦の様子を確認するべく、後方ばかり見ていると曲がっちゃいますしね…(-_-;)

2の質問に関しては…残念ながらトラクター用取り付けキットは無いんです。自分で工夫するしかないです。
流用した部品は全て自動車用の物です。トラクターの電源が元々DC12Vですし、車用の電装系部品の殆どがDC12Vで動くので、相性は良い訳ですよ。液晶モニターも車用ですし、液晶モニタースタンドも汎用モニタースタンド(高さ・角度調整機構付き)を使っています。特別な加工もこれと言ってありませんし、全て部品の流用で出来ちゃいますから頑張ってチャレンジしてください(笑)
ただし…バックカメラ・液晶モニターの電源はアクセサリー電源からとっている(これのお陰でキースイッチオフで電源が切れるためバッテリー上がりの心配なし)ので、配線からアクセサリー電源を探し出したり、配線の取り回し・固定・カプラーの接続作業等をしたりと結構面倒ですし、電気系に強くないと完成しないのでハードルはちょっと高めです。

しかし、凄いですね~新聞の影響力って。
面白そうなネタがあれば自分の機械にもやってみたくなりますもんね!
この加工をしたお店名(五味機械産業)が載っていると思われるんですけど、それを調べて電話してこられた農家様にも脱帽です!加工自体は決して楽ではないですけど、やり遂げた後の満足感と、実用性は凄いですよ♪

ちょっと面白い報告その2
なんと!このトラクターに取り付けをしたバックカメラ&液晶モニターの記事が、海を越えて韓国の農業新聞に掲載しても良いか?との問い合わせが、日本農業新聞の本社へ来たそうです。(笑)
日本農業新聞の本社から、中部支社へ問い合わせが来て、さらに元ネタの私の所に掲載許可のお話が来た訳です…(笑) 農業を始めて4年目のヒヨッコが早くも農業新聞で全国デビューを果たしたその日に、今度は海を越えて国際デビューっすよ?(笑)

人生何が起こるか分かりませんね。(笑)

2018.07.10

追加で分ゲツ肥(硫安)散布してみました!

田植から7週間が経ちました…が!分ゲツがもう少し欲しい!

まだ分ゲツが欲しいんですよね…坪50株植えですから、1株当たり有効茎数24本程度必要なわけです。
まだ…1株/16本前後かな?という感じで、この調子でいくと茎数不足で今年も収量確保が出来なくなってしまう!
はい!という訳で、葉色も若干褪め気味で推移してきた今日この頃。追加で分ゲツ肥を散布する事にしました。
これもカルテック栽培ならではの”後出しじゃんけん農法”的な調整方法ですね!この手法は今年が初めてです。

6月22日に行った1回目の硫安散布量は密苗が10a/17kgだったわけですが、この硫安散布数の数日後にちょっとしたヘマをしました。
今年は除草剤の効きが悪く、除草剤効果期間であるにもかかわらずヒエの姿が結構目立ってきましてね、これから分ゲツの最盛期だっていうのに、6月25日にクリンチャー撒いたんですよ。ヒエ撲滅に効いてほしかったこのクリンチャーが悪さをしましてね、稲が弱ってしまって分ゲツ不良を招いてしまったんですね。(汗)
分ゲツ促進のために硫安多めにを撒いたまでは良かったのですが、稲そのものがクリンチャーで弱ってしまって思った程、分ゲツが伸びないまま肥効が切れてきてしまったというオチです。(除草剤って難しいナ…。)

硫安ってそれ程肥効期間の長いタイプのものでは無いので、施肥から十数日もすると切れてきてしまうわけです。
そんな訳で、追加で分ゲツ肥を散布する事にしました。(欲張りだな~なんて言わないでくださいねw)
前回たっぷりと硫安を散布しているので、今回は少なめに10a/4kg程散布して様子を見てみようと思います。
下記の写真は左側が7月9日の様子で、その日の内に2回目の硫安を散布し、7月10日の稲の様子を撮影してみたんですけど…ホントに硫安って即効性あるな~って。翌日には葉色上がってるじゃないですか!やはり自分の目に狂いはなく、色が褪めてきていたって事は地中窒素分が不足し始めてきていて、分ゲツが促進されにくくなってきていた訳ですよね?ふう…でも使い方間違うと大変そう(笑)

カルテック栽培の教科書には”分ゲツ肥を2回打ってはいけない”なんてこと書いてありませんでしたからやってみた次第です。実はこの情報、当社のお客様で今年から密苗&カルテック栽培を実践されている方から聞いた情報です。(カルテック栽培自体は3年目の方です)
面白いですね~まだまだアレコレ手を加えられそうな部分が見つかったじゃありませんか!(笑)

これも全て当初の目標である”ネオカルテック栽培”の確立に向けての第一歩かも!?(笑)
これからも頑張ってアレコレ研究していきますね~♪

密苗を植えた田植え後7週間&施肥後17日経過の様子
比較的窒素は効いている様子の圃場で、現在も分ゲツは進行中。(7月9日の様子)

密苗を植えた田植え後7週間&2回目の追肥翌日の様子
追加で硫安を4kg散布した翌日の朝、田んぼの様子を撮影したら…葉色上がってます!肥効早っ(笑)  (7月10日の様子)

2018.07.09

田植から7週間経ちました。

田植から7週間が経ちました。

先週と見比べると~ホント全然違いますね(笑)
パッと見た感じ2倍に分ゲツしたのではないか?と思うほど、稲の姿勢・葉の広がり・葉色・分ゲツ共に充実してきているのが見てとれますね!これが勝手に名前を付けた”ニョキニョキタイム”の所以なわけですよ。(笑)
特にペースト施肥で栽培されている方は、植え付け数日で葉色が上がり、一気に分ゲツも促進するというカルテック栽培とはまさに真逆の栽培方法ですからね。ペースト施肥栽培だと、今時期の稲は分ゲツは完全に終わり、葉色は褪め、若竹色で推移しているのではないでしょうか?
稲全体が若竹色なら問題ないのですが、葉先が黄色く変色してきている稲をかなり見かけます。完全な窒素切れ状態で、ただただ穂肥前までの期間を弱々しく生きているだけ…という風に見えてしまうのは私だけでしょうか?(決してペースト施肥体系を否定しているわけではありません)
一昔前の御殿場は平均気温も低く、”5月に夏日”なんて気候は考えられなかったと思います。
しかし、現在はというと…どうでしょうか?寒く分ゲツがとりにくい地域でこそ真価を発揮するペースト施肥体系ですが、御殿場はペースト施肥体系が必要な地域ではなくなってきたような気がします。

機械屋さんを営んでいる為、時代の移り変わりと言いましょうか…流行りをいち早く感じる事が出来ます。以前はペースト施肥装備の田植機も結構多かったと思うのですが、現在では粒状施肥装備の田植機が販売の大半を占めています。一発肥料だったり、単純な元肥同時施肥田植といった感じで、肥料の種類も豊富で、様々な肥料体系を試せる粒状施肥が人気です。

ペースト肥料体系は、一気に分ゲツが確保できる・早くに肥料が切れるから後後調整しやすい・冷夏の年に強い・箱処理剤を肥料に混ぜて使える(箱施用剤散布機が要らない)…等々メリットも多数あるのですが、気候の変化に合わせた”肥料の使い方”をそろそろ再設定しなければいけない時期に来ているのではないでしょうか?「昔からこうやっている」というやり方は現在の気候を無視したやり方ではありませんか?

さてさて…カルテック栽培の話に戻ります。
カルテック栽培を始めてから4年目に突入したわけですが、このカルテック栽培という手法は本当に便利だな~と、改めて実感したのはナナナント!今年からなんですよ?(笑)
様々な調整方法がある事は知っていましたが…あれだけアレコレ言っていたくせに、その調整方法のコツを掴み始めたのは今年が元年!何と言いましょうか…自分でも驚きですよ(笑)
言い換えれば、”稲の様子の見方が分かってきた”という自分の成長がそうさせたのかもしれません。(笑)

私には「あれをやりなさい!」とか、「これをしなきゃダメだ!」というアドバイスをする方が居ない分、良くも悪くも稲作りの常識や、状態による判断方法も分からずここまで突っ走ってきた訳ですが、分からないからこそ稲の様子を見て「これ何だろう?」と思ったら即写真に撮って質問して…こんな事を繰り返していたら、稲作りの全容が見えても来ましたし、○○をしたら稲が喜ぶ・○○の環境は稲が嫌う等、稲の様子を見ようとする姿勢が以前とは大きく変わりました。

葉色から窒素の利き具合も何となく判断できるようになってきたので、「葉色が褪めてきちゃったけど、もう少し分ゲツが欲しいな…追加で硫安をあと〇kg散布してみようかな?」といった感じで、明らかに去年とは違う手ごたえを自分の中で掴みつつあります。
カルテック栽培はこんな感じで”後から調整が出来る”というのが最大のメリットで、自分で名前を付けていてアレなんですが…正に”後出しじゃんけん農法”という名前がしっくりきます(笑)

普通苗を植えた田植え後7週間経った様子
先週とは比べ物にならないくらい成長しています♪今年はちゃんと有効茎数確保出来そうです♪

密苗を植えた田植え後7週間経った様子
普通苗に比べると…やっぱり少し寂しい気がします。追加で硫安散布してブーストアップしてみようかな。

2018.07.03

田植え後6週間の様子を角度を変えて見てみます

いつもは大体この辺り…という所から撮影をしている田んぼの様子ですが、今回は少し角度を変えた場所から田んぼの様子を見てみたいと思います。

注目すべきは密苗と普通苗の生長の違い・・・っていつもそれを伝えているんじゃないの?
と思われた方!”生長の違いは生長の違い”なんですけどね、密苗ならではの特性と、見慣れた普通苗の特性ってちょっと違うんですよ。

大きく違う点は、田植え日が同じであっても播種日が違うんですよ。
その播種日の違いって結構違うんですよ?人間に言い換えると7歳で小学校に入学しているか5歳で小学校に入学しているかみたいな差と言えば分かり易いかもしれません。
種籾という仮死状態で、発芽のタイミングを待っている種籾なわけですが、4月25日播種の普通苗に対して、5月6日播種の密苗とでは約2週間弱の”催芽タイミングの違い”があり、生育された日数が”普通苗の方が多い”んです。
だから、普通苗の方が苗としても丈夫ですし、密苗に比べると若干ではありますがお兄さんなわけです。

別に密苗がダメという話ではなく、普通苗と横並びで成長の違いを見比べるとその差は若干ですが発生します。
根の総量や長さも普通苗の方が多い気がします。
根が長い分だけより多くの養分や水分を吸い上げる訳ですからね…葉色の上がり方が普通苗の方が良いのは至極当然の事と考えます。(とは言っても…密苗も数日後には普通苗に追い付いてしまうので何の問題も無いわけですが)

今年植えた密苗は昨年よりも播種量の少ない225g撒きの密苗。(昨年は250g撒きの密苗)
昨年と同じ設定で植えても、播種量の少なさが”親株”として田んぼに移植された1株当たりの本数が少ないので、有効分ゲツ数の確保までは時間がかかってしまいます。この部分は”密苗へ移行”する場合、特に気を付けなければいけない点ですね。その辺の差が下記で紹介する写真ではっきりと映っています。

密苗で植えた田んぼはいつもの場所から撮影。
見慣れた角度の写真ですね(笑)普通苗に比べると若干寂しい密苗の理由は先程解説した通りですが、角度を変えて見てみると…右の写真参照

密苗で植えた田んぼを逆向きに撮影。
バイクの移っているあたりからいつも撮影していますが…田んぼの出口方向に向かって欠株・1本植えが目立っていますね…。これに関しては後で解説します。

上記の写真の”密苗の田んぼの様子が何だか変”という原因は全て把握済みです。
因みに…この普通苗と密苗は同じ方が作っている苗で、床土・覆土・箱・種籾も全て同じですがなぜこのような結果になっているか?原因究明もしない内に結果だけ見て「こりゃだめだ」なんていう判断の仕方は愚の骨頂です。

密苗で植えた田んぼの外周だけ様子がおかしい原因 

”これから爪で掻き取られ、植えられる苗”自体に掛かっている重さが足りていないと考えられます。
沢山の来られた見学者へ”密苗の実演”という事もあり、”如何に苗補給回数を少なく植えられるか?”という密苗の特徴でもある部分を強調するため、最低限回数しか苗の補給しないで植えた結果がこれであると思います。

使った機械は6条植で、周り2工程田植えを行っていていますが、特に最後の外周1周分が変というのが写真から判断できます。
最近の田植機は苗保持用のスパイク付きゴムベルトは長く、幅も広く、しっかり苗を保持する機構になっています。多少根張の悪い苗でも安定して植えられるのはこの機構のお陰ですが、苗を掻き取る爪の近くになるとこのゴムベルトは無くなり、ある意味苗の重さのみで植え付け爪へ供給される状態となります。ちゃんと苗載せ台への苗補給をしっかり行っていれば安定して苗が送られるので、”苗掻き取り部分へ苗の圧力が加わっている”状態となるので、欠株や、設定した植え付け本数から狂う事は無いはずですが、これが大きく狂った原因は”良し!苗は足りる!という判断から、予備苗載せ台にある苗を供給しなかったため、苗の重さが足りず、植え付け爪部分への供給不安定になったことが原因”と考えられます。

苗補給警告が作動しても、一定時間は田植出来てしまうのですが…このような結果が待っています。(笑)

対策方法は2種類!
その1 ちゃんと警告が発生したら苗を補給する
その2 事前に苗にたっぷりと水を掛けて自重を重くする&滑りを良くする

いつもやっている事を普通に行っていいればこのような事態にはならなかったと思うと悔しいです。
でも、原因がハッキリしたので来年気を付ければいいだけの話です。(笑) 私の失敗を公表する事で、このブログを見ている方が同じ失敗をしなければこの失敗は大きな意味を持ちますしね♪
案外外周部分でこのような田んぼ見かけます。皆さんは大丈夫ですか?(笑)

分ゲツ不良に見えるのは…2~3本植え設定にしておいたのに、最後の最後で苗への加圧不足が原因で、1本植えor欠株となり、その結果親株が少ないので、分ゲツしてはいるけど1株当たりの総数が少ない事が原因というだけ。

密苗で植えた田んぼを真横から撮影。
内側は良い様ですが、外周12条分の欠株・分ゲツ不良?が目立ちますね…これにはちゃんと理由がありました。これも来年への改善点です。

普通苗で植えた田んぼを真横から撮影。
いや~何にも問題ありませんね!これだけ見ると密苗はダメなのでは?とか思っちゃだめですよ(笑) 原因には必ず理由があります!

では普通苗がなぜ上手く行ったかというと、若干厚撒き気味だった苗という事もあり、1株当たりの植え付け本数が密苗よりも少し多い事と、普通苗ですから…苗補給回数多くても見慣れた風景ですしね…気にせずガンガン途中苗補給していましたという話なわけです…はい。
その結果!とても綺麗に植えられました~現在も凄く良い状態ですというだけの話。
普通苗が優れていて、密苗がダメという訳ではないという結論は、こういった反省から得られた貴重なデータです。失敗から来年へ活かせる反省点が見つかるって大事ですね。

2018.07.02

田植から6週間経ちました

田植から6週間が経ちました。

今日は定期撮影日である月曜日の朝の様子。
先週と比べると一気に分ゲツが促進され、葉色も絶好調!という稲の様子が見てとれるかと思います。
前半は肥料を我慢しましたからね~♪しっかりと張った根が、待ちに待った”硫安”を散布され、我先にと窒素肥料を吸って急成長しているではありませんか!(笑)
何と言いましょうか…稲が自身が「コレを待っていたんだよ!」と騒いでいるように感じませんか?(笑)

しかし植物ってのは本当に素直で、嘘をつかない生き物なんだなって。
住み心地が良ければスクスク生長するし、逆に住み心地が悪ければ成長をやめてしまったり、生命活動を停止し、死んでしまう事すらありますからね。(出来る限り稲の望む環境を与えたいものです)
窒素分が少なければ葉色は薄く、分ゲツするための肥料分が無い為にその成長の足も遅くなるわけです。
カルテック栽培の場合、あえて田植え後の一定期間を無肥料栽培する事で、しっかりと根を張らせるためにこの手法をとるので、稲が望まぬ環境にしてはいるんですが…後からちゃんと肥料を与えているので問題は無いです。
田植初期から肥料を与えた稲とは明らかに根張が違うので、倒伏しにくいという大きなメリットもついてきます。

ここから一気に周囲の田んぼ(元肥有)に追いつけ!追い越せの!勢いで成長していく過程は本当に楽しいです。

昨年は明らかに分ゲツ肥の散布タイミングが遅かったので、有効茎数がとり切れなかったという何とも情けない結果となってしまったため、今年はその点を反省した追肥が出来たかな?と思います。
しかし、早く硫安を散布したという事は、それだけ早く肥効も切れるという事でもありますからね。
様子を見ながら追加硫安散布なんて事もあるかもしれません。

普通苗を植えた田植え後6週間経った様子
グングン成長していますな!今のところ何の心配も無い様です。

密苗を植えた田植え後6週間経った様子
普通苗に比べると…少し寂しい気がします。やはり元々植えられた本数の違いがここにきて差が出てきましたね。

2018.06.25

田植から5週間経ちました

密苗&普通苗の比較実験水田で田植えから5週間経ちました。

なんか・・・梅雨明けしちゃったんじゃないんすかね?(笑)
という位、気持ちよくスカーンと晴れた日の定期観察写真撮影の朝。
思わずいつもの定点撮影ポイントから90度左を向くと…こんな感じで富士山が良く見えます。
うん…綺麗だ…山頂付近にはまだうっすらと雪が残っていますね♪富士山に降った雨や雪が、田んぼに注がれる水となっているわけですから…贅沢な稲ですね~!しかも!富士山のバナジウム天然水っすよ!?(笑)

冗談はさておき…稲の様子ですが、早速葉色上がってきましたね~!
先週の撮影日は曇りだったため、葉色の変化があまりないようにも見えてしまうんですけど、実際目で見るとずいぶんと違うんですよ?ここから一気に周囲の田んぼに追いつけ追い越せの勢いで急成長しる訳ですから、毎日の水見が一番楽しい時期に突入ですよ!

