機械屋さんのお米育成日記

機械屋さんのお米育成日記

五味機械産業では、土作りから美味しいお米を作る自然農法である「カルテック栽培米作り法」で作る、
御殿場産コシヒカリの育成記録をブログ形式で更新していきますので、お米作りをされている農家様は是非ご覧ください。

また、生粋のカルテック栽培法とそこから派生する栽培方法の確立として、カルテック栽培法+独自理論を融合させた”ネオ・カルテック栽培法”を研究してみるといった事にもチャレンジしていきます。

それ以外にも、新しい機械の導入に関する”使用者としてのコメント”や、
機械・機器のオリジナルカスタム作製秘話?や、この機械”こんな使い方をしたら上手くいった”等の裏ワザ特集など盛りだくさんの内容でやっていけたらと思います。

不定期更新です

バックナンバーはこちらからどうぞ♪

本ブログは下記の内容で記事が分かれております

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2016.12.02

秋耕耘が終わりました

土づくり資材となる鶏糞・ラクトバチルス・田畑の大将をコンポキャスターで散布した所から随時秋耕耘を開始したわけですが、秋の長雨の影響はこの時期になっても引きずっていますね…。
4~5日晴れるけどその後まとまった雨が降ってしまうので、田んぼは相変わらず水浸しの状態が続き、中々秋耕耘するタイミングが見つけられずに現在に至る訳ですが、秋耕耘を実施した農家さんは極わずかかと思います。
長年農業をされてきている農家さんが”田んぼが乾いていない状態では秋起こしをしない”という事は何か理由があるのかな?その真意を聞いてはみるものの意見もまたバラバラで何が正しいのかよく分からないというのが本音。

「田んぼが深くなるから乾いていない状態では起こさない方が良い」
「起こしても良いんだろうけど荒代掻き状態になっちゃうからね…」
「別に起こしても問題ないんじゃないかな?」
「そりゃ起こした方が良いに決まってるじゃん」

う~ん・・・何が正しい情報なのかよく分かりません(笑)
ある程度調査を進めてみたところ一つの答えにたどり着いたので自分は”秋起こしをする”という結論に。
基盤整備や構造改田された圃場は基礎がしっかりしているので、水気がある状態で耕耘をしても特に問題はないというアドバイスを取り入れることにしました。古田に関しては作土も多い為、水気を多く含む柔らかい状態で耕耘をすると深くなりやすいという特性があるようなので、圃場の癖に応じて秋起こしをするか否かを判断したらよいようです。

とは言っても…田面の水がひたひた状態で耕耘を実施すれば荒代掻き状態になってしまうのである程度水が引かないと具合が悪いので、水が引くのを待つわけですが…また雨に降られて結局この時期まで秋起こしできないまま来ちゃったわけです。つくづく農業って天気商売なんだなって思いました。

2016.11.19

来年に向けた土作りスタート!

当店のお客様から借りてきたコンポキャスターを使って肥料散布をします。これを使えば大量の有機物投入も楽ちんです♪

機械屋さんなのでコンポキャスターを販売したことはありますが、使うのは生まれて初めてです(笑)
この機械はトラクターに乗ったまま楽々と肥料を散布できる優れモノで、しかも!有機肥料・化成肥料・微生物資材等をお好みの配合で混ぜながら散布できるアイテムです。化成肥料だけなら動力散布機でも構いませんが、有機物を投入するとなるとその量も膨大となる為こういった機械がないと大変つらいのが現実です。

カルテック栽培+有機質投入という事で、田んぼに撒く物と散布量は下記になります。

10a/鶏糞100kg+ラクトバチルス600g+田畑の大将20kg

基本は10a/硫安10kg+ラクトバチルス400g+田畑の大将20kgで、乳酸菌の餌となる成分が窒素成分となる為硫安を10kg加えて散布するのですが、鶏糞を撒く場合は硫安の代替え資材として投入しますが、鶏糞は窒素分を含む有機質であり、鶏糞そのものも分解しなければならないためラクトバチルスを50%増量して散布します。
鶏糞には主要三成分の窒素2~3%・リン酸2~4%・カリウム2~3%を含み、カルシウムやミネラルといった微量要素も含むため、水田への地力増強有機資材としては大変優秀です。