この日、余りにも元気よく生えてきてしまった雑草君たちには鳴りを潜めてもらうべく、除草剤の散布作業も行いました。どうやらここから暫く雨の予報はない状態なので、除草剤撒くなら今のタイミングっすよ!
近い内に除草剤に関する考察特集を記事にしてみたいと思うんですけど、除草剤の使用タイミングってホント難しいんですよね…農家の永遠のテーマじゃないですか?除草剤の撒くべきタイミングと量と種類について!

そんな自分も分からない事だらけで、偉そうな事は書けないんですけど、分かっている範囲内でお伝えします。

来週の月曜日は6週目になる訳ですが、全く違う田圃の様子をお伝えできるかと思います!
楽しみだな~♪一気に周囲の田んぼより元気な状態にしてやる~♪

普通苗を植えた田植え後5週間経った様子
先週に比べると天気の良さを考慮しても葉色上がってきてますね!こちらは硫安10a/15kg散布です。

密苗を植えた田植え後5週間経った様子
こちらも葉色上がってきてますね!こちらの圃場は硫安10a/17kg散布したので普通苗よりも2kg多いです

富士山がきれいだ~~~!!
密苗実験圃場から見える富士山をパシャリ♪こんな環境で育っている稲は幸せ者だ(笑)

2018.06.22

分ゲツ肥を散布しましたよ~

はい!
タイトルのままなんですけど…分ゲツ肥の硫安を散布しました!

昨年も、今年と同じ5月21日の田植だったんですけど、分ゲツ肥の散布時期が遅かったために有効茎数を取り切れなかったんですよ~( ノД`)シクシク…
そんなわけで、今年は去年の失敗を繰り返さないためにも分ゲツ肥ちゃんと1週間早く散布してみました!

更に…密苗で植えた圃場は苗の掻き取り本数が少なく、1~2本植えで、時より欠株という状態だったため、今年はガツンと硫安を振って稲にドーピングしてやりましたよ!(笑) 窒素不足の為ヒョロッヒョロで今まで来ましたからね~♪待ちに待ったドーピングタイムですよ(笑)

ここからなんですよ!カルテック栽培の一番のお楽しみである”ニョキニョキタイム!”

カルテック栽培の教科書によると…なになに?出穂50日前の状態で、1株/9本以下の場合は硫安15kg…去年は10kg打ったのに有効分ゲツ数取れなかったからな~(散布時期もが遅いし、散布量も少なかったことが原因…。)
よ~~~~し!今年はドカンと10a/17kg散布してみよう!
どうせ出穂25日前の葉色を見て穂肥は調整できるのだから、ガツンと窒素効かせて一気に分ゲツとってしまおう!

流石に分ゲツ数少なくてちゃんと収量取ろうったって無理がありますからね(汗)
今年は分ゲツ肥を1週間早く散布できたし、70%増しの10a/17kgの散布ですから今年はしっかり分ゲツとるぞ!

来週の月曜日に5週間目の田んぼの様子撮影があるので、葉色の変化に注目です!

使った機械はヤンマーの自走式動力散布機と、丸山のMDJ6000!
ヤンマーの自走式動力散布機は今では手に入らない貴重な一品!重たい肥料散布もこれなら楽ちんです♪

ヤンマーの自走式動力散布機♪
楽には楽なんですがね…背負い式動力散布機の方が小回り利くし、微調整はやっぱり背負い式かな?(笑) ただ・・・頼まれても売らないっすよコレ!

2018.06.18

田植から4週間経ちました

密苗&普通苗の比較実験水田で田植えから4週間経ちました。

完全に梅雨入りですね~。
降雨のお陰で”田圃に入れる水が無くて困る”という事は今のところ皆無なので、そちらは問題ないのですが…2回目の除草剤を散布しようか?どうしようか?という判断に困っている毎日です(笑)

そろそろ田植えから1ヶ月経とうという今日この頃。
昨年の失敗を反省して、分ゲツ肥の散布時期と散布量を調整する必要がある為、今年の天候を予想しながら分ゲツ肥の”硫安”を散布するわけですが、今年はどのくらいの量を撒こうかな…。

カルテック栽培の一番楽しい瞬間がこの”分ゲツ肥散布による爆発的成長過程の観察”なんですよ。
散布時期が遅れれば、有効分ゲツ数の確保が出来なくなってしまうので、収量はモロに影響を受けます。
とは言ってもカルテック栽培は草丈を短く育てる特殊栽培法ですから、有効分ゲツ数が確保しきれなかったとしても”穂肥”で攻める事が出来るのもまた最大の利点です。(千粒重勝負に持ち込むことも可能!)
坪/○○株植えに対する目標有効分ゲツ数ってあるじゃないですか。例えば60株植えなら1株/20~22本ってあれですよ。通常田植えなら株間(cm)+2~4本という認識でいます。故に1坪/60株(株間18cm)=1株/21本前後

去年と違って今年は晴天率が低い+平均気温も低い傾向にあるので、分ゲツ肥は攻めてやろうと思います。
稲も植物なので”養分”が無くては立派な体を作る事が出来ません。
分ゲツ肥で強気に攻めて、キッチリ有効茎数を確保して、葉色を見ながら穂肥を打つカルテック栽培法ですから、最悪穂肥をほんの少し散布程度で収束できれば問題ありません。流行りの”穂肥を与えないことで栄養失調米にしてタンパク値を無理やり下げて食味値ハイスコア米”という方法はとりたくありませんから、稲が欲しがる養分を適期に適量散布して、美味しいお米を今年も目指して作りたいものです。

普通苗を植えた田植え後4週間経った様子
密苗に比べると”若竹色の葉っぱの数”が多くなり、順調に分ゲツしている様子が確認できます。植えた本数の違いは今の時点ではどうにもなりません(笑)

密苗を植えた田植え後4週間経った様子
先週と見比べると分ゲツしてきている様子が見てとれます。普通苗の方が元の植えた本数が多い為賑やかですね。

2018.06.13

中間干ししましたよ~

中干前に行う中間干し行いました!

はい!「中間干しってなんだ~!」という声が聞こえた…気がするので、解説します(笑)
中間干しって名前は自分が勝手に命名しました。
中干の手前で行うから中間干し…ひねりも何にもありませんね…(笑)

6月も中頃になると結構気温も上がってきて、圃場内の水温もそれに伴って上昇を始めます。
そのお陰で稲も快適に過ごせる温度になるのでこの時期から一気に成長するわけですね。

しかし、快適な環境になるのは稲だけではなく、田んぼの土中の温度も上昇する事から、未分解有機物も分解が活性化し、硫化水素ガスといった稲にとって有害なガスの発生が始まるのもこの時期頃から活性化します。

意外と水って重たいんですよね…1Lあると1kgもあるんですよ?(笑)

この重たい水という液体が地表を覆ったままで稲の栽培を続けると、土中に溜まった有害ガスが抜ける事が無いんですよ。
最強除草剤であるテデトールしている方は、田んぼの中に直接入って行って、片っ端から雑草を手で取る際に田んぼの中を足で踏み荒らすわけですが、この時ブクブクと気泡が土中から湧きだしてきます。
ある意味テデトールは最強の除草剤でもあると同時に、効果的なガス抜き効果を同時に得ていると言えなくもありませんね。

しかし、田んぼの中を踏み荒らすのは決して良い事ではありません。
足で作った大きな穴は、稲刈りの時期までほとんどふさがる事はありませんし、中干後の間断灌水管理になると、その穴の分だけ根を張る事が出来なくなってしまうので、養分を吸いにくくし、根張りを悪くすることで倒伏の可能性も上げてしまいます。(根っこは土か水があれば伸びていきますが、空気に触れるのを極端に嫌います)

というわけで、中干時期の前に地表を水の重さから解放してやろうという試みが中間干しです。
自分は除草剤の残効期間が切れる頃を見計らって数日間中間干しを行うようにしています。
バキバキに割る中干と違って軽く水が引いて、地表部分に細かな亀裂が入る程度干してやります。

有毒ガスは稲も嫌がりますからね…根っこの生育を主とするカルテック栽培法には相性が良いかなと思って、教科書には載っていませんが勝手に行っています(笑)

写真下側が尻水の瀬木板がある場所
水が動いただけで土中よりガスが抜け始めました。

左の写真と一見同じに見えますが、この写真の方が土中より抜け出すガスの激写に成功!(笑)

2018.06.10

田植から3週間経ちました

密苗&普通苗の比較実験水田で田植えから3週間経ちました。

去年の今時期と比較すると、今年は雨が多いですね~。
水見に行かなくても良いというレベルの降り方ではないので結局毎日水見に行く羽目になります(笑)
晴天率の低さから除草剤の利き方も変化があるようで、昨年の今時期は殆ど田面の雑草を見かけなかった気がするのですが…昨年とは除草剤の体系処理を変えているので一概には言えないんですがね、それにしても今年は雑草が多い気がします。

昨年は”田植え同時散布でマーシェット”を散布し、田植えから3週間経ったところで”初中期一発剤のゼータハンマー”を散布するという体系処理でしたが、晴天率の高さにも功を奏し除草剤の効きが大変良く、水持ちが悪い圃場以外は一歩も田に入ることなく雑草も完封出来ました。

今年の体系処理は”田植え同時散布でゼータハンマー”を散布しましたが、田植えから3週間経った時点でヒエの姿が結構見られます…。初中期一発剤の残効期間はおおよそ30日間有るはずなんですが、田植えから21日経過した時点でヒエの姿が見られるってのはなぜだろう?
水を干上がらせるような事もしてないですし、除草剤散布後に水をかけ流して除草剤を田の外へ流してしまった訳でもないし、この除草剤を使い始めてまだ2年目なので、耐性が付いてしまったという事も無いと思う。

これに関しては再度、除草剤の利かせ方とメカニズムについて勉強しなおさなければならなさそうです。

困った事態が起きて勉強するきっかけが生まれる訳ですから、トラブル発生は知識向上に必要な素材ですね(笑)

追伸
実はこの6月10日って自分の誕生日なんです。
時間の流れって早いですね~もう41歳ですよ?若い若いと思っていたら中年です( ノД`)シクシク…
田圃から”ヒエの発生”という嬉しくない誕生日プレゼントなんですかね?(笑)

普通苗を植えた田植え後3週間経った様子
ゆっくりですが順調に成長しています…が!ヒエの姿がチラホラ…。

密苗を植えた田植え後3週間経った様子
こちらも順調に成長しています。水持ちが良い分ヒエの姿は少なめですね。

2018.06.04

田植から2週間経ちました

田植から2週間経った様子です。

周囲の田んぼから遅れる事3週間…元肥無しで植えるカルテック栽培ですから、周囲との差が凄いですよw
下の写真には周囲の田んぼの様子が写っていないので、実感がわきにくいと思うんですけど、周囲を見渡すとそりゃ~もう凄い成長の差ですよ!植え付け本数多めで、ゴールデンウィーク中の田植が殆どで、しかも!元肥まで入っている(これが普通の慣行栽培)んですから、悲しい程自分の作付けする圃場は寂しい状態ですよ(笑)

田んぼの水見に行っている最中に「少しずつ良くなってきたな~」等々励ましの言葉をいただきます(笑)
まあ…慣行栽培からしたら”薬害を起こした異常な田んぼがようやく元気を取り戻してきた”という風に見えても全くおかしくないレベルの初期生育ですから、これが元肥ゼロのカルテック栽培と知らない方にはそう映るでしょう(笑)

でも、声を掛けていただけるって事は、それだけこの可笑しな田んぼの様子を見ていてくれてるって事でもあるんですよね?嬉しいじゃないですか!それだけ後から一気に追い抜くカルテック栽培の底力を見せてやる~ってなもんですよ。(笑)
この時期に”初期生育不良”人為的に起こさせることで、”稲の全長が伸び難い特性”を身に付けさせる”教育”をしているので、全く問題はありませんし、倒伏防止資材の”マルチサポートを撒く”手間もお金も削減しているので一石二鳥ですよ♪

この時期の生育過程でコスト削減が出来るのってカルテック栽培の強みでもあるんですよね?(笑)
強いて言うなら”あ~あ…こりゃ何か失敗したな”と思われる程度で、お財布はノーダメージです♪

普通苗を植えた田植え後2週間経った様子
少しだけ大きくなった…気がします(笑)
普通苗の方が本数が多いから少しだけにぎやかです。

密苗を植えた田植え後2週間経った様子
こちらも少しだけ大きくなりました(笑)
この辺りから徐々に成長していきますよ。

2018.05.30

なんと!日本農業新聞さんが取材に来ました!

タイトルのままなんですけど…日本農業新聞さんが取材に来ました!

気になる取材依頼のネタなんですけど…
「五味さんのトラクター面白いカスタムが施されているようですが…取材に伺っても構いませんか?」
キタキタ~!もちろん喜んで取材受けさせていただきますヨ!
現在使用しているトラクター(EG334)を新車で購入した直後に”利便性アップの改造”を行ったわけですが、その様子を”機械屋さんのお米育成日記”の一番最初に乗せた記事を、日本農業新聞さんが見つけて取材に来られたという経緯です。日々、掲載するネタを頑張って探しているんですね。

自分が掲載するこのブログの古い読者さんならご存知ですね?(笑)

このトラクターはヤンマーEG334/YUQHをベースに自動車用バックカメラを装着し、メーターパネルの上部に9インチ液晶モニターを装着し、前方を見たまま後方が確認できるようにと設置したオリジナル改造で、これが中々調子が良いわけですよ!畦塗り作業も前方を見ながら後方確認できるので、”振り返る必要が殆ど無い”というのが最大の特徴で、”振り返らないから真直ぐ畦を塗れる確率が上がる”という何とも便利なアイテムです。
代掻き時の”掻き具合”も前方を見たまま後方の確認もできますしね、運転に集中できるわけですよ。
撮影当日はカーボンカスタムされたコバシのKJM180/4SYDXを装着しての撮影となりました

他にも純正1Dステレオを、カロッツェリアの上位モデルの1Dスレテオに変更したことで、作業時の音質も向上させつつ、ハンズフリー通話が可能になったため、お客さんからの電話も取り逃さない様に工夫を施しました。
音楽関連・通話関連の操作は運転席左側のキャビンフレームに装着したワイヤレスリモコンで操作可能です。また、音楽データもUSBメモリーに入れてあるので、数百時間分のお気に入り音楽をエンドレスで再生できるようにしてあるので、”これ聞き飽きたな…”という事も無いように工夫してみました。

せっかくデッキを交換したのですから、スピーカーも交換(カロッツェリア製14cmの上位モデルをチョイス)して更なる音質向上も図り、シートの後ろにカロッツェリア製のサブウーファーも装着し、迫力ある重低音も出せるようにしたことで、長時間作業のトラクターキャビン空間内を極上空間へとパワーアップ!楽しいトラクター作業が更に楽しくなりました♪

その他トラクターの内外装あちこちに、お気に入りのカーボンステッカーでオリジナルカスタムを行い”見た目のカッコ良さ”にも拘って製作された正に”世界でたった1台のトラクター”に仕上げてみました。
自分だけのオリジナルトラクターなのでちゃんと名前も付けてあるんですよ?(笑)

EG334/N-specⅡ
自分の名前の頭文字をとって伸章の"N"となり、”spec”とはspecification の略で、 読みは「スペシフィケーション」工業製品に期待される性能・仕様・規模・構造・性能を意味する…という事で、伸章仕様のスペシャルトラクターとなり、N-specⅡという名前にしました。

1台目のトラクターなのに何でⅡなのかって?
実は…お店の入り口に置いてある緑色のトラクター…あれが初代N-specなんですよ。(笑)
シバウラのP19Fというトラクターをベースにジョンディアグリーンとジョンディアイエローでオールペイントして、エンブレムとステッカーも加工してまるで本物のジョンディアの様に仕上げた一台…。
初代の名前は”N-spec俺のジョンディア”(笑) いつか本物買うぞ!