混ぜムラ・散布ムラが発生しにくいようにちょっと工夫をしながらコンポキャスターに資材を投入します。
シャッターを閉めた状態で鶏糞を2袋(30kg)程度入れたところで、ラクトバチルスを200g程度全体に振りながら投入した後に、田畑の大将を7kg程度バラバラと拡散させながら投入し、また鶏糞を入れるといった感じで層を作りながら投入していきます。
いくらコンポキャスターが混ぜながら散布できるからと言って大雑把な投入の仕方をしたのでは散布した物そのものに混ざりムラがあっては元も子もないので、ある程度分けながら投入してから混ぜるようにします。

あとは田んぼ全体にムラなく散布すればいいのですが、どの程度飛んでいるかもよく分かりませんし、シャッター開度に対する散布走行速度もどの程度にすればいいのかよく分かっていません(笑)
とりあえず…田んぼ全体に撒いた後、二番穂の少ない所は残存肥料が少ないのでその辺は大目に散布するといった感じで調整してみましたがどんなもんですかね?(笑)
この作業機はこの作業機としてのコツがいるのでコツを掴むまではもう少し時間がかかりそうです。

田んぼには水が溜まっているけど有機物は散布しなきゃいけないし…でもこの状態で肥料散布→秋耕耘すれば荒代掻き状態になっちゃうしで困ったものですね。いい加減雨降らないでほしいものです。

2016.11.17

稲刈りが終わって今年を振り返ってみる。

カルテック栽培法での稲作りも早いもので2年が経過しようとしています。
初年度は究極の初心者としてスタートしました。機械屋さんなので機械の使い方はある程度わかってはいるのですが、作物を作るという事に関しては完全な素人ですから、春耕耘の耕深は何センチが良いとか、いつ頃に田植えをすると中干のタイミングはいつ頃で・・・追肥のタイミングはいつ頃でどの程度撒けば良いといった情報も全くありませんし、勿論田んぼの癖なんて知る由もないわけでして。(笑)

とりあえず1年作ってみると、何となくですが1年の流れという物が見えてきて田んぼごとの癖も見えてきました。水持ちの良し悪しや、地力の有る無しも田んぼごと違うことを知りましたし、田んぼごと収穫量も違いました。

2年目になると作付面積も増え、新たに加わった田んぼの癖も掴みながらより内容の充実した稲作りが出来るようになってきました。今年向上した技術は除草剤の使い方と、中干をしないとどうなるかの結末が見えた事と、疎植栽培によるメリットとデメリットについて学べたことです。(これに関しては後日詳しく報告します)

除草剤の正しい使い方を理解した今年は見事な成果を上げる事が出来ました!
昨年は初中期一発剤を一回しか撒かないとどうなるか?という実験をしてみたものの見事にヒエだらけになり、来年はどうなる物かと心配しましたが今年は見事に抑え込むことに成功しました。(無論!除草剤が悪いのではなく、散布するための準備や散布後の水管理といった基本的な部分が出来ていなかったからというオチです)
また、昨年はひどいヒエ畑状態だった圃場だった事を知らずに借りたのですが、そこも見事に抑え込めたので昨年の失敗を今年に活かせたことで大成功という結果でした。

疎植栽培のメリット・デメリットについて。
疎植栽培は苗代・苗の輸送費・輸送の手間を削減し、田植え機への供給の手間も減り、風通しも良く、1株当たりの土地が多く与えられるのでことから大変良い稲株が出来ることも実証されました。一見良い事だらけの疎植栽培ですがメリットがあれば必ずデメリットも存在するのが世の常です。
間隔をあけるだけなら問題ないのですが、1~2本植えという植え付け本数は分ケツまでの時間がかかるという事も念頭に入れなければなりません。一株当たりの本数を少なく植えるほど稲は自由な分ケツを繰り返すことで扇状に開く理想の分ケツをする半面、親株が少ない事で有効茎数を確保するまでの時間がかかってしまうという事。
すなわち”中干開始時期が今までよりも遅くなる”ということです。これにより十分な中干が出来なくなると今年のような陽気の場合、夏は暑くガス湧きによる稲へのダメージが増えるばかりか、秋は秋で水が引かない圃場となる為稲刈りで地獄を見るという事にもつながります。