そんなこんなでカスタムされたEG334/N-specⅡが、日本農業新聞に掲載されるとのこと!
楽しみですね~♪自分のお気に入りのトラクターが全国デビューしちゃうわけですから、掲載されたら新聞山ほど買おうかな…(笑) その新聞買うお金も頑張って農業で稼ぐぞー!!

しかし、取材を受けるってなんか照れますねw
自分の様な新米農家が取材を受けるってあまり無い事かと思うんですよ。
普通は農業関連の”○○の達人”みたいな感じで全国をにぎわすネタとして登場すると思うんですが、自分の場合は”トラクターのカスタム”で載ってしまうわけですから(笑) まあ…悪い事して新聞に載る訳ではないので楽しみです。掲載が決まったらまたここでも報告しますね~♪

取材を受けるEG334/N-specⅡ号!
取材の1時間前まで荒代掻きしていたので、大慌てで洗車して取材を受けられる状態に仕上げました(笑)

取材に来られた日本農業新聞の吉本さん
撮影している吉本さんを後ろからパシャリ!(もちろんブログ掲載&写真の許可貰ってます)
取材に来られた記念にその様子を写真に収めました。

2018.05.28

田植から1週間経ちました

今年も密苗と普通苗の生長比較を追っていきましょう!

田植から1週間経った様子です。
まあ・・・両方(密苗・普通苗)ともカルテック栽培なので、1週間程度では全然変化無しです。(笑)
1週間も経つと植え付けミスであったり、植え付け時に根っこが切れて”植えてあるように見えていた苗”が浮苗として田んぼを漂い、田んぼの隅に寄っているのが確認できたくらいで、特にこれといった変化はないですね…。

浮苗があったからといって”補植なんてする必要は無い”ですよ?
田植から1ヶ月もしたら欠株した周囲の株の分ゲツが促進され、収量には何の変化もありません。
田植から2ヶ月経った頃には欠株個所は目立たなくなっていますからね。

補植をしている方に「なぜ補植するのですか?」と聞くと、「収量が減るからやるんだよ」とか、「見た目が悪いから補植するんだよ」といった声が殆どです。
今年はゴールデンウィーク中の田植で前半~中盤の頃植えられた方は、時季外れの寒さにより”ある一帯の苗が溶けてしまった”という場合は、補植による植え直しは有効かもしれませんね。
いくら収量に変化なしとは言っても”欠株の度合い”によっては収量減につながってしまうので、ケースバイケースで行うのが良さそうですが、所々1株・2株といった感じで欠株した個所なんて全く収量には影響ないのでそのまま放置しましょう。
補植の為にあちこち足跡だらけにする方が収量減につながるのでやらない方が得です。

来週はどの程度変化しているのでしょうか?
毎日田んぼの水見をしながら、稲の様子を見るのってホント楽しいですね!
稲の声がもっと聞けるようになってくると更に楽しくなるんだろうな~♪もっと自分も成長せねば!

普通苗を植えた田植え後1週間経った様子
まあ…何も変化はありませんね(笑)

密苗を植えた田植え後1週間経った様子
まあ…こちらも何も変化はありませんね(笑)
去年より浅水傾向で水管理するようにしています。

2018.05.25

今年も密苗と普通苗の生長の違いを追いかけますよ~

今年の田植は5月21日(月)に行いました。

密苗・普通苗共に基本設定は同じです。
★使用した田植機 ヤンマーYR6D XU-ZFT(密苗仕様)
★坪50株植え(株間22cm)
★1株当たり2本植え前後
★基本位置より若干浅植え設定
★元肥無し(カルテック栽培)
★箱施用剤(グランドオンコル)田植え同時散布
★除草剤(ゼータハンマー)田植え同時散布 

田植機側の設定は基本的に同じですが、播種日は異なりますのでここだけ注意。

密苗 5月6日播種  普通苗 4月26日播種

さあ!始まりました!今年も全部見せます密苗&普通苗同条件育成記録です~。
土作りはコンポキャスターを使って散布(鶏糞10a/150kg + 田畑の大将10a/20kg + ラクトバチルス10a/400g)後に耕耘という仕込みをしてある圃場で行います。昨年は下側の圃場が密苗で食味値80点で、上側の圃場が普通苗で79点という結果でしたので、今年は圃場を入れ替えて、上側が密苗で、下側が普通苗という条件で行いたいと思います。(秋には別々で稲刈り&乾燥機も分けて収量・食味値両方とも発表しますね)

植えてから1日経った様子から見ていきましょう。
当然ですが…植えてから1日では何にも変化はしませんね(笑)
除草剤同時散布してあるので、田植え後は深水管理で様子を見ようと思います。
植えたばかりの苗なので2日かけて優しく…ゆっくりと深水にしていこうと思います。

普通苗を植えた田植え後1日経った様子
まあ…何も変化はありませんね(笑)

密苗を植えた田植え後1日経った様子
まあ…こちらも何も変化はありませんね(笑)
違うのは地面の露出具合位でしょうか?

2018.05.23

密苗田植機の実演会大好評でした!

5月21日(月)に当社主催!今を時めくヤンマーの密苗田植機による実演会を行いました。

会場に来られた方は多数!静岡県内のヤンマーの販売店の方や、多数来られた農家の方々や、ヤンマーからもスタッフが3名応援に来ていただき賑わいある実演会となりました。大人数に見守られる中、オペレーターは私が担当させていただいたのですが、田面水分も事前の仕込みもほぼバッチリで、秒速1.85mの最高速田植えを行うには全く問題なしの条件で行う事が出来ました。(この日に植えられた圃場の様子を今年も毎週お届けしますよ~)

下の写真は実演当日の準備の様子なので人もまばらですが、植え付け開始する頃には大勢の方に見つめられる中行われました。(田植えに集中するあまり写真撮り忘れちゃいました…)直線100Mの水田ですから基本的にはほぼ全速力で田植えする事…約40分弱位ですかね?1枚32aの圃場の田植は無事終わりました。
途中苗補給はわずか2回ですよ?スタート時は苗載せ台に2枚×6条=12枚載せて、予備苗載せ台には6枚の苗を載せて、計18枚の苗を載せていざスタート!20a植えた頃一回目の苗補給。その後もう一度苗補給のために給仕さんから苗を貰って補給して…終了。
ホントに早いです…植え付け速度も速いんですけど、止まっている時間がほとんどないのでサクッと終わります。

密苗を植えた後、田植え機の設定を変えて今度は普通苗を皆様の前で植えます。
苗取り量を増やして、横送り回数を30回→26回に変更…普通苗を植える場合はこれだけで終了。
しか~し!普通苗を植えてみると途中の苗補給回数が多くて給仕さんが大忙し(笑)
オペレーターも苗載せ台へ苗を補給する手間が多いので、どれをとっても断然密苗の方が楽でいいですね。

使用した田植機はヤンマー YR6D XU-ZFT
前輪太リムタイヤ・水平自動・すこやかローター・ミッドマウント施肥機・箱施用剤散布機・薬剤散布機(除草剤)・後輪ダブルタイヤ・密苗仕様

この田植機に乗るのは今年で2年目となる訳ですが、至れり尽くせりの機能満載でホントに楽ちん!乗れば乗るほどその良さが分かってきまして…来年買っちゃおうかな…お金ないけど(笑)
でもな~コスト削減効果が大きいから出来るだけ早くに切り替えた方が得なんですよね♪

今回皆様の見守る中で行った実演では、密苗と普通苗の両方を植え比べという事で田植えを行いましたが、基本設定は坪50株植え(株間22㎝)で1株当たり2本~3本植えという条件で植え比べをしたのですが、密苗(干籾重量225g撒き)で植えた圃場は10a/7.2枚で、普通苗(干籾重量125g撒き)で植えた圃場は12.4枚という結果となりました。

密苗としては若干播種量の少なかった苗だったので、苗取り量設定を下から3番目の設定で行ったためこの枚数となってしまいましたが、干籾重量250g~300g播種の苗であれば更にこの枚数を減らすことが可能です。(それでも十分少ない枚数ですけどね)

仮に300g播種の苗を使って最少掻き取り設定とし、横送り回数30回(これが密苗仕様のキモ!)で坪50株(株間22cm)とした場合、1株当たり3本前後の植え付け本数でありながら10a/5.5枚弱にまで削減する事が可能となります。凄いですね~10a/5.5枚以下ですよ?
硬化苗を全量購入している自分としまして…300g播種の密苗を使用した場合、苗1枚当たりの単価を1200円と設定した場合、10a/5.5枚×3.8ha=209枚×1200円=250800円!?

オール通常苗で植えた場合、10a/12.4枚×3.8ha=417枚×980円=408660円

苗1枚たりとも無駄を出さず、全て綺麗な形の水田での理論値でその差額は157860円!!

さてさて・・・自分が作付けしている圃場はことの他変形田が多くありましてね…エリアも飛んでますし。
では2割程無駄植分であったり、予備苗としての数値を加算して再度計算してみましょう。

密苗   209枚×120%=251枚 1200円×251枚=301200円
普通苗  417枚×120%=501枚 980円×501枚=490980円

差額にしますと490980円-301200円=189780円!!

凄いですね~田植え機変えるだけで189780円ですよ!?
10年使ったら1897800円ですよ?仮に20年使ったら3795600円!?
定価で購入したとしてもこの田植え機1台分以上のコスト削減ですよ!
浮いたコストであれこれ楽ちんアイテムも購入できますし、新しい肥料やその他の活動資金にもなりますし。
この計算式を基に、今お使いの田植機で毎年何枚植えているのか?そこに費やしている労働力とそのコストをじっくり計算してみてください。植えている株間設定等によりこの数値は更に大きく変化します。

苗を自分で作っている場合にもこの密苗効果は凄いですよ?
基本的に苗の使用枚数1/2~1/3になりますので、育苗用培土の使用数・苗箱の使用数・ビニールハウスに並べる手間・田んぼへ輸送する労力・田植え機へ供給する手間・苗箱を洗う枚数・箱を倉庫へしまう労力…その全てが1/2~1/3となる訳ですから。
種もみの使用量は例年の約半分となるので農協さんから購入する種もみの量も約半分で済みます。

嘘のようだけどホントの話。
今の田植機まだそのまま使い続けますか?それとも新しい田植機へ乗り換えますか?

実演会開始1時間前の様子。
この日は実演会日和の気持ちよく晴れた日でした♪

徐々に人が集まってきてくれました。
ボチボチ苗をセットして準備でも開始しますかね?(笑)

2018.05.22

農業…面白過ぎます(笑) 農業好きですか?それとも嫌いですか?

この春シーズン掲載したいネタが多すぎて、どれから載せようかホントに困ってます。(笑)

農業のスタイルにも様々あります。1:仕事(本業)としての農業・2:趣味の一環としての農業・3:嫌々行う農業…大きく分けるとこの3パターンになるかと思いますが、面白いものでこの3パターンやる事は基本的に同じなんですよね。(笑)
耕耘作業(春起こし・荒代掻き・代掻き・秋起こし等)・田植え作業・日々の水見・草刈り・防除作業・稲刈り作業・収穫後の乾燥調製等が稲作における代表的な作業になる訳ですが、自分の農業スタイルを割合として分析してみると…仕事(本業)としての農業は30%で趣味の一環としての農業は70%という自己分析です。(笑)
読者の方も自己分析してみてはいかがですか?

ぶっちゃけた話、農業がこんなに面白いとは思ってもいませんでした。
各種請負農作業をやっている事もありまして、”仕事(本業)としての農業”という部分もありますから農業所得もプラス域で推移(これはとても重要)していますし、プラス域でいるための投資と努力と研究も怠ってはいません。
ではなぜ自分の様な農地を1坪も所有していない新米インチキ農家(笑)が収益プラスで推移出来ている理由…原点は限りなく農業そのものを楽しんでいるからなんです。
「はぁ?意味が分からないんだけど?」とか、「そんなの機械屋だからだろ?」と思われた方もいると思うんですけど、自分は担い手農家として認定を受けているわけではないので補助金もありませんし、機械屋さんだって機械を購入するにはメーカーに支払いをするので出費があるのは何も変わりませんし、農業機械の仕入れってビックリするくらい利幅が無いんですよ?(笑)

最高速で田植えを行ったからと言って悪い事はありません。
ハイスピードで植えると波が発生して植えた苗が抜ける…だったら田植え当日は水を入れなきゃいいんですよ。
水が無ければ波も発生しない訳ですからね…時は金なり!さっさと植えて次の事出来ますよ?

稲なんてどうせ後から分ゲツするんですから、少なく植えて苗代節約!苗補給の手間削減!苗箱輸送コスト削減!箱洗い削減!分ゲツ期間を長くとる為に中干開始を遅らせたらそれで良いんじゃないですか?水見の回数増えてもコストは下がります。慣行栽培なら分ゲツ促進のために肥料を多く入れる必要のないわけですから、肥料代の変化はありません。
先の実験により、4割欠株しても収量変化なし(欠株の仕方にもよりますが)という結果が出ているので勿論補植なんて事もしません。人力で補植しても収量は変わらず、疲れるだけですし、その分他の仕事が出来るのでその方が効率的です。
欠株したら…見た目?そんなものは気にしませんよ。稲が大きくなったら欠株した個所なんて見えませんし(笑)
逆に欠株した個所の補植の為に、田んぼ中を足跡だらけにするとちゃんと植えられている箇所ですら根張が悪くなり、倒伏させる可能性すら増えます(根は土か水があれば伸びるけど、空気に触れると引き返します)から、自分の見解では補植には何のメリットも無いと思っています。(補植って家族から嫌がられている作業ではありませんか?)

今まで当たり前と思ってやっている事でも結構無駄な事ってありますよ?
同じ事するなら無駄を省いて休む時間増やしたり、楽しく作業やったら嫌ではなくなりますよ?

農業そのものが面白いから”もっとよく知りたい!”という知の欲求は益々強まるばかりです。
「○○をしてはいけない」何でやっちゃいけないの?人に迷惑を掛けない事であればルールに従わなければいけない理由も無いはずです。例えば「コスト削減のために除草剤を撒かないが、除草機は面倒だし時間も掛かるから一切田面草対策は行わずに稲作りをする」という取り組みは”結果は見え見えで借りた田んぼをヒエだらけにしてしまう”事は地主様に対するルール違反ですし、周囲の田んぼへヒエの種をばら撒く行為となるのでこれはやっちゃダメな事だから間違ってもしませんが、「御殿場は株間18cmの坪60株植えが一番いいからこれをやりなさい」と言われたら自分は反発します。(笑)
田植機の設定に株間30cm・坪37株植えの設定があるんだから、60株植えをしなきゃいけないなんてルールも無いわけですよね?また、60株植えが一番良いとされた年の気候がたまたま合っていただけの可能性もありますし、今から何年前に調べた実験結果かもわかりませんし。台風も大型化し稲の倒伏率も年々上がる可能性もありますし、平均気温も上昇している今、過去のデータは実績の一つに過ぎない程度に考え、今からの農業に大切なことは”最新の新鮮なデータ”が必要と思っているからこそあれこれ無茶な実験もしてみる訳です。

そう考えて「今年はどんな実験してみようかな?」とか、「こんな事をしたら面白いんじゃないかな?」という”基本ルールを守った新しい取り組み”をするって凄くワクワクしませんか?中干前に水を抜いちゃダメなんてルールも無いですけど、除草剤の残効期間を配慮したら問題ないですよね?どんな結果が返ってくるんでしょうか?面白そうじゃありませんか?(笑)
「そんな事をして何の意味がある?無意味だよ」と思った方!実際にやってみたから結果を知っててそう思われるのですか?それとも農協さんの指導にはないから無意味と思うのですか?
中干前に軽く干したからと言って収量が激減するわけでもないですし、ヒエだらけになる訳でもありませんし、周囲の田んぼに水が多く行渡るだけなのでなんの迷惑もかけない実験と思ってやってみますよ♪
田を起こして、苗を植えて、管理して、収穫する…稲作りの基本はこれですが、新しいやり方って何かを壊したり常識を変えなきゃ生まれないかと思うと面白くて面白くて(笑)
悲しいかな1年に1回しか出来ないのが稲作り。
新しい取り組みを試せるのも1年に1回だけですし、その時期を逃したら来年までお預けです。

幸か不幸か?自分には「○○するな!」とか、「何時までに○○しなさい!」という”先輩家族アドバイザー”が居ないのでそりゃもう自由ですよ~♪水見をするのも、草刈りするのも全部自分ですから大変と言えば大変ですけど…誰にも邪魔されません(笑)

そう考えたら農業って自分だけの力でやってみたらそりゃもう面白いのなんのって。
昔はお寝坊さんだった自分が、今では5時前後には起きているのが普通になりましたし、毎日の水見から田んぼの様子の変化を見るだけでも面白いですよ?表層剥離が去年より早く始まったな…浅水管理にしたことで水田内の平均水温が上がってるからかな?とか。定かではないですけど、水口の辺りって表層剥離が少ない気がするのは気のせいかな?これについて調べてみても面白いですよね?
発生理由と対策を知っていれば、困っている人にアドバイスもできますし、自分も困らなくて済みます。

自分は学生時代ホント勉強嫌いだったんですよ…逆に勉強が出来た人って知ることの楽しみを実感していたからなのかなって。上位の人と競う楽しみだったり、授業の内容がスルスル頭に入って楽しかったり。

先ずは楽しみましょう!
農業は嫌々やればただの拷問ですけど、変化を楽しめたら道楽になりますよ♪

2018.05.20

田植機の売れ行き中々よかったです♪

これまた4月21日の内容なんですけど、ブログの更新が遅れている要因の一つとしてご報告。

田植機6台の実販(新車4台・中古2台)となった今年の春シーズン。
基本的に納車・試運転は全て自分が行っておりますので…この春大忙しでした。
畦塗り機を購入し、自分の田んぼの畦塗りをしたいところですが…先ずは畦塗り依頼を受けているお客様を優先して塗りに行くわけですが、今年のこの天気中々困ったもので、一雨来なきゃ畦が塗れないほど乾いていた4月前半…待望の雨が降ったかと思えばまだ畦塗り機が来ない(笑)
やっと畦塗り機が来たかと思えば大雨の連続で田んぼに水が溜るほど雨が降るのでこれまた畦塗り出来ない。

「ヤバイ!ヤバイ!請負の畦塗らなきゃ~」と焦っている中、嬉しい田植機商談のお話。
その傍ら夜遅くなるとお客様も来店されないので、この時とばかりに田植え機の整備を進める訳ですが…こりゃ重症だ…暫定見積もりをしてみると…ん~機械更新を勧めた方が良い案件だな…。
結果、無事商談は成立し、機種・オプション等の選択も決まったわけですが、メーカーへの発注をし、到着したオプション品の取り付け・調整を行いながら修理やお買い物に来られるお客様への対応をし、タイミングを見計らって畦塗りに直行!帰ってきたらまた修理業務…といった感じで、本当に今年は一体どうなっているんだ?という忙しさで、正直自分が作付けしている水田の春耕耘すらしていない状態で4月も下旬に突入!