今年の経験からやはり”中干は大切”という事を身をもって知る事が出来ました。
カルテック栽培を続ける事で稲藁の分解が早まり、軽い中干でもガス湧きに悩まされることがなくなるという事が理解できました。中干はキツ過ぎると根を痛めるので収量・品質の低下を招く原因ともなる為軽めの中干で済むのならばそれに越した事は無いわけですね。(昨年の夏は今年ほど熱くなかったのでガス湧きも少なく、中干無し実験は偶然上手くいったのだと理解できました)

○○をしなければいけない!とか、○○をしてはいけない!という事にはちゃんと理由があります。
ただそれをちゃんと理解してやるべき事・やってはいけない事を判断しなければならないことも学びました。

例として、毎年〇月〇日に田植えをするから〇〇日後に中干を〇日間行う。
毎年陽気は違いますから田植え前の苗の様子も違いますし、田植え後の生育状態も毎年変化します。
坪/50株植えの場合は有効茎数24株を目標とし、80~85%の本数に到達した時点で中干を開始するという事が定石なので、19本前後が中干開始時期の適正タイミングとなるようですが、中干開始時期の週間天気予報等も考慮して若干の前後は必要になるというのが正しい知識になるかと思います。

また、〇月〇日に基肥○○kg同時散布の田植えをしたから例年だと〇月〇日に穂肥を10a/30kg散布する。
という慣行栽培も問題があることを知りました。
その田んぼで採れた米の俵数や藁の量も翌年に大きな影響を与えるという事を学べた一年でもありました。
一概には言えませんが、収量が良かった年は基本的に藁の量も増加する傾向にあります。藁の量が多かったという事は稲藁という有機物が田んぼに多く投入されたと見て管理調整を行う必要があるという事です。

稲藁に含まれる成分が多く田んぼに還元されるわけですから”ちゃんと分解すれば肥料っ気が強くなる”傾向となり、翌年は散布肥料を少なめにしないと倒伏の可能性が高まります。それと同時に稲藁還元量が多いという事はガス湧きの元が大量に土中に含まれるため、中干を若干強めに行い、ガスを抜きやすい環境を整備する必要性があることも理解できるかと思います。これに加えて間断灌水も走水管理気味で調整することでよりガス湧き・ガス溜まりによる稲へのダメージを回避する必要性があるのだと知りました。

収量が悪かった場合は肥料散布量は多めにする事で調整し、稲藁の還元量が少ないのでガス湧きは少なめになる傾向に。よって中干は軽めに行い、通常の間断灌水で水管理をするれば問題ないというのが基本になるようです。

上記はあくまでも基本であり、その年の陽気に合わせた肥料散布量・中干の強弱・水管理が必要です。


自称農家レベル2(笑)になった自分ですが、とりあえず農家2年生として恥ずかしくない様々な知識・経験を積めたかな?と思える実り多き1年だったと思います。詳しく知ればさらに難しくなるのが農業なので来年もいっぱい勉強したいと思います。

2016.10.25

ここにもちゃんと注油しましょう

コンバインに装備されている集中注油機能ちゃんと使っていますか?
チェーンの表側には塗布されても、裏側までは油が行き届かないのでちゃんと油差しで注油しましょう。

ここは廃藁チェーンに注油している様子。
自分が知る限りここに集中注油の配管が回っている機械は無いはずなので、必ず油差しで注油しましょう。

コンバインのチェーン関係が1本でも切れてしまうと当然ですが仕事が出来なくなってしまいます。
コンバインは埃っぽい環境の中で、稲刈り・脱穀・藁切断の3つの仕事を同時に行っている機械です。
シーズン初めに注油したから大丈夫!と思わずに、シーズンの途中にもちょっと気にかけてあげましょう。
Vベルトは農業機械屋さんが在庫を持っているケースが多いのですが、滅多に切れることがないチェーン関係は在庫しているお店はまずないでしょう…。油っ気があるか無いかは見た目でもわかりますが、脱穀・刈り取りのクラッチを入れた際に機械から発せられる音にも注意を向けてみましょう。
キーキーとか、キュイキュイとか、キュラキュラ等の音がしたら金属同士の摩擦音ですからすぐに注油です。