請負の畦塗りも一段落したところで納車待ちの機械の洗車・納車前整備も終わり、お店の前に並べて記念撮影♪

写真右手からPES-1A YR4S YR5D YR5D

YR5Dは今注目の密苗田植機ですよ

やはり密苗田植機って注目度高いですね。
何せ田植え時に使う箱の数が半分以下になっちゃうんですから凄いコストダウンと、労力削減効果は半端ではありません。箱の使用数・育苗用培土の数・田んぼまで苗を運ぶ手間・田植え機へ供給する苗の数・使い終わった苗箱の洗浄数は基本的に1/3に減る訳ですから。
いや~しかし苗箱洗浄ってホント嫌なんですよね(笑)

中々無いですよ?機械を変えたら大幅なコストと手間が削減できる機械なんて。
硬化苗を買ってる人なら購入枚数1/3!苗代の節約効果そりゃ~もう半端じゃありません!
自分なんかオール硬化苗購入なので年間コストダウン効果で10年で6条のYR6Dが買えちゃうほどのコスト削減効果!こりゃ~買うしかないでしょ!!

しか~し!
今年畦塗り機買っちゃったし、自社ライスセンターの大幅パワーアップに大金突っ込んでしまって買うお金が…
乾燥機2台更新し、放冷タンクを新規設置し、計量器付き玄米タンクも設置し、あれやこれやと細かな点も修正してしまいまして…お金は使ったら減る!当たり前の事ですが、お金使っちゃうと買いたい時に買うお金が無くて困ってしまうわけですね…グスン

ああ~自分も早く欲しいっ!
畦塗り機と秋物に投資しなければ…( ノД`)シクシク…

YR5D XU-ZT(密苗仕様)
パワステ・すこやかローター・水平自動・側条施肥機無し・後輪補助車輪・箱施用剤散布機・除草剤散布機

2018.05.16

5月21日に密苗の実演会やりますよ~!

緊急告知!密苗実演会やります!

日時 5月21日(月) 午前10時スタート
場所 御殿場カントリーエレベータ裏の圃場
機種 ヤンマーYR6D・密苗仕様

今年の話題ナンバーワン機種!見て損は無し!
今年はメーカーの方も応援に来ますので、詳しい説明も聞けますよ~♪
勿論参加費は無料ですのでふるってご参加ください。

2018.05.15

田んぼの水路掃除に行ってきました

4月22日に行った内容なのですが、更新が遅れてここまで伸びてしまいました…。

本来であれば、4月15日(日)に予定されていた水路掃除なのですが、この日はあいにくの雨となり、翌週の4月22日(日)に行われた様子を紹介したいと思います。

この水路掃除は、この水路の水を使う農家さんが集まって行う毎年の恒例行事ですが、何と言いましょうか…毎年凄い量の砂が川底を埋め尽くすのでその掃除も大変です。毎年せっせせっせと川底の砂を取り除くのですが、1年も経つと20cm以上の砂が堆積してしまいます。
水路の横には毎年川底より堀上げられた砂が山となっているのですが…あれれ?綺麗さっぱり無くなっている…。
この水路掃除を一緒に行っているメンバー様が事前にショベルカーを使って砂山を除去してくれていたそうです。
そのお陰もあって一輪車が通りやすい環境が出来上がっていたため、水路清掃は順調に進み、2時間弱で水路清掃は終わりましたが、ここで思ったことを少し話させてください。

”農業機械屋としてだけ働いていた時”にはこの様な作業大変な作業が行われていたなんて全く知りませんでした。
農村部って意外と水害が起こりにくいんですよね。
田んぼは小さなダムのような役割をしているから大量の雨が降っても、一時的に田んぼに溜まって洪水にならない様に上手にコントロールしてくれているからなんです。また、畑も同様で、ある程度の量の水を地面に吸収する事で一気に水路に流れ込まないのでこれまた洪水被害が起こりにくいという役割を果たしてくれています。

畑や水田に引き込む水路掃除も大切な役割がある訳です。
大きな川の川底掃除なんて普通はしませんが、農業用水路って定期的に清掃されているから川底が低くなり、川本来のキャパシティーが100%発揮できる状態にあるから大量の雨が降ってもちゃんと川に流れ込めるから被害が起こりにくいわけです。逆に農地の無い都市部ってコンクリートとアスファルトで覆いつくされているから川のキャパシティーを超えるとすぐ洪水として人や建物を襲うわけです。


改めて農業って人や地域に大きな恩恵をもたらせているんだなって思いました。
農家さんを守ることは食料自給率を保つだけでなく、その地域を洪水被害から守り、美しい景観を守り、ヒートアイランド現象からも守ってくれるのですから、大事にしなくてはいけません。農業を始めてみて改めて気づかされました。余談ですが、長らく休耕していた農地に稲の作付けをしたところ、圃場の目の前の家の方から”夏涼しくなったよ”と感謝されました(笑)

農家じゃない方はこの日記を読むことなんてないと思いますが…稲刈りの時にコンバインから発生する埃くらい我慢しましょうよ!いちいち市役所に苦情を出したり、煙が上がっていると消防署に通報したりしないでください!流石に私自身はこのような嫌がらせを受けたことはありませんが)皆さんが普段食べているお米は、農家の方々が田んぼの内外に関わらず様々な作業をし本当に大変な思いをしながら身銭を切って作ってくれているんです!お金を出せば買えるなんて甘い考えも持たないでください。
農家の方々が”食料”を作らなくなったらこの国はお終いです。売っている物があって初めてお金を出せば買えるに過ぎません。
農家さんを大事にしてあげてください…。

手作業で大変ですけどみんなが居るから大丈夫!
翌日筋肉痛で仕事きつかったです(笑)

メンバーの数が減ると一人当たりの仕事が増えると考えると…農業続けてくださいねー!

2018.05.14

畦塗り機を購入しました!

仕事が忙しすぎて日記の更新もままならない為、更新が遅れてしまっています…(汗)
読者の方から「五味さん日記更新しないの?」とか「新しいネタないの?」等々方々からご指摘が…おろろ?こちらのお方、日記読んでいてくれたんだ~と嬉しさがこみ上げてくる反面、こんな自分の米作り奮闘記を楽しみにしていただいている方が多かったことに驚いております。

大忙しの時期には更新が遅れがちになりますけど、これからも頑張って更新していきますね!

…はい!というわけでタイトルの通り、畦塗り機購入しました!
先ずはコバシさんごめんなさい!2年連続で畦塗り機の実演機を貸して頂いていたのに、買ったのはニプロです。
畦塗りの依頼が年々増加してきましてね、メーカーさんから借りた機械で…というわけにもいかず、偏芯ドラムが造形する強固な畦が塗れるコバシ推しな自分としてはコバシのRM751を購入しようかと思っていたんですよ?XRS751(ガイア)も悪くないけど、変形田でも関係なく塗れる電動リバースの方が潰しがきくかな~って。

ところがですよ。
数名のお客様から「ニプロの畦塗り機ってどうなのよ?」という質問が…。
いやいや流石に今年もメーカーさんから借りるってのもな…う~ん…しょうがない買っちゃおう…。
まあ個人的にもニプロの畦塗り機には興味がありましたし、新型の畦塗りドラムを実装したニプロの実力や如何に!?という部分もあり、結局買った畦塗り機はニプロのDZR303Cの電動リバース+上面カット付きというモデル。

自分の立場は売り手でもあり、使い手でもあるという立ち位置でして、コバシ推しな自分ではありますがあまり偏った考え方は決して良いものでは無いのでニプロの作品も検証してみようと思います。

興味をそそられた部分は以下の2点

1・クラッチジョイントを標準装備しているのでシャーボルトが不要
  (不特定多数の請負畦塗り作業には大きなメリットがありますよこれ)
2・ネオウイングディスク装備で上面から裾まで綺麗な畦を形成する
  (畦強度はコバシの方が上だったけどこの新型ディスク実装でどうなるか?)


オプション品に関してはどちらもほぼ同じラインナップが有る為特別意識してはいません。(樹脂ローラー・散水装置等)リモコンだって両社無線リモコンですしね…熱き火花を散らす両社の畦塗り機!軍配はどちらに上がるのか!?

まずクラッチジョイントの威力を検証してみよう…と思ったのですが、意外にも今年は大きな石に畦塗り機がヒットしないので、クラッチジョイントが作動するようなシーンに遭遇しない!う~ん…コバシならシャーボルトが折れていた…かな…?と思うような事が1回あったかどうかという感じで、結局”今のところクラッチジョイントの威力は不明”という何とも嬉しいやら悲しいやらという何とも言えない中間報告です。
まあ…クラッチジョイントとは機械破損防止機構の一つなので、作動しないに越した事は無いわけですが、「畦塗り機に大きな負荷が加わった際に”クラッチジョイントのクラッチ”が作動し、トラクターからの動力を切断し畦塗り機の破損を防ぐ機構」という事で役目はシャーボルトと同じな訳ですが、違うのはここから先!クラッチジョイントが作動した際には一度作業機を上昇させて再度PTOを入れるだけで復帰が可能という大変素晴らしい機構らしい!(それを身をもって体験したかったが今のところ順調すぎて作動してないっす!)

近日中に自社作付けの水田の畦塗りをやろうと企んでいるのでその時に体験できるかな?自社の田んぼの畦塗りをした際にはまた改めて報告させてもらおうと思っています。

ネオウイングディスクの威力を検証!を報告したいところではありますが、まさか畦塗り依頼を受けた圃場で造形したばかりの畦に蹴りを入れて硬さのチェックをする訳にはいきませんのでこれまた自分の作付けする田んぼでやってみようかと思っています。(笑)

とりあえずニプロの新型畦塗り機を購入しましたという報告で今日の所はご勘弁を。

早速DZR303Cを使ってみました。
中々良い様ですが…果たして畦の強度は?

車内から畦塗り最中に写真を撮ってみました
とりあえず順調に畦塗れてます!

2018.05.01

さあ!いよいよ2018シーズンの始まりですね!

さあ!2018シーズンの稲作りが始まりますね!

今年は1月・2月の強烈な寒さの中、計画的に本業である農業機械屋さんの仕事を黙々とこなし、整備・修理は順調に消化していったのですが、3月の声を聞いた頃から陽気は一気に春本番を迎え、家の中で暖機運転をされていた?(笑)農家さんも一気に活動を開始され、仕事はいきなり大忙しモードに突入!整備の事前予約のお客様分はほぼ終了していたので慌てることなく対処できたのですが、動かしてみたら調子が悪い…このようなお客様からの修理整備の依頼が殺到し、乗り物系機械(トラクター・乗用田植機・乗用モアー)・動力散布機・動力噴霧機・草刈機・チェンソー等の修理が毎日わんさかやって来るではありませんか!

畦塗り・春起こしも仕事の合間を縫いながらやろうかと思っていたら大誤算!
そんな暇は全く与えてもらえない程の忙しさで全く手付けずの状態で5月に突入してしまいました。

米作りを始めて今年で4年目に突入したわけですが、3年目の時点である程度の結果が出てきたこともあり、「五味さんならこんな場合どうしてる?」とか、「こんなことで困ったんだけど…」といった質問を多く受けるようになってきました。
明らかに農業を始める前と現在とでは全く話の内容も変わってきまして…お客様からの質問で新たに知る問題の存在にも気付かされたりとまだまだ勉強する事が山ほどあるな~と改めて思う今日この頃です。

御殿場の田植は5月の連休に集中するので、皆様の田植えが一段落したら自社作付けの田植準備に暫くかかりっきりになるかと思います(汗)
美味しいお米作りの研究の為にもしばし時間の猶予をくださいな♪

2018.04.14

秋耕耘中に気が付いたこと その2

秋耕耘中に気が付いたことがあったのでちょっとご報告。

前回は耕耘深さとその理由について触れてみたのですが、今回は更に一歩進んだ秋起こしと微生物について。
稲藁には元々納豆菌が寄生している話は前回しましたが、自分が今勉強している”乳酸菌”を使った稲藁の分解サイクルには納豆菌は欠かせない存在であり、とても相性が良いことが分かってきました。

ある臨床実験のデータですが、納豆菌が無い状態で乳酸菌を摂取した場合の乳酸菌増殖率を10とした場合、納豆菌と乳酸菌の同時摂取した場合の増殖率は10倍の100となるというデータ。
これは面白いですね~食事に置き換えてみると分かり易いのですが、牛乳やヨーグルト等の乳酸菌含有食品を単品で摂取するよりも、納豆ご飯のお供に牛乳やヨーグルトを添えて一緒に摂取した方が10倍も仕事をしてくれるわけです。朝食の定番であるご飯・納豆・焼き魚・味噌汁・牛乳は恐ろしく相性が良い。

納豆菌は乳酸菌の増殖に大きく関わる大切な存在ですから、稲刈り後の状態(藁が散乱している状態)へラクトバチルス(乳酸菌)をばら撒き、耕耘して地面の中に鋤き込むことで効率よく増殖した乳酸菌が早く藁が分解し、無機化された状態で次の稲が植えられ、吸われるのを待ちつつ、ガス湧きの発生源が減る…と。

う~ん深いですね~(笑)
水田に散布するラクトバチルスって本当に相性が良いのだと改めて知りました。

さてさて、前回話した納豆菌は好気性菌に属するので、水気の多い状態での秋耕耘はあまり相性が良くないという事を報告しましたが、ラクトバチルスを撒くと話は変わってきます。ラクトバチルス(乳酸菌類)は嫌気性菌ですが、条件付き嫌気性菌という種類で、酸素がある状態でも好気性菌の様に働く事が出来ると同時に、嫌気性菌なので、酸素が無い密閉された環境下でも働く事が出来るという大変優秀な特性を持っています。

ラクトバチルスを散布した田んぼは、水気が有ろうが無かろうが全く関係無しで秋耕耘に取り掛かれるという解釈でも良いのかもしれませんね。

秋耕耘中に気が付いたことその2は下の写真の1枚目ですが、2番の生育が良い部分と悪い部分がハッキリ分かれている事です。ここから見えてくる部分として昨年実験した”5条植え田植機で元々苗を2条目・4条目だけ抜くとどうなるか?”実験を思い出しますが、欠株した周辺をよく見てみると分ゲツが多いんですよね。ライバルが居ない分多く根を張って子孫を残せている証拠ですし、吸いきれない窒素分があったから稲刈りされた後も2番穂を付けようと養分が吸えているという事でしょう。ハッキリ言えば田植え後の補植なんて、どうせ周りが分ゲツするからするだけ無駄とも言えますし、場所によっては肥料がまだ多かったとも言えますし。

こんな感じで田んぼって色々なことを語りかけてきているような気がします。
刈り取りが終わった田んぼでさえ色々なメッセージを発信してくれるので、稲の声、田んぼの声をもっと聴けるようにあれこれ勉強しながら精進していきたいな~と思います。農業は知れば知るほど面白い!

気になった写真を一枚アップします
この写真をよく見るとあれこれ気付かされる面白い写真なんですよ?写真左上のエリアは水気が多かった為、藁の鋤き込みが良いが、そのすぐ右側は比較的乾いていた為鋤き込みが悪い。そしてこれから耕耘する所をよく見ると、2番の生育の良い部分と全然無い部分があります。よく見ると分ゲツ量も違うんですよ?

こちらは水気たっぷりの圃場を耕耘している最中の写真
見るからに水気たっぷりでゴッテゴテに耕耘された様子ですが、藁の鋤き込みは大変良く、空気が有ろうが無かろうが関係なく藁を分解してくれる状態(鶏糞・ラクトバチルス・田畑の大将(赤)を散布済み)になっているので、安心して耕耘しました。もう少し水が多いと荒代掻き状態ですね(笑)

2018.03.05

秋耕耘中に気が付いたこと その1

秋耕耘中に気が付いたことがあったのでちょっとご報告。

耕耘はただ行えば良いというものでは無いようです。
一般的に秋起こしは浅起こしが良しとされ、春起こしはもう少し深めが良しとされます。

なんで?

秋起こしは一般的に”刈り取られた稲株が抜ける程度の浅起こしをすれば良い”とされる根本は冬の間は田んぼを乾かすことで”団粒構造を形成”し、水捌けが良く乾きやすい田んぼにする為である。と言われています。
他にも何か裏付けがあるのかと思って調べてみたらやっぱりありましたよ。
稲藁に元々寄生している納豆菌の特徴は好気性菌でありライフサイクルが長く働きは穏やかという性質のため、浅起こしで耕耘する事により藁を浅い位置に鋤き込むことで空気にも触れやすく納豆菌が働きやすい環境に整えているという事ではないかと考えます。

有機物(藁・稲株等)は微生物によって分解されるが、微生物の栄養源(食事)は窒素である。

空気中にも窒素は約78%含まれているが、秋起こしをしない方が藁の分解が早いかというと結果は遅い。
やはり土に触れてその他の微生物の働きもあって”土中にあった方が分解は早い”というのが結論です。

本題に移りますね。
藁の鋤き込みという観点で見ると、田んぼに水気が多い方が土塊は大きく藁の鋤き込みは圧倒的に良い。
逆に田んぼの水気が少ないと土塊は小さく藁の鋤き込みはあまり良く無い様に思えます。
特別な微生物を撒かない場合、稲藁に寄生している納豆菌が藁を分解する主役と考えるとやはり浅起こしで空気に触れやすい環境下に置くことで藁の分解が促進され、翌年に残りにくい条件が整うのではないでしょうか?

物事にはちゃんと理由があってそれに準じた事をすると上手くいく。
その逆で”こうだと思う!”的な何の裏付けも無い理屈で動いても上手くはいかないんですね。

こちらは良く乾いた圃場を耕耘している最中の写真
エンジン回転数:2000rpm
PTO回転数:400rpm
耕耘速度:3.5km
耕耘深さ:およそ8cm
土塊は小さく藁の鋤き込みはそれほど良いとは思えませんが、秋起こしとしては理想かな?

こちらは水気たっぷりの圃場を耕耘している最中の写真
エンジン回転数:2000rpm
PTO回転数:400rpm
耕耘速度:3.5km
耕耘深さ:およそ9cm前後
土塊は大きく藁の鋤き込みは抜群に良い、本来の秋起こしとしては良くないかな?

2018.02.21

ラクトバチルスの撒く前の準備(秋散布編)

「ラクトバチルスを撒くと良いのは分かったけど、10a/400gなんて少量どうやって撒いたらいいの?」

との質問をよく受けます。
撒き過ぎたから悪さをする物ではないのですが、結構いい値段しますから撒き過ぎたくない訳ですよ(笑)
また、正体不明な存在故に正確に撒かないと駄目なんじゃないかな?という考えもあるかと思いますが、単なる嫌気性の微生物に過ぎませんので撒き過ぎても有機物を分解する速度が速まるだけで何ら問題はありません。

自分自身も初めて撒いた時は「この田んぼは15aだな?ラクトバチルスは10a/400gだから600gを軽量して別の容器(小型のバケツ等)に入れて、田んぼを練り歩きながら手で散布すればいいのかな?」という感じで散布作業をし、その後、田畑の大将(赤)を10a/20kgだから30kgを動力散布機で撒いて…その後、硫安を10a/10kgだから15kgを動力散布機で撒いた後に出来るだけ早い内に耕耘して鋤き込む…といった流れでやっていました。

といった感じで、最初のうちは「なんだか面倒くさいな~」と思いながらやっておりました。

しかし!このラクトバチルスって”焦げ茶色のしっとりとした感じの粉の様な物”なので、風の強い日に手で散布すると狙ったところに落ちずに風に結構流されるんですよ。で!どうせ硫安も一緒に散布るものだから、ラクトバチルスを硫安に混ぜてから散布すれば散布の手間も半分になるし、いい具合に散布できるんじゃないかな?と思ってやってみたらこれまた大成功!
硫安に含まれる水分とラクトバチルスが結合して薄汚れた硫安になるではありませんか!

ラクトバチルスは微生物で、硫安は微生物の餌として撒く窒素成分です。

餌に抱き着いた状態で散布されれば効率が良いのも納得です(笑)
そんなわけで、ラクトバチルスと硫安は混ぜてから一緒に散布すると手間も省けて良い具合になりますよ。

さて準備するものは下記のアイテムです。

1:ラクトバチルス
2:硫安
3:ブルーシート(1.8M×1.8M)
4:バケツ(10L程度の物)
5:計量器(30kg程度の物)


手順は簡単です。

1:散布する田んぼの面積を確認する
2:硫安をバケツに入れて計量をする
3:ブルーシートの上に計量した硫安を広げておく
4:ラクトバチルスをバケツに入れて計量する
5:ブルーシートに広げられた硫安の上にラクトバチルスを掛ける
6:手で良く混ぜる
7:混合資材を動力散布機に入れたら後は撒くだけ

面倒くさそうですが、ザックリ言うと2種類の資材を計量したらブルーシートの上で混ぜてから撒くだけです(笑)


このエリアは近隣に住宅が多数あるため、コンポキャスターを使った”鶏糞・ラクトバチルス・田畑の大将(赤)”を撒くと大量の埃で迷惑をかけてしまう為、硫安・ラクトバチルス・田畑の大将(赤)を動力散布機で撒くようにしています。散布時のエンジン音だけは我慢していただきます(汗)

田んぼ1枚分の計量が済んだ硫安とラクトバチルスをブルーシートの上に広げた様子です。この田んぼは約8畝なので、硫安8kgとラクトバチルス320gという計算になります。

ブルーシートの両端を持って左右交互に上下運動をしても簡単に混ざりますが、手で混ぜた方がより確実に混ざります。目安は硫安が全体的に汚れたら完了です(笑)
良く混ざっていない場合、硫安の白い部分が目立つので簡単に確認する事が出来ます。
写真の様子だとあと一息ですかね?

事前に田んぼごと資材の計量がしてあれば最後に量る必要は無いですが、一気にまとめて混合してしまっても構いません(40aであれば硫安40kgとラクトバチルス1.6kgになります)その場合には最後にバケツ等に入れて計量してから動力散布機に移し替えてから散布すると無駄なく綺麗に散布することが可能です。
カルテック栽培法の原点であるカルテック土作りは年を追うごとに生きた良い土になっていくので、1年だけ試すのではなく続ける事に意味がありますよ!

2018.02.09

秋耕耘をしました

日記更新は今日ですが秋耕耘作業を行ったのは昨年の11月1・2日です。

一昨年(平成28年)は秋の長雨もあり、いつまで経っても田んぼが乾くことも無く、結局カルテック資材を散布したのが12月の声を聞いた頃で、秋耕耘も結局後へ後へとずれ込み12月10日前だったかな?と記憶しております。

その結果、平成29年度産の米作りは地中のガス湧きとの戦いになったわけですよ。
稲刈りも遅れ、タイミングを見計らった結果土作り資材の散布も遅れ、結果的に秋耕耘も遅れたという結果は、ちゃ~んと翌年に宿題として持ち越されたわけです。(笑)
微生物も人間と一緒で”寒いとやる気がなくなる”という特性を持っているわけですから、後手後手となった秋作業の結果、冬の気候になろうかという頃に微生物を撒いてももうそれ程仕事しないんですよね(汗)

その結果は火を見るより明らかです。
分解が進んでいるはずの藁はキッチリ残ったまま冬を迎え、時既に遅しと撒かれた微生物も大した仕事が出来ないまま年を越し、宿題がたっぷり残ったまま春を迎え、時期が来たからと春起こし→代掻き→田植えをすると空気の通り道は塞がれ地中の有機物は腐食を開始し、ガス湧きの発生源となった!といった感じでしょうか。

平成28年12月頃、周辺の田んぼを見てみると例年なら秋起こしがされているはずの田んぼが起こされない(稲刈り終了後の状態)まま年を越しているのを多数見かけました。長雨により秋起こしそのものを諦めてしまった農家さんが多数いらっしゃったという事でしょう。(未分解藁の山で宿題たっぷりの状態という事ですね)

ではそれを踏まえて平成29年の気候と稲刈り頃の様子を思い出してみたいと思います。
平成29年は天候・気温共に恵まれ、7月20日頃から出穂している田んぼもチラホラ見られた程進んでいる状態でしたが、梅雨明け宣言された8月6日から逆に梅雨入りし、この雨は8月26日頃までず~っと続くというおかしな天候に振り回された夏でした。しかし、秋になると長雨が嘘のように収まり、進んでいたはずの稲の生育はほぼ例年並みに収束し御殿場・小山エリアはこれといった混乱もなく秋が終わったという印象です。
10月の半ば頃よりまたおかしな長雨が発生し、愛知県や岐阜県は10月に稲刈りのピークを迎えるはずだったのが長雨の影響によりズルズルと作業日程が遅れ、12月の声を聞く頃まで稲刈りが掛かったという話も聞いています。

話を元に戻しましょう。
平成29年は食味値・収量共に大きく落とした農家さんが多数いらっしゃったという話を聞きました。
確かに29年8月の長雨の影響で一番大切な”登熟期”の生長に大きく影響を与えたのは間違いありませんが、本当にそれだけの話だったのでしょうか?
例年よりも前半~中盤までの天候に恵まれたという事はそれだけ気温にも恵まれたという事でもあるはずです。
しかし、宿題がたっぷりの圃場(未分解藁が多い)にその気候条件は本当に適していたのかというとそうでは無いかもしれません。
野菜・肉・魚全ての食べ物(有機物)は気温が高い程早く腐ってしまいますから、田んぼの地中でも同じことは起きていたのではないかという仮説が立てられます。(藁が腐ってガスが沸きやすい)

穂の数や長さが決まるのは出穂日よりもずっと前の気候と生育状態で決まっている事なので、収量減の直接的原因は8月の長雨だけが悪いという事ではないと思います。もちろん出穂以降の天候により”粒が太れるか否か”は大きく左右されるので収量に与える影響が大きのも確かではあります。

以前、ガス湧きによる生育障害の様子を写真付きで載せましたが、ガス湧きによる生育障害の影響ってかなり大きいですよ?まず茎が細く、草丈も不十分な為光合成できる葉面積も少なく、分ゲツ数も稼げませんし、穂長も短いという減収する原因の大半を占めているかと思います。ガス湧きに関しては水管理である程度回避できますが案外秋起こしと密接に関係しているのではないかと最近感じます。

秋起こしなんかしなくても、春起こし→代掻き→田植えと作業を進めれば確かに目に見える藁は無くなりますし、気にもならなくなると思いますが土の中に隠れて目に見えないだけであって、分解されて消滅したわけではないという事を忘れてはいけないのかもしれません。

最高の秋耕耘日和♪
こういう日の作業って本当に気持ちが良いですね♪

先日撒いた肥料散布時のタイヤ痕に水がたっぷり
だからといって特別問題がある訳では無いのでガツンと耕耘してやりましょう!藁の鋤き込み大事です。

2018.02.01

来年に向けての土作りスタート!

更新日は2月1日ですが作業開始は昨年の10月27日です。

「何をしたら美味しいお米が作れるようになるのか?」
米作りをする誰しもが思うであろう素朴な疑問を本気で考えてみました。
農業は簡単ではありませんが、案外基本となる部分はそれほど複雑ではないという結論に至りました。

養分は土から!

コレですよ!
美味しい米を作るにはまず土なんだなって。
勿論天候の影響も受けるので、土さえ良ければ何もかもが上手くいくという話ではない訳ですが、収量が多くなるのか?少なくなるのか?美味しいお米に必要な養分は足りているのか否かは土に依存する部分が多いのではないか?って。

でも面白いのが土は無機物であり、土自体が養分を貯め込める能力は持ち合わせていないのです。
土に含まれる有機物が養分の源であり、この絶対量が多い程”肥沃な土”と言われる存在になる様です。
この土の絶対量が多いという事は”有機物を貯め込めるタンクの絶対量が多い”という事でもあるので、古田の方が美味しい米が取れると言われる所以はここにあるのではないかと考えます。(構造改田を行った新田に比べて古田の特徴は作土が多い訳ですからタンクの絶対量が大きい)

となればまずは有機物を散布し、生きた土にすべく微生物の散布もまた重要な作業となってくるわけです。

そんなわけで…今年も散布しましたよ~!
鶏糞・ラクトバチルス・カルシウム資材の田畑の大将(赤)。

3種類の配合も特別これといった事をしているわけではありません。(量・順番・その他など)

特別な物は撒いていませんよ(笑)
鶏糞が入っている袋は牛の飼料袋に入っているだけです。あとはラクトバチルスと田畑の大将です。

準備するものは乾燥鶏糞(発酵鶏糞でも問題ありません)・田畑の大将(赤)・ラクトバチルスの3種類のみ。
基本となる配合は10a当たり鶏糞100kg迄・ラクトバチルス600g・田畑の大将(赤)30kgとなっております。
鶏糞を地力窒素分として散布するので、この有機配合散布の場合には硫安は使いません。

コンポキャスターに必要量を投入したらシャッターを閉めて1分程度混ぜ混ぜします。
良く混ざったところで散布開始するわけですが、車速・シャッター開度・散布幅に気を付けながら田んぼ全体に適当に散布してあげれば完了です。車速の割り出しはトラクターの取扱説明書に載っていますが、時速3kmで散布する場合、コンポキャスター側はシャッター開度○○にすることで10a/120kgといった感じで調整が可能です。
初挑戦だと緊張しますが、すぐに慣れてしまいますし、”所詮は秋に撒く土作り資材”なので、一カ所に多く撒いてしまったからといって翌年稲が倒伏するわけでもありませんし、成長斑が酷くなるようなこともありませんから”適当にまんべんなく”散布出来ていればOKです。

あとは…来年出来るお米が「美味しくな~れ!美味しくな~れ!」とおまじないをしましょう(笑)

散布時の埃はとにかく凄い!
キャビン付きトラクターでないとマスク・ゴーグルは必須アイテムですね(汗)

コンポキャスターは散布資材さえ投入してしまえば勝手に混ぜてくれますし、散布幅も広いので作業自体は楽ちんです♪

2018.02.01

遅れましたが結果発表!

まずは昨年(平成29年度産)作ったお米の成績を発表します。

最高点は85点!で、最低点は75点!でした。

なぜ点数が上がったのかが分からなければ単なる結果の一つにすぎません。
因みに平成28年度産のスコアは最高点が73点で、最低点が67点という結果でした。

正直、28年度産のスコアを見てガッカリしましたし、何が悪かったからこうなったのかさえ分かりませんでした。
しかし、食味値を上げるにはどうしたら良いんだろう?って分からないなりにもあれこれ考えてみたんですよ。

ヒントは稲が語り掛けてくる様々なメッセージをちゃんと見て聞いてあげているかどうかなのかな?って。
勉強しているとは言っても米作りの名人ってわけではありませんから、正直なところ分からない事だらけではありますが、それでも稲の調子をちゃんと見てあげることで様々な意見や文句を言って来るような気がします。(笑)

「ここは水が冷たいから嫌なんだよね~」とか「ここはガスが沸いてて住みにくいよ~」とか。

風向きの関係で浮藁が寄って溜まる箇所ってありますよね?そこをそのまま耕耘してやると大量の藁がその周辺にだけ鋤き込まれるわけです。大量の有機物が有る為、微生物による分解が翌年の作付までに間に合わなくなってしまうので、その結果未分解有機物は気温の上昇に伴い腐敗が進んで硫化水素ガス等の発生を招くという一連の流れになるのではないでしょうか?
水田の風上側って6月とか7月に田んぼに足を突っ込んでみてもそれ程ブクブクとガスが沸く事は無い様に思うんですよ。(除草剤散布の時等に確認済み)しかし、風下側ってそりゃ~もう凄いガス湧きでビックリするほど沸くわけで。

で、田んぼ全体に目を向けてみるとやっぱり風下側って生育不良をおこしている稲の姿が多かったり、収穫の頃倒伏しかけていたり、ぺたーって倒伏している稲を見ることが多いな~って思ったんです。

だったらそうならない様に何か工夫をすればそういった事態にはならない訳ですよね?