安全に注油するなら機械を止めて行うのがセオリーですが、エンジンをかけた状態から脱穀・刈り取りクラッチを入りにして、チェーン関係を回転させたまま注油すると油の馴染みも良く楽に注油することが可能ですが、安全第一&自己責任で行ってください。

2016.10.15

稲刈り終わりました

ずっと写真で紹介してきた仁杉の圃場です。
水持ちがよく夏までの水管理は本当に楽な田んぼでしたが、秋の異常なまでの雨の多さに全然乾かない状態が続き、雨が上がって5日間の降雨がない状態でようやく田んぼに突撃!

この日は絶好の稲刈り日和となりましたが、田んぼの出入り口付近&四隅は相変わらず地盤は緩い状態で、稲刈りは苦戦を強いられましたが何とか無事稲刈りを終える事が出来ました。

一体いつになったら雨が上がるのか?コンバインが田んぼには入れる時期は一体いつ頃だろう?
10月も半ばに差し掛かろうとした頃、うんざりする程降り続いた雨もようやく上がる気配が見えてきたようです。
仁杉の圃場の稲刈りを開始したのが10月14日ですが、雨が上がってから5日間干してようやく突撃したわけですが、場所によっては相変わらず柔らかいままの状態の場所もありましたし、田植えが出来るレベルのグッチャグチャの圃場もありましたが何とか無事稲刈りは終了しました。

2016.10.05

刈れそうな田んぼの稲刈りを開始しました!

無茶な田植えをして指をさして笑われた茱萸沢の圃場ですが、良い稲になったんじゃないですか?1~2本植え・株間27cm(坪40株植え設定)・2条4条抜きで植えたあの圃場です。

稲を刈る前に背丈を図ってみたところ約88cmと大柄な身の丈で、穂長は19cmとまずまずな長さです。
現在の水分値は22%とほぼジャストな刈り頃適期で収量もそれほど悪くないんじゃないでしょうか?

皮肉なものでこの圃場は本当に土が良く、ミミズも大量発生しますが、土竜も大量発生します。
故に!中干しなかった圃場ですが水捌けは究極に良い圃場なので、雨が2日間降らなかっただけで全く問題なくコンバインが入れる圃場条件となっていました。水見は毎日欠かさず行わないと朝たっぷり入った水は夕方には干上がっていて、1日水見をサボると軽い地割れを起こすような圃場だったことが幸いしたんですかね…(笑)

注目すべき点は株の出来が素晴らしい事と、稲刈り前の水分値22%でこの葉っぱの色!8月中頃出穂日を迎え、稲にとって一番大切な登熟期はず~~~~~~~~っと雨に降られ続けた最悪の登熟期でしたが、それでもこれだけ立派に育ちました。例年通りの天候だったらもっともっと凄い稲になっていたかと思うと本当に残念です。

肝心な味と粒に関してはまた後日報告しようと思いますのでお楽しみに^0^v

さあいよいよコンバイン突撃!という前に記念に一枚パシャリ♪登熟期に全く恵まれず、開花の時期に台風の風にもまれた圃場とは思えない様子ですが、味と収量はどの程度になるのかな?

稲刈り後の田んぼの中の様子を写真に収めてみました。ちゃんと条間60㎝と30㎝のおかしな植え方をした様子が見て取れると思いますが、分ケツ数が凄いんですよ!