原因があるから結果がある訳です。
ガス湧きに関してはそれなりに対応策っていくつかあると思うんですよ。
原因は”未分解有機物の量が多いから腐ってガスが沸く”という単なる物理的な現象です。

では対応策は?

1:藁を燃やしてそもそも翌年に残らないようにしてしまう。
2:藁を水田から取り除いてから耕耘してしまう。
3:稲刈り直後に耕耘をして微生物による分解を促進させる
4:微生物資材を散布して土が持つ分解力を上げて対応する
5:稲の作付け中にこまめに水を切ってガスを抜いてやる
6:ガス湧きが酷いエリアは直接練り歩いてガスを放出させる

ざっくり言うとこんなところではないでしょうか?
有機物が無ければ腐敗も無いのでガスも沸きません。
生育障害が発生しない程度までガスが抜けていればさほど悪さもしません。
でも藁だって貴重な有機物なわけですよ。それを捨ててしまうのも…ねえ…。

自分の場合、せっかく水田に有る有機物ですから微生物に任せて分解させてしまえば地力にもなるなって。
そんな理由からカルテック栽培の微生物資材を使った農法を取り入れているわけです。

稲が語り掛けてくる様々な情報をもっと正確にキャッチできればもっとスコアは伸びる…はず!(笑)
情報をキャッチしても、それに対する対応をしてあげなければ全く意味はないわけですが。
稲って植えられたその場所から動けないんですよね…だから人が何とかしてあげないと困っちゃうわけです。

こちらが最高点の85点の成績表
ついに出ました厳選特A!頑張った甲斐がありました

こちらが最低点の75点の成績表
この色ならもうこれ以上置いても意味もないでしょう!刈り頃ですね♪

2018.02.01

更新が遅れてすいません!

読者の皆様、ずーっとホームページの更新が出来ず申し訳ありませんでした!

更新できなかった間の出来事を少々報告させていただきます。
稲刈りも終了し、当社運営のミニライスセンターの片付けも大方終わりホッと一息つけると思った矢先、来年に向けてのカルテック講習会が10月の後半に執り行われる運びとなり、会場は当社運営のミニライスセンターなので、勉強会に来られる皆様をお迎えすべく出来る限り綺麗に綺麗に再度お掃除を開始…。

お掃除が完了したところで机や椅子を当社の倉庫からライスセンターに運び込み、音響機材等を会場に運んだり設置したりと大忙しの中準備も終わり、無事カルテック講習会は執り行われたのですが、嬉しいやら悲しいやら?の仕事が舞い込んできました。

乾燥機・粗選機・籾摺り機・米選計量器・籾搬送機器等の掃除も完ぺきに終わった後に「飼料米の乾燥・籾摺りをやってもらえないか?」とのオファーが…。
仕事が来るのはありがたいのですが、乾燥機から発生する大量の埃をキャッチする自家製の湿式集塵装置等も全て片付けてしまった後の依頼だったので少々複雑な心境でしたが、困っているお客様を放置できないので再度乾燥籾摺りの準備を開始。合間を縫って田んぼの土作りをするべく鶏糞の買い付け・搬入をし、なるべく気温が高いうちに鶏糞・田畑の大将・ラクトバチルスの散布を行った後、急いで秋耕耘と大忙し。

11月10日頃には全ての飼料米の乾燥・籾摺りも終わり再度来年に向けての完璧な掃除を2日かけて終了。それが終わると来年に向けての機械の整備や修理が大量に持ち込まれる中、取引先メーカーの会議や出張などのイベントも発生し始め、以前でもこんなに忙しかったかな?と思うような日々を過ごす中、米作りに関する質問等を農家様から聞かれるようになってきたのでこれに関する回答やお話をしていると中々仕事が終わらない訳です(笑)

12月に入っても整備・修理の仕事が大量にある中、ヤンマーの青年部の勉強会等もありお店に居ない事もしばしば…年末という事もあり機械を買っていただいたお客様の所に挨拶回りとそりゃ~もう大忙しでした(汗)
機械の商談等も多数あり、嬉しさと忙しさでてんやわんやの12月を過ごし、その反動のせいか…1月はまったりモードでいまいちやる気スイッチが入らず2月に至ってしまったという経緯です。

ここから再度気合を入れなおし、お店の業務・田んぼの準備・日記の更新頭頑張ってまいります!

2017.10.10

食味値途中経過の発表!

さてさて・・・読者の皆さんが気になるところはやはり食味値ですよね?

自分も大変気になっているこの通知表の結果。
この一年(昨年の秋の土作りから始まって稲刈りまで)の集大成がこの数字に表れる訳ですから楽しみです。
秋起こし時期と手法・春起こし時期と手法・植える苗と間隔等の設定・水管理・中干期間とその手法・散布する肥料の種類と散布量と散布時期・稲刈り時期等、全く何も変えなければただただ天候に左右されるだけの変化ですから、食味値が良くても悪くても全ては天候の責任です。

かといって天候に文句を言っても何も変わってはくれませんし。(笑)
毎年変わる天候の中であれこれ工夫をしたことで大きな変化が現れたらそれはまた嬉しい事ですしね。

写真に掲載させてもらう数値は先日行った農協さんの営農指導部で計測してもらった数値の1つ。
昨年の秋から借りた圃場で、カルテック栽培法の土作りをベースとした一発肥料の実験圃場の数値です。

恥ずかしい話ですが、昨年の最低得点は67点で、最高得点が73点という結果でした。
新米農家2年目としてダメな数値なのか良い数値なのかは分かりませんが、結果は結果なのでしょうがない。
ただ満足はしていなかったので、あれこれ変更すべき点(土作りに撒く物・田植え時期・水管理・追肥時期と量・稲刈り時期の変更)が多々あったのであれこれ考えて工夫してみた結果76点を記録。

う~ん…昨年の最高得点は更新したものの特Aには1点及ばず…。
悔しいですね~何でだろ~?何でだろ~?でも記録は更新した事実。(もともと低いから更新はしやすい)
しかし、今年は去年と似た天候でしたし、あれこれ変えたことが良い結果につながったのなら間違いなく進化したという事。

営農指導部に持ち込んだお米は他にもありますのでそっちの結果はまた今度紹介しますし、計測無しで直接供出したお米もありますのでそちらの結果もまた出たら報告しますね。
何はともあれ最高記録更新は嬉しいですし、今後もさらなる進化を求めて挑戦します!

周知の食味測定器
なぜか写真が横になってしまっています…。

こちらは測定結果
写真をクリックすると大きくなりますよ。
因みに点数は76点でした。

2017.10.02

稲刈りが終了しました

無事今年の稲刈りが終わったのでまずはホッと一安心です。

今年は去年のような長雨に悩まされることも無く、ある程度予定通り作業が出来たかな?という感じです。
流石にこの時期になってくると乾燥の依頼も少なくなってくるので、8台も乾燥機があれば自分の育てた籾はじっくり時間をかけて乾燥が出来ます。米を美味しく乾燥させるには低温でゆっくり乾燥させた方が間違いなく美味しく乾きますが、シーズンの真っ最中ですと中々ゆっくりジックリという乾燥は出来ないです。(もちろん水分のバラツキが無い様にちゃんと調整はしていますよ♪)

乾燥機ののぞき窓で”6”まで籾が入っていたら乾燥機の張込量設定は”6”に設定するのがセオリーですが、この数値を”4”など低めに設定することで籾の循環速度もゆっくりになり熱風温度も下がるので、結果!優しくじっくり乾燥させることが可能となります。
大切に育てた稲も、刈り取り的期の稲刈りと最後の乾燥次第で味も品質も大きく変化します。(ここ一番大事!)

自分で運営しているライスセンターですし、刈り取り的期は皆様の稲刈り後に合わせた田植えを行っているのでこの位のわがまま稲刈り&乾燥はアリですよね?(笑)

さてさてこのじっくり乾燥ですが、なんと5日もかけて行います。
何にそんなに時間を使うかですって?張込量設定を本来の数値よりも下げて1日以上かけてゆっくり乾燥させて16%台まで乾かした後丸一日寝かせて水分のバラツキを収束させた後、追い乾燥で15%前後まで乾燥させてさらに一日寝かせて水分誤差0.5%以内位まで収束させて、最後はタイマー乾燥で理想の水分値まで追うというやり方。

そんなことして意味があるか?ですって?
大島農機の乾燥機って昔から低温大風量乾燥をモットーとしているメーカーです。
名前は出せませんが、○○社製の乾燥機と比べて明らかに乾燥温度が低いんですよ。
でも乾燥が遅いわけではないのが不思議なところ。(笑)

○○から大島の乾燥機に変えただけでお米の味が大幅に向上したなんて笑い話もあるくらいです。(この辺りは機械屋さんならではの情報です)より低温で乾燥させて悪い事もないですし、水分のバラツキがあって良い事もありませんしからね。

しかし、高水分の籾を無暗やたらと設定値を下げて乾燥させれば、余りの循環速度の悪さから蒸れて籾をダメにする可能性もある為、無条件にお勧めできる技ではありませんが、刈り取り的期を迎えた籾(水分値21%前後)であれば蒸れによるダメージはほぼありませんから安心してゆっくり乾燥が出来ます。

乾燥が終わったらいよいよ籾摺り→試食ですが楽しみですね~♪
食味値等のデータはまた後日発表させていただきます。

2017.09.25

田植から19週間経ちました

田植から19週間経ちました。

今年も多くの事を学ばせてくれた田んぼと稲に感謝しつつ…刈ります!
早いものですね…5月20日に田植えを行った日から135日でもう稲刈りですもんね。
今年は何を得たかな…思い返すと本当に多くあって今後の報告するネタに暫く困る事は無いでしょう!(笑)
失敗も成功も全部ひっくるめて農業であり、全てが経験値として自分を育ててくれます。
成功ばかりでは面白くないですし、失敗だらけで何の手ごたえも掴めなかったらやっぱり面白くない。
自分なんて失敗の連続ばかりなので、たまに上手くいったりするともう嬉しくって嬉しくって(笑)
失敗の中から学ぶことも多いですし、成功したことから学ぶことも多いので、ホントに農業は楽しいです。

収量や食味はどんな数字になるのかな?
倒れなかったので収量は…あまり期待できそうもありませんがそれはそれ!これはこれですよ!

密苗で植えた田んぼ
この色ならもう刈っても問題ないですね!結局最後でほぼ追いつきました。

標準苗で植えた田んぼ
この色ならもうこれ以上置いても意味もないでしょう!刈り頃ですね♪

2017.09.20

稲刈りを開始しました!

自分の作る田んぼもようやく稲刈り開始です。

台風前の前倒し稲刈りのお陰で一気に丸坊主になった田んぼがあちこちで見られるようになりました。
一軒一軒の農家様の収穫が終わるという事は、当社の仕事も少しずつそのピークを過ぎるという事でもあります。
当社スタッフの大胡田君と、サポートスタッフの岩田さんに稲刈りと籾搬送等をお願いして、自分はお客様からの修理依頼対応とライスセンターの両方の面倒を見る訳ですが、ピークは過ぎているとはいえまだまだ大忙しです。

写真で見てとれると思いますが、この田んぼの稲はあと一週間は置いておきたかったんですよね。
しかし、既に倒伏が結構進んでいる田んぼも結構ありましたし、今後の天気もどうなるか分かりませんし。
下手に放置して芽でも出られたら目も当てられないので、若干早刈りではありましたが稲刈りをする事に。

乾燥機に入れてみると平均水分値は25.4%やはり若干早かったかなという感じです。
まだまだ水管理がへたっぴな自分は水口周辺は青々としていて、奥の方にかけて鮮やかなグラデーション(笑)
水分分布も19%~28%くらいまで平均的に分布するという厄介な籾でした。
乾燥には2日掛でバラツキを取りながら乾燥することになりそうです。

当社の愛機GC328
お金と時間をかけて整備してあるのでまだまだ頑張ってもらいます。

この圃場の倒伏具合は全然軽い方ですが、皆様ならまだ置きます?それとも刈ります?

当社スタッフの大胡田君。
普段は整備・修理に尽力してもらい、秋のシーズンになるとコンバインのオペレーター兼ライスセンタースタッフとして大活躍してくれています。元々乗り物の運転が上手なので安心して任せる事が出来ます。
稲刈りの様子を陰からちょこっと見てみましたが本当に上手くなりましたよ。これなら安心して自分の仕事に打ち込めますよ。

2017.09.18

田植から18週間経ちました

田植から18週間経ちました。

15日の金曜日は当社ライスセンター始まって以来初の乾燥機8台フル稼働!
前日の14日にも4乾燥の籾をお預かりしている状況で、”台風前に何とか終わらせたい!”という駆け込み前倒し予約が殺到し、籾摺りしなければ乾燥機が空かないという極限状態の中、ギリギリセーフで籾摺りを完了し、8件分の乾燥の受け入れが出来ました。(いや~ヒヤヒヤでしたw)
その後に待ち受ける籾摺りを考えると頭が痛いですが、センター利用者の皆様の安堵の顔を見ると「台風前に無事に終わってよかったですね!」と自然と笑顔で対応できます。
正直自分の作る稲も乾燥機の中へ避難させたいところですが、まずはお客様優先です(笑)

さてさて、台風が過ぎ去った後の田んぼの様子はと言いますと…傾いではいるけど倒れませんでした。
先日の分析にもありましたが、稲藁・鶏糞等の未分解有機物が原因のガス湧きによる分ゲツ不良により収量はあまり見込めないな…とは思っていましたが、あの雨・風で倒れなかったのでやはり結果は…ちょっと残念そうです。
しかし、ベタ倒伏はしていないので稲刈りはしやすいでしょう!(笑)
何事も反省と実践あるのみ!明るく前向きに来年はこの反省を活かすぞ!

密苗で植えた田んぼ
空気が乾燥してきたせいか、一気に色が褪めてきました

標準苗で植えた田んぼ
流石に稲刈り秒読み段階といった感じでしょうか?

2017.09.11

田植から17週間経ちました

田植から17週間経ました。

5月連休の田植の方は今が正に稲刈りのピーク到来といった感じですね。
修理もライスセンターも大忙しで天手古舞です(笑)
遠い南の海上では台風の発生もしているようですし、今後の成長と進路が気にかかります。

密苗と普通苗のカルテック栽培の成長の様子です。

順調に登熟も進み、この頃になるともう殆ど田んぼに水を入れることもありません。
今回は面白い写真を用意してみましたよ!撮り分けした写真で見ると凄い差があるようには思えないのですが、両方の田んぼ(密苗・普通苗)の写真が同時に写るアングルから写真を撮ってみたのですが、その差は歴然!また、雨が降ったこともあり色は一気に青みを取り戻しました。
これだから刈り時を色だけで判断すると怖いんですよね…一回の雨で一気に潤うんでしょうね(笑)

密苗で植えた田んぼ
成長の違いなのか?葉色はこちらの方が濃いですね。

標準苗で植えた田んぼ
色も褪め始め、収穫に向かって着々と進行中です。

写真左側の田んぼが普通苗で右側が密苗です。
まあ…密苗の写真は水口側でもありますし、成長の遅れから青々した様子になるのは致し方ないのですが、普通苗の様子はいつもの定点撮影場所の様子が写っていますが、こうして見比べてみると成長の差がハッキリと色で判別できますね。
この時間差を使えば密苗機って上手い使い方が出来ると思いませんか?

2017.09.04

田植から16週間経ちました

田植から15週間経った様子です。

一気に色づき始め秋だな~と実感します。
5月連休田植えの方はもう稲刈りが始まる頃ですね。
お店の方も修理の話がチラホラ来始めているので一気に大忙しになりそうです。

何でも今年はおかしな逆転現象が起きているようですよ?
本来ですと峰の雪(モチ)の稲刈りが始まって、一週間程度の時間が空いてからコシヒカリの稲刈りに行くのが定石の御殿場ですが、今年は陽気の関係でしょうか?標高の低い地域では”先にコシヒカリを刈って、後からモチの稲刈り”なんてパターンが発生しているようですよ?
乾燥の請負をやっている方にとってはとても困る事態ですよね…?
コシヒカリの途中でモチが来て…その後またコシヒカリが始まるという事態。
乾燥機や籾摺り機の掃除を都度行わなくてはなりませんから…モチとウルチが混ざると厄介ですからね(汗)

自分がチャレンジしているカルテック栽培の密苗と普通苗実験の途中経過です。

一週間経つと一気に色が褪めてきますね!
普通苗の方なんかもう稲刈りしても良いんじゃないかな?なんて錯覚しそうですよ(笑)
順調に下葉も枯れてきていますし、登熟が進んで水をあまり揚げなくなってきた証拠ですね
密苗は一週間遅れといった感じでしょうか?
先週の通常苗の様子を見ているようですが、ちゃんと追いかけていますね(笑)

密苗で植えた田んぼ
やはり密苗の方が成長は遅いですね。

標準苗で植えた田んぼ
即稲刈りできそうな色ですがまだまだ我慢です。(笑)

2017.08.28

田植から15週間経ちました

田植から15週間経った様子です。

ようやく晴れの日が多くなってきました。
と言うか…夏が戻ってきたというべきでしょうか?毎日暑いですね。
5月連休田植えの方にとっては重要な登熟期の大半が雨という困った天気でした。
ここからの晴天でどれだけ盛り返すか楽しみですね。

自分がチャレンジしているカルテック栽培の密苗と普通苗実験の途中経過です。

播種日の違いから密苗の方が遅れ気味の生育をしております。
写真で見てもまだ緑色の葉が多く、色が褪めるまではもう少し時間が必要かなといった感じです。
一方、普通苗のカルテック栽培の方は順調に色も褪め始め、収穫に向けて登熟の最終段階に突入した感じです。

しかし、今年は分ゲツが悪いです。
昨年の鶏糞散布~秋起こしのタイミングの遅れをモロに反映した感じです。
やはり平均気温が下がってからの有機物散布~耕耘だったので、微生物の働きも悪くなるので、有機物の分解が思ったように進まず、残った有機物は”宿題”として翌年に持ち越されてしまいます。
その残った有機物が今年の暖かな時期になってから分解が進んだわけですが、結果としてガス湧きという形で稲に反映されると分ゲツ不良を招いたり、食味の低下など様々な悪影響となって帰ってくるようです。

今年は早々に秋耕耘を行って有機物の分解を促したいです。  

密苗で植えた田んぼ
成長の違いなのか?葉色はこちらの方が濃いですね。

標準苗で植えた田んぼ
色も褪め始め、収穫に向かって着々と進行中です。

2017.08.21

田植から14週間経ちました

田植から14週間経った様子です。

ようやく週間天気予報を見ても晴れの日が多くなりそうな感じではありますが、大切な登熟期にしっかり雨に降られてしまったわけですが、今年の米はどうなるんでしょうかね…?
去年は登熟期までしっかり晴れていい感じと思わせておいて…刈り取りシーズン直前から嫌って程雨に降られたことで、刈り取り適期を逃してしまうという嫌な秋となってしまいました。

さてさて、自分の作っている稲の様子ですが順調に登熟しています。
まあ・・・去年と比べると分ゲツ状態があまり良くない(原因はガス湧きと思われます)ので収量はあまり期待できそうもありませんが、今年も多くの事が学べたのでそれはそれで良しとしましょう!(笑)

推定の刈り取り時期は9月20日~25日頃に適期を迎えるのではないかと思いますが、今後の天気次第といったところでしょうかね?なんにせよ皆様の農業が終わってから自分の作る稲の収穫作業となりますから今から楽しみです。

密苗で植えた田んぼ
こちらも完全に穂が出揃いました。

通常苗で植えた田んぼ
色と稲の様子を見るとその差は歴然ですね。

2017.08.11

田植から12週間経ちました

田植から大体12週間経った様子です。(写真は8月10日撮影)

葉色は通常苗の方が若干褪めてきている感じで、出穂が始まってきています。
密苗の方は出穂直前といった感じでここにきて成長の違いが顕著に表れてきました。

密苗だから何かが特別悪いといった感じではなく、通常苗に比べると”若干成長が遅れる”という特徴が見えてきました。(収量等に関しては収穫後に報告します)

しかし、梅雨明け宣言をされた先週から雨が良く降りますね…。
昨年と同じ様な天候にならなければよいのですが、良い米になるか否かが決まる大切な登熟期ですから、夏らしいギラっと照り付ける太陽の日差しが欲しいですね。

密苗で植えた田んぼ
密苗で植えた圃場は出穂直前といった感じです。

通常苗で植えた田んぼ
こちらはボチボチ出穂し始めています。

2017.08.03

ヒエと戦ってきました

田んぼの水見は地主様の協力により行っていただいている田んぼの一杉上エリア。

あれこれ奮闘したヒエ・その他の雑草との闘い(初期・中期・後期)と進んできましたが、1週間ぶりに田んぼの様子を見に行くと…はい出ておりましたにっくきヒエが!!
しかも増えたら厄介といわれる鬼ヒエまで生えているではありませんか!!

今年を振り返ってみると除草剤の体系処理に失敗したもんな…予想はしていましたが。^^;

田んぼの様子を見てみると20~30株程度の鬼ヒエが風に揺られて気持ちよさそう。(処分してやる!)
この列の奥あたりかな…田んぼに突撃していくと外からは見えなかったノビエの株がチラホラと…あれれ?こりゃ~思ったより大変な駆除になるかなと腹を決める。(みんな処分してやる!)

コンバインの部品が梱包されていた大きくて丈夫なビニール袋と新品の稲刈り鎌を手に片っ端からヒエを刈り取っては袋に詰める…袋がヒエでいっぱいになったら田んぼから出て一カ所に集める…これの繰り返しで根こそぎヒエを刈り取ってやりました!刈り取った後は株を足で踏んで再生できないように土中に埋める(満足)

回収したにっくきヒエの束が写真右下です!

ヒエの処分中にこの圃場の近所に住んでおられる農家様と少しお話が出来たのですが、「五味さんが作る前まではそりゃ~酷いヒエ畑だったんだよ」
「少しは出たけど良くここまでヒエを抑えたなって感心してみていたよ」
「この圃場がこんな綺麗なのを見たのは何年ぶりかな?」
と嬉しい言葉をいただきました。

自分が作る前の年は休耕していた圃場だったので、どの程度のヒエ畑だったのかは知る由もありませんが、この圃場の一枚上の圃場はマーシェットでは全く抑えられず、サンパンチを撒いても全然その勢いが止まる事のなかった恐ろしい圃場だったので、最終的にクリンチャーバスを2回撒いて対処した圃場だったので、アレに近かったと思うと…ガクガクものですよ。

借り物の圃場ですから綺麗にしておきたいですし、地主様に恥をかかせたくないものです。

ヒエが確認できた一杉上エリアの圃場
一見綺麗に見えますが写真奥の方に鬼ヒエの姿が…。

ヒャッハー刈り取られたヒエの束!
ちゃんとお店に持ち帰って乾燥後に焼却処分します

2017.07.31

田畑の大将を撒きました

カルテック栽培における稲刈り前に散布する最後の肥料がこの田畑の大将。

水溶性カルシウム他に微量要素を含む”酸性土壌用肥料”がこの田畑の大将です。
これを撒かないと粒は大きいがあまりおいしいお米にはならないそうです…(笑)

味の決め手!田畑の大将(赤)と覚えておいてください。

散布時期は出穂の10日前頃が散布的期だそうです。
しかし、この田畑の大将を撒く量と時期が一番暑くてつらい頃なんですよね…^^;
散布量は10a/20kgで、多く撒いたからといって悪さをする事は無いので多少ムラ散布になってもあまり気にしなくてOKです。
カルテック栽培の基本をおさらいしてみますと、全ては出穂日を起点とした生産方法です。

出穂の10日前に田畑の大将 10a/20kg
出穂の25日前に尿素 10a/3~5kg(葉色から散布量を調整)
出穂の50日前に硫安 10a/10~15kg(現在の分ゲツ数から散布量を調整)

さてさて…出穂日が8月10日頃ならば大体予想通りの展開ですが、今年は早めになるだろうな…それについてはまた後日報告します。

田畑の大将を撒きました
今年から初投入のヤンマー自走式動力散布機!
10a/20kg散布も楽々行えてめっちゃ調子よかった!

2017.07.31

田植えから10週間経ちました

田植から10週間経った様子です。

今年は陽気が異常に良すぎて進みがかなり早そうですね。
先日(28日)頃中古で購入していただいたコンバインの納車でお客様の所にお邪魔したところ、既に3割程度穂が出始めているではありませんか!モチにしては背丈があるし…これってうるちですか?「そうだよ」との返答が…。コシヒカリで7月25日頃からボチボチ出穂し始めたわけでしょ…?ちょっと早すぎませんか?

例年の天候よりも1週間以上早いペースで生育が進んでいるようです。
やばいです…完全に分ゲツ肥(硫安)・穂肥(尿素)・田畑の大将の散布時期を見誤りました…。
倒伏確定というわけではないのですが、全体的に散布時期が遅れてしまいました。
まあ・・・10日も遅れたとかそういうわけではないのですが、生育状況に対しておよそ5日程度遅くなったかな?という感じなのですが、この辺りはまだちゃんと稲とお話が出来ない自分の未熟さゆえですかね…来年はもっと稲の声を聴けるように精進します。

しかし、稲作に対しては良すぎる天候状況の割に分ゲツが悪い田んぼがチラホラ。(もちろん自分も含めて)
上手な方はそりゃ~もう「なんじゃこりゃ~」って位素晴らしい稲の立ち姿になっているわけですが、逆になんで?って位あまり良いとは言えない状況の圃場も見かけます。

推測するに、昨年の秋の長雨で”秋起こしが極端に遅れた”もしくは”秋起こしそのものを諦めた”方の圃場があまり良くない状態になっているのでは?という仮説を立ててみました。
通常ですと6月の声を聞く頃から平均気温がどんどん上昇し、稲の生育も加速度的に進むわけですが、嬉しくない副産物として前年に分解しきれなかった稲藁や稲株等の未分解有機物の発酵・分解が進み、硫化水素ガス等の有毒ガスが湧き出します。(これに対する対応策は軽めに干してガスを抜くわけですが)

このガス湧きを減らす最高の攻略法は”秋の早い段階で耕耘して藁を鋤き込む”というのが最も有効です。
全ての有機物は微生物によって分解され、無機化することで次の植物の養分として吸収されていくわけですが、この微生物というのも人間と同じで寒くなると活動量が低下し、あまり仕事をしなくなってしまいます。

中には嫌味に思う方もいるかもしれませんが、稲刈りしている横で稲刈りした翌日に即耕耘!ってアレ。
まだ残暑残る暑い時期のうちに秋耕耘しておくことで微生物も活発に働くことで藁の分解がより進むので、有機物の無機化が進んで翌年の稲の生育にも大変良い結果をもたらしますし、当然ガス湧きのネタとなる藁の総量も減少しているので良い事いっぱいです。

さてさて自分の去年を振り返ってみます。
秋の長雨の影響をもろに受け、刈り頃的期は9月末頃に設定してあった稲を刈れたのはなんと10月の半ば頃。
自社のライスセンターの片づけや、翌年に向けてのカルテック講習会の準備に追われ、散布を予定していた鶏糞を用意したのが10月末頃。その後も秋の長雨は続き1日しっかり降っては2~3日程度雨が降らないとまた雨が降るみたいな陽気が長期にわたって続き、何時までも乾かない田んぼと天気に苛立ちながら我慢しきれず11月末頃に水分を多く含んだ圃場に鶏糞・ラクトバチルス・田畑の大将をコンポキャスターで散布。

その後も雨は降ったり止んだりで、結局秋起こしをしたのが12月の前半頃ようやく耕耘して終了。

ん~…せっかく撒いたラクトバチルスも寒さの影響か働きが鈍っていたのでしょう。
気温による性能低下に加えて10a/120kgの鶏糞を撒いたわけですから分解する相手は増えたが、肝心の働き手(ラクトバチルス/乳酸菌)がやる気ナッシングになってしまってはお手上げです。そのまま年を越し、5月頃になってから行った春耕耘→代掻き→田植えといういつもの流れだったが、大量の有機物が今年の高温少雨により大量のガス湧きを誘発させて稲の生育を阻害した。
というのが自分なりの今年の生育を見て思った感想と途中経過です。

昨年と違って中干が出来た圃場もあります。(ここは意識して行ってみました)
しかし、ガス湧きの多さに途中まで気が付かなかった事と、分ゲツ肥の散布時期が遅れたこともあり、分ゲツが思った程進まず「干すには…う~ん…」という感じもあり水を切るに切れなかったこともあり、その間にもガスは土中にガッツリ溜まったのでしょう。

故に中干出来た圃場は結構良いんじゃないかな?と思える感じですが、上記の圃場は…ガックリです。

結論から言うと…昨年は鶏糞を撒くべきではなかったかもしれません。
撒いた時期が遅すぎたこともそうですし、それと同時に秋耕耘も行った時期が遅かった。

田んぼって毎年行う一挙手一投足がリレーのように翌年へ翌年へと引き継がれていくんですね。
用意してあっても時期をずらしたら撒かない勇気も必要なんだなって事が学べました。

秋の作業って重要なんですね…。

密苗で植えた田んぼ
初チャレンジの中干も判断ミスで遅めの時期の施工&中干中にまとまった雨に降られました…。

通常苗で植えた田んぼ
密苗圃場よりも条件が良い&中干成功?もあってこちらは元気良いです。

2017.07.24

田植えから9週間経ちました

田植から9週間経った様子です。

カルテック栽培法の特徴である”後からドーン”と成長するので周囲との差はあまり感じられなくなってきました。
写真の様子は7月18日に穂肥(尿素10a/3~4kg)を散布してから約一週間の様子です。

先週と比べると若干葉色が濃くなったかな?という感じです。
尿素は比重の重い窒素成分なので、硫安のような即効性窒素成分ではなく遅効性窒素成分となります。
それ故、効き方が穏やかな感じとなるので”穂肥を通常よりも早めに散布する”事もカルテック栽培の特徴です。(コシヒカリの場合通常なら出穂-18日くらいだったと思います)

最近では食味向上がテーマとなっている様で、”食味値”が比較的簡単に稼げる方法である”穂肥を与えないor春の時点で遅効性有機成分の投入”で、穂肥散布を回避する作り方が流行しているようですね。

穂肥時期の窒素成分を少なくする
  ↓
タンパク値の低下
  ↓
食味値向上

セクハラだと言われそうな発言になってしまいますが、女性が妊娠して子供の出産に備えてバランスの良い食事・睡眠をとって母子共に健康面に配慮する大切な時期に、「産後太りがヤダ」という理由で必要摂取カロリーを取らないでいると痩せてしまいますし、お腹の中の子供にも決して良い環境ではありません。

お米も同様ではないでしょうか?
出穂-30日頃から幼穂形成が始まり、稲刈り的期の出穂+40日のこの約70日間で体積は6000倍にも成長するそうです。言わばこの70日間こそ本当の稲作りだそうです。(カルテック栽培の先生談)
この時期に必要栄養分が足りないと穂長が短くなる(粒数が減る)・粒重量が減少(小粒の米になる)するのは当然ですし、反当りの収量も減少してしまいます。とは言っても収量を確保しつつ食味も良い結果を求めるのは大変難しいんですけどね・・・^^;

カルテック栽培の特徴は元肥を与えず、過酷な状況下に置くことで根をしっかり伸ばす期間を重視し、根がちゃんと張った時に分ゲツ肥(硫安)を与えて分ゲツを促進し、的期になったら穂肥を与え、良食味米に必要な栄養素を与えることで”大粒でおいしいお米を作る”という生産方法です。

ちゃんと張った根は収穫時期まで稲を支え、籾に養分を供給し続ける大切な器官です。
根の総量が多ければそれだけ多くの養分を吸収できるわけですから、根を張らせることに重点を置くカルテック栽培法は決して奇特な作り方ではありませんよ(笑)

例年だと田植えが遅い自分としては8月12日頃の出穂予定日でしたので、出穂25日前に散布となっているので7月18日の穂肥散布でしたが、今年の陽気(高温・高晴天率)だともう少し早い出穂になりそうな感じなんですよね…。この辺りはやはり農業経験不足から来る”読みの甘さ”が出そうでちょっと怖いです。

密苗で植えた田んぼ
前半の水持ち悪さが影響してか通常苗よりもちょっと勢いが悪いです。

通常苗で植えた田んぼ
こちらは順調ですが、ガス湧きによる影響か去年よりもちょっと元気が無いです。

2017.07.17

田植えから8週間経ちました

田植から8週間経った様子です。

凄いです!周囲の田んぼとの差(連休の田植が多かったようです)は背丈が低いかな?位の差に追いついてきました。分ゲツも順調に進み、目標茎数までもう少しです。
硫安を10a/15kg散布したわけですが、その養分もほぼ吸い尽くしたようで葉色も褪めてきました。

ここでちょっと気になる部分(反省と課題)が見つかったので報告します。

写真左下の密苗で植えた田んぼの写真に注目してください。
今回使った田植機はヤンマーの密苗田植機の7条植えですが、密苗で植えた写真の右側7条分だけやたらと葉色が濃いのが見てとれるかと思います。正直、自分自身密苗での田植え実験は今年が初めてで、苗も最低枚数しか用意していなかったんですがこれが仇となって最後の周囲一周植えの際、苗に掛かっている重さが不足してしまった事で欠株を連発してしまったことです。
文章では説明しずらいのですが、植え付け爪のちょっと上には苗送りベルトというトゲトゲが付いたゴムのベルトが付いています。このベルトのお陰で苗は一定量づつ植え付け爪の方えと運ばれていき、植え付け爪に対してある程度均一の圧力が加わっているので、植え付け本数も安定するという仕組みなのですが、余りにもギリギリの枚数しか用意しなかったことでこの加圧分の苗(下方向へ送る苗がなくなった)が不足したことで、最終的には苗載せ台に残っている僅かな苗の重さでしか圧が加わっていないため、周囲一周植える際に欠株を招いてしまった点です。