1~2本植え・条間変則60㎝・坪40株設定(株間27㎝)なので、実質坪32株植えという究極疎植ですが、驚くべきは1~2本植えでも土が良ければ凄まじい分ケツをしてくれるという事。また後日写真も含めたデータを公開しますが、坪刈りしたデータは同じ条件の圃場でも最もこの究極疎植栽培が良さそうな雰囲気です。
分ケツ数も想像以上の本数となりましたが、茎の一本一本が非常に太く、風雨に強い倒伏しにくい稲作りにも一役買ってくれるようですが、地力の少ない圃場との相性は決して良いとは言えないので、菜田や倒伏しやすい古田には大変相性が良い作付方法であると思います。

2016.09.30

田植えから18週間経ちました

毎度おなじみ仁杉の圃場の様子です。
この陽気のお陰で通常スケジュール田植の方に追いついてしまいました。
とは言っても刈り頃に刈れなかったという理由で追いついてしまっただけなので、本来の陽気であれば皆さんの作る田んぼは刈り終わっていて自分が作っている田んぼは取り残されていたはずですが…。

田んぼに入って行き、数カ所で無作為に実を取り、乾燥機で使う手動水分計で水分測定をしてみたところ現在の水分値は27%前後なのでまだ刈り頃にはちょっと早いかな?という感じですが、何せこの陽気なので何時になったら田んぼには入れるのかもわかりません…。

元々水持ちの大変良い水田(水見は3日に一度でいい程度)であることに加え、中干を一切しないで作った稲なので田んぼには全くひび割れがありません。故に!今年のような陽気だと全然田んぼが乾かないので最低でも5日間は雨が降らない状態が続かないととてもコンバインが入れそうにありません。

天気予報を見ると10月に入ってからもこの雨は続くようです…何時になったらこの秋雨前線が切れるのでしょうか?改めて農業は天気商売なんだなって気づかされました。

2016.09.25

稲刈り前の草刈りをしてきました

稲刈り前の最後の草刈りです。
このまま草刈りをせず放置してしまうと来年の草刈りでとても苦労するのが芝を張った法面の特徴。
今の内に綺麗に刈ってしまいましょう!

今年のような陽気は過去経験がありません。
2日間曇って明日には稲刈りできそうかと思えば3日雨が降り、1日曇りになったらまた雨が降ってくる…。
しかもその降ってくる雨の量が多い為一向に田んぼには入れる兆しすら見えない日々。

例年なら9月25日(しかも日曜日)頃であれば仕上げ稲刈りに精を出されている方も多い頃ですが、前日の土曜日にしっかり雨が降ってしまっているので田んぼの中はグッチャグチャでとてもコンバインが入れる状態ではないので、修理の依頼はまず来ないだろうと思い思い切って田の草刈りに行くことにしました。

今の内に草刈りをしておけば来年の5月に行う草刈りがとても楽になります。
写真の圃場は1週間ごと写真で紹介してきた仁杉の圃場ですが、昨年の草刈りを行っていなかったため今年一発目の草刈りは本当に苦労しました…枯れた草の草刈りって畦草刈機との相性も大変悪く、非常に刈りにくいという弱点も持っています。生きた草であれば水分を多く含んでいるため、刈った後の草は重みでぺしゃんこになるので排出にもほとんど困ることはありませんし、草の刈り残しがでないように少し被せて刈る際にもタイヤとカバーの間に絡みつくこともほとんどなくあまり問題になりません。
しかし、良く伸びた枯れた芝生を刈った場合はこの機械の弱点が顕著に表れてきます。
密度の高い芝であるセンチピートグラスは、枯れた芝を刈ること自体は問題にはならないのですが、刈った後のモフモフとした芝の塊が法面に取り残され、タイヤとカバーの間に挟まって走行困難な状況に陥ってしまいます。
前後進を何度も繰り返しながら草刈りをしなければならないため、下手をすると通常の2倍近い時間を要することになるので、秋の草刈りはとても大切な作業です。

2016.09.23

田植えから17週間経ちました

毎度おなじみ仁杉の圃場の様子です。
数日に1回は降る大雨の影響で倒れかけてきています…が!根がしっかりしているので何とか倒れずに頑張っているといった雰囲気です。収量は期待できそうですが味はどうなんでしょうか?