その結果、坪当たりの絶対的な苗の植え付け株総数が少なくなってしまった事と同時に植え付け本数も少なくなってしまった事で”肥料を吸い上げる絶対数が少ない事からハッキリと葉色に出た”ということです。
なんか見るからに内側は”田植え機同時施肥機の肥料散布を忘れていたが途中から肥料散布を開始した”かのような感じに見えますが、カルテック栽培なので元肥は散布しておりません。
色の違いは実際に植え付ける事が出来た植え付け本数・坪当たり株数による差がこのような違いとなりました。

結論!苗はある程度の余裕をもって用意すべきです!(反省)
植える・植えないは別に植え付け爪にかかる重量って植え付け精度にも関わってくるので大切ですね(汗)
来年はこの点にも注意して実験を続行してみようと思います。

密苗で植えた田んぼ
写真右側の7条分だけキッチリ色が濃い…。植えムラによる肥料消費量の差がはっきりと出ました。

通常苗で植えた田んぼ
こちらは順調ですね~分ゲツ・草丈共に全く問題なく成長を続けています。

2017.07.17

今年の反省点 その1

この圃場は今年で作付2年目ですが、密苗実験を行っているこの圃場ですがなぜか水持ちが悪いんですよ。

その結果、入水回数も多く水口周辺の成長が悪くなってしまった(水温・地温低下が原因)
しかし、なぜこんなに水持ちが悪いんだろう?構造改田された圃場って基本水持ちは良いはずですし、代掻きも丁寧に掻いたつもりだったのですが…なぜだろう?(去年はもっと水持ちが良かった)

田んぼの出入り口付近に今年初めて知った謎のパイプを発見。
この謎のパイプは入水側の水路に繋がっている様で、田面とほぼ同じ高さでぽっかりと穴を空けていた。
この穴に向かってガンガン水が流れ出ているではありませんか!!
田植の際に余った苗が近くにあったのでこの穴にギュウギュウと余り苗を押し込んで漏水箇所を修復。

おかしいと思ったんですよ…去年は水持ちも良かったし、除草剤も良く効いたのに今年はなぜか効きが悪い。

自分がこの圃場を借りる前に作付けをしていた方が加工したのか?謎のこのパイプ何のために設置したんだろう?このパイプは入水側水路のマスに向かって伸びていたので入水目的ではなく排水目的?何にせよこのパイプのお陰で実験の邪魔をされた気分ですよ。(怒)

まあ…考え方を変えれば今年発見できて良かったともとれますし…。
水温と地温の影響がモロに出ることを知る事が出来たのも良かったと考えるべきか…?

昨年はこのパイプが良い感じで目詰りしたまま秋を迎えられたのかもしれません。
土に隠れたパイプを見つけるのは至難の業ですが、田んぼの様子をしっかり観察することで発見もありますね。

密苗で植えた田んぼ
写真の田んぼは密苗実験を行っている圃場で、水口側から撮影した写真です。

密苗で植えた田んぼ
周囲一周の植え終わり付近の様子。
苗圧の少なさから欠株が凄いです。

2017.07.10

田植えから7週間経ちました

田植から7週間経った様子です。

硫安効きますね(笑)
一週間経ったらこの変化!慣行栽培ではなかなか味わえない変化ですよ?
先週に比べて葉色もさらに濃くなり、一気に分ゲツが進んだ様子が見て取れますね。

若干ではありますが密苗と通常苗とで差が出てきたようにも見えます。
通常苗の方が葉の広がりや分ゲツも少し良いような感じがしますがなぜだろう?
播種されてからの期間の関係なのか?もしくは密苗ってこういうものなのか?通常苗の方が元気が良さそうです。

写真の圃場は坪50株植えを行ったので目標茎数は24本程度。
何時頃目標茎数になるか楽しみです。

密苗で植えた田んぼ
葉色も濃くなり一気に成長しているさまが見て取れます。勢いは通常苗優勢かな?

通常苗で植えた田んぼ
写真の撮り忘れもあり、2週間の変化って凄いですね(笑)凄い勢いで成長してます。

2017.07.03

田植えから6週間経ちました

田植から6週間経った様子です。

分ゲツ肥の硫安を撒いてから4日目の様子ですが早速色が上がってきました。
元肥無しの辛い環境下で育ってきたのでしっかり根が張っている所へ待ちに待った肥料をドーン!

稲って正直ですね(笑)
ここから一気に分ゲツが加速し始めて周囲の田んぼと大差ない感じに育っていく様は本当に楽しい時間です。

今週の失敗は密苗田植機を使って”通常苗を植えた田んぼの写真を撮り忘れ”てしまいました。
密苗で植えた田んぼの写真はちゃんと撮ってありますので先週と比較しながら様子を観察してください。

密苗で植えた田んぼ
硫安を散布したので葉色が濃くなり始めました。

2017.06.29

さあ!ニョキニョキタイムの始まりだ!

いよいよ待ちに待ったニョキニョキの元の散布です(笑)

ここまで地力窒素のみで成長させてきた苗にニョキニョキ成長活力の元である硫安を撒きます。
やはり昨年よりも分ゲツが少し悪い傾向にあるので、予定通り10a/15kgの硫安を散布してみようと思います。
今年のカルテック栽培実施水田は170aで、1枚のみ坪37株/1~2本植えと、その他は坪50株/1~2本植えという構成で実験を進めていますが、やはりこの硫安散布作業は体に堪えますね~(笑)

しかしこれを撒かない事には何も始まらないし、すべてはこの日のために元肥を断ってきたわけです。
しっかり伸ばした根に10a/15kgの硫安はガンガン吸収され、しっかりその体を成長させる糧となってくれます。
ここからのニョキニョキタイムはカルテック栽培の最高のお楽しみ時間でもあります。(笑)

元肥同時散布で田植えをされた圃場と見比べて、置いてけぼり感満載でしたがここから一気に逆転だ~(笑)

タンクに満載の硫安を撒いている様子
しかし、機械も重いが肥料の重さが堪えます(笑)

2017.06.26

田植えから5週間経ちました

田植から5週間経った様子です。

順調に成長していますが、まだ分ケツ肥の硫安は撒いていません。
今週中に田植えから40日を迎えるので、今週中に硫安を散布する予定でいます。
現在の1株本数は8本前後なのでカルテック栽培法の教科書によると10a/15kgという散布量になりそうです。
カルテック栽培の場合、その年の気候条件等で変わる分ゲツ状況や、草丈等に合わせて肥料を調整します。

今年の苗は昨年よりも”播種からの日数が少ない苗を植えた”事も関係しているかもしれませんし、去年とはまた違った天候(雨が少ないのはソックリですが、平均気温は低めに推移しているようです)条件ですので、分ゲツは去年よりも悪い印象を受けました。
昨年は5月末の田植えでしたが、今年は少し早めて5月20・21・22日の3日間で作業を行っています。
昨年は10a/10kgの硫安を撒きましたが、今年は少し分ゲツが悪いので10a/15kgという感じで調整してみます。

肥料を50%多く撒くというと凄くコストがかかってしまうように錯覚しますが…所詮は硫安(笑)
20kg/930円という格安肥料なので、10a/465円だったものが10a/698円になっただけなので問題なしです。(笑)
動力散布機に満載した硫安を撒くのは大変ですが、この後の”ニョキニョキタイム”が今から楽しみです。

密苗で植えた田んぼ
もうどっちが密苗でどっちが通常苗なのかよく分からなくなってきました。(笑)

通常苗で植えた田んぼ
密苗田植機でも通常苗は問題なく植えられますし、その成長も問題なさそうです。

2017.06.19

田植えから4週間経ちました

田植から4週間経った様子です。

徐々に成長してきているのが見て取れます。
やはり気温が上昇してきているので成長速度もこのあたりから加速し始めます。
”よし!ちゃんと植わったな!”という実感が得られる田植えを行った田んぼの場合、1カ所に6本以上植えてあるケースが多いので、親株が多い程分ゲツも早いですし、元肥があればさらにそのスピードも上がるので、自分が行うような1~2本植えのカルテック栽培だと「これ大丈夫?」という感じに見えるかと思います。(笑)

そろそろ分ゲツ肥である”硫安”を散布する準備でも始めようかな?
カルテック栽培の場合、その年の気候や状況に合わせて後から対応する農法なので楽と言えば楽ですよ。(笑)
動力散布機を使う回数が増えるので体にかかる負担は多いので、決してらくちんな稲作り方法ではありませんが、その年その年に合った対応が取れるのは大きなメリットでもありますから、自分はこれからもカルテック栽培法を続けていこうと思います。

密苗で植えた田んぼ
ゆっくりですが成長していますね!
先週に比べるとかなり大きくなりました。

通常苗で植えた田んぼ
やはりこちらの方が若干大きめですが、大した差にはなっていないですね。

2017.06.17

ヒッヒエがぁ~~!なんだこりゃ!!

田んぼ一面に広がった見事なヒエ!
マジで笑えません!何とかしなきゃ…。

ここまで大きくなってしまうとクリンチャーでもダメかな?

写真の圃場は一発肥料の実験を行っている一杉の別の圃場。

大変恐縮ながらも地主様に水管理のみお願いをしている圃場なのですが…あれれ?
稲は規則正しく植えられ、カルテック栽培とは全然違う葉色と分ゲツをしているのですが…不規則に大量発生した若竹色のこ奴は…ヒエではありませんか!!
水見をしていただいている地主様はちゃんと日々の水見をしていただいているのも確認済みですし、水をかけ流してしまっているなんて事も勿論ありませんし、深水対策用に瀬木板をガンガン増やしておいたので除草剤を撒いた水が尻水側から流出なんてこともありませんが、このヒエの状況は一体何だ?

”土竜トンネル工事による漏水”なのか?はたまた”構造改田された際の基礎工事がいい加減で漏水箇所が多数ある”のかは定かではありませんが、土手の数カ所から漏水の跡が…。おそらくこれが原因で初期剤として撒いたマーシェットがあまり効いていなかった可能性がある。(そもそもマーシェット効果弱いですし)
また、自分がこの圃場を借りる前に作付けをしていた前任者の雑草対策が殆どされていなかった事も相まって酷いヒエ畑となっていました。(植えた稲よりも多いんじゃないかな…?)
深水状態にしてから撒いた中期除草剤(田植えから20日後に散布)もあまり良い結果が得られず、勢いに乗ったヒエはグングン成長を続けているという最悪の結果!高いお金を出して買った中期除草剤代と散布した労力は無に喫しました…。(泣)

そこで登場したのがこれ!
クリンチャーバスME
なんでもヒエの5葉期まで対応可能で、その他の田面雑草系にも高い効果が得られるという情報をキャッチ!
元々ヒエ畑状態だったからという言い訳はしたくないので全力でヒエ対策してみたいと思います。
しかし…この除草剤高いっすね…(泣)
農協さんにお願いして動力噴霧器をお借りして早速ヒエ退治に乗り出してみたいと思います。

とりあえず一面ヒエ畑になっているこの圃場だけテストで撒いてみます。

2017.06.12

田植えから3週間経ちました

田植から3週間経った様子です。

徐々に成長してきているのが見て取れます。
慣行栽培では考えられないような遅さですがこれがカルテックです!心配は要りません。
しかし、植え付け本数が少ないと分ゲツする”親株”の総数が少ないので中々分ゲツしないんですよね。
特に雑草の発生を懸念しての深水管理の期間が長い程、分ゲツを始めても溶けてしまったりと中々上手くいきませんね。普段からの雑草対策がきちんと行われている圃場ですとそこまで気を遣わずに”浅水管理で分ゲツの促進”が狙えるので、やはりモノを言うのがシードバンクを減らすという事かもしれませんね。

しかし小本数植えの場合、競合する親株が少ない程”良い開帳型の分ゲツ”をするので後半が良い感じになります。(倒れにくく一本一本が太く成長するのが特徴)
まあ…稲なんて植えておけば勝手に分ゲツして増えるので、私のように”すべての苗を買う農家”にとって多く植える=余計な経費が掛かる訳ですから、出来る限りコスト削減はしたいわけです(笑)

密苗で植えた田んぼ
ゆっくりですが成長していますね!
毎日の水見では気が付かない程です(笑)

通常苗で植えた田んぼ
やはりこちらの方が若干大きめですが、大した差にはなっていないですね。

2017.06.05

田植えから2週間経ちました

田植から2週間経った様子です。

元肥を散布していれば徐々に分ゲツが始まって、葉色も濃くなってきている頃かと思いますが、カルテック栽培ですから目に見える成長が無いこと自体が普通なんです。(しかし元肥パワーってホント凄いですね)

この圃場はそうでもないんですが、そろそろ田面に表層剥離や藻の発生が目立ってきました。
更に!マーシェットってやっぱり弱いんですかね…?ちゃんと深水管理をして除草剤が排水側にこぼれない様に瀬木板バンバンでキッチリ管理したんですがチラホラヒエの姿が…。

なんでだろう?
なんでだろうと思ったら早速調べてみよう!

密苗で植えた田んぼ
面白いくらい成長していません(笑)

通常苗で植えた田んぼ
若干大きくなり始めました。

2017.05.29

田植から1週間経ちました

田植えが5月20日でしたので、正確には田植えから9日経った様子です。
何と言いましょうか…さすがはカルテック栽培!「え?何か変わった?」という位何も変わっていません。(笑)
ちゃんと1週間経っているんですよ?その証拠に土手の草は若干大きくなっていますし…。
カルテック栽培は元肥を入れないで作るちょっと変わった作り方ですので、田植えから1週間や2週間程度では何も変わらないのが普通なんです。田植え機同時施肥で落とす元肥があるか無いかで随分変化します。

正直、カルテック栽培は”周囲から遅れた感満載の栽培方法”ですから、心を強く持たなければなりません。
まあ…慣れてしまえばどうという事は無いんですがね、周囲に比べると寂しいんですよね。

さてさて…。
1年目は初中期一発剤を一回しか使わないとどうなるか?実験で見事にヒエだらけになり大失敗。
2年目はその反省を活かして初中期剤には”トップガンGT”を使って、中後期剤には”サンパンチ”を使っての初めての体系処理を行いましたら、見事にヒエ完封を果たしました。(もちろん瀬木板を増やしてしっかり深水をやったから効いたわけですが)
さてさて除草剤の使い方が分かってきた3年目は一番安い初期除草剤の”マーシェット”を使っての体系処理にチャレンジしてみたいと思います。

密苗で植えた田んぼ
全然変化なしですけどカルテック栽培なので問題なしです。

通常苗で植えた田んぼ
こちらも目立った変化はないですね。

2017.05.20

密苗田植機の実演会実施!&田植えを行いました。

さ~始まりました!米作りチャレンジ3年目です。

今年は話題の”ヤンマーの密苗田植機”を使ってあれこれ実験してみたいと思います。
密苗田植機に関する詳しい情報はまた後日説明させていただきますが、ざっくり簡単に言うと”使用苗の総量が約3分の1”で済んでしまう為、土や箱といった資材も少なくて済みますし、苗作りの手間・運ぶ手間・苗を田植機に供給する手間等も大幅にカットできるという夢のような田植機です。
当社の今年の田植はオール密苗田植機で植えるのですが、”密苗を使った田植え”と”密苗田植機を使って通常苗を植える”という2本立てであれこれ実験をしていきたいと思います。

そんなわけで今日の田植は通常苗と密苗を同じ田植え機で植えてみました。(設定変更のみ)
下の写真左側が密苗で、右側の写真が通常苗を植えた様子です。
ん~…正直写真からでは何もわからないですよね?実際に植えた自分も言われなければわかりません。(笑)
強いて言うならば…密苗は5月6日播種の苗なので、播種から2週間という苗ですから若干小さいですかね?

植えている時は大きな差を感じますよ。
この圃場は1枚で32aという大きな圃場ですが、密苗で植えた圃場は途中の苗補給が1回のみ!
使った苗の総数も約20枚でしたから、苗補給が無い分田植え作業もスムーズですし、楽ちんでした。

同じ田植え機で植えた通常苗の圃場(同じく32a)は約45枚ほどでしたから半分以下ですね。
写真の圃場は両方とも坪50株/2~3本植えですので今後の成長が楽しみですね。

密苗田植機の実演会を兼ねた自社の田植でしたが、多くのお客様に会場に足を運んでいただけました。
やはり注目は密苗の田植機がどのような機械で、どんな感じで植えていくのか興味津々だったようです。
また、密苗という特殊な苗(干籾250g撒き)ですから、その苗自体がどのような物なのかも注目の的でした。
「ホントに苗補給が全然ないんだね~」とか「苗運び・供給が少ないのは大きなメリットだね」等の感想もありましたし、「来年投入しようかな?」なんて声も聴けたので主催者としては嬉しい限りですよ^0^

今シーズンは坪50株/2~3本植えのカルテック栽培で実験してみますので、この圃場を中心にお伝えします。

密苗で植えた田んぼ
苗が小さくて深水にしたら水没しそうです(笑)

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