2条目・4条目を植えない田植えをしたあの圃場です。
この圃場も度重なる大雨に打たれながらも何とか倒伏せずに粘っているといった雰囲気ですが、台風が来たら流石にペシャンと潰れてしまいそうです…。

しかし、本当に雨ばかりで困ってしまいますね。
自分は機械屋さんとして働き始めて19年になりますが、ここまで雨ばかりの秋は初めてです。
中途半端に雨が降っては止み、曇ったかと思ったらまた雨が降ってくるの繰り返し。
田んぼの地表の水は一向に渇く気配すら与えぬ雨雨雨の日々…こんな状態ではコンバインが出動するのは不可能!無理やりびしょ濡れ状態で稲刈りをしたところでコンバイン内及び乾燥機内で籾が詰まってしまうのは目に見えているのでやはり刈らない方が無難です。

通常なら9月23日頃といえば6~7割程度の稲刈りは終わっている頃かと思います。
稲刈りが終了してホッと一息つかれている農家さんの姿も見られる時期のはずですが、今年に限っては無事刈り終わりましたという農家さんはまだほんの一握りではないでしょうか?
なにせ9月17日以降連日雨ばかりで稲刈りは完全にストップ!まだ全体の2割も終わっていない状態かと思います。

これだけ長雨になると稲以外の農作物も心配です。
遊ぶ事を我慢しても生き死にには何の影響もありませんが、人は食べ物を食べなければ死んでしまいます。
この様なおかしな気候になってきた昨今、食糧生産をしている農家さんの存在は本当に貴重であり、最低でも自分の食い扶持だけは確保できるわけですから”農業をやっていて本当に良かった”と笑える日が間もなくやってきそうな感じがします。「米なんか買って食った方が安い」とよく言われていますが、”お金を出せば欲しい物が買える環境”にあった場合の話であって、売り物が店に並ばなければお金を積んでも買えないわけですからね…。

2016.09.16

田植えから16週間経ちました

毎度おなじみ仁杉の圃場の様子です。
穂長も中々良い感じに伸び、頭がだいぶ重そうな感じで収穫量もそれなりに期待できる数量になりそうな雰囲気です。1~2本植えでもちゃんと終了確保できそうです。

2条目・4条目を植えない田植えをしたあの圃場です。
もう植えていなかった条の位置がどこにあったのかすら殆ど分からなくなってきました。1~2本植えで条間60cmという無茶な田植えと思われるかもしれませんが、収穫2週間前にはこのような感じになります。

今年の秋は雨ばかりで本当に困りますね…。
機械屋さんにとっての秋は一年の内で最も忙しい時期です。
早朝は乾燥機・籾摺り機のトラブルで修理に呼ばれることが多く、午前9時~夕方5時前後くらいまではコンバインのトラブルで修理に呼ばれることが多く、それ以降の時間帯は乾燥機のトラブルで呼ばれることが多いですね~。
しかし、今年の秋はあまりにも雨が多く、稲刈りできた農家さんがまだ殆ど居ないという異常事態のため、本当に静かな秋を迎えているというのが現状です。

8月のお盆休みの頃までは、少雨・高晴天率・気温高めという気象条件だったので、稲にとっては豊作ほぼ間違いなしといった雰囲気でしたが、肝心な登熟期に入ってからは雨ばかりで、登熟が遅れたことで結局例年と変わらない日程に落ち着いてしまいましたが、問題はあまりにも雨が降る日が多すぎて刈り頃適期を迎えた稲を刈れずに困っている農家さんが大多数ではないでしょうか?
水持ちの良い圃場では2日程度雨が降らないからといってもコンバインが田んぼに入っていけないのが現実です。
4日間雨が降って、1日だけ曇ってまた雨が降ってくるという最悪なサイクルに加えて、台風まで連発して発生するというどうにもならない天候に成す術無しで、改めて農業は天気商売なんだと実感させられる今日この頃です。

機械屋さんである自分は、お客様の稲刈りが終わって落ち着いてから自分の作る田んぼの最適稲刈り日が来るように田植えを予め遅らせてあるので、秋の天候が良い状態で推移した場合は9月末頃稲刈り日になる設定でしたし、秋の天気が悪く推移した場合でも10月第二週辺りまでには稲刈りが完了する段取りでしたので今のところ問題なさそうですが、21・22日頃に台風16号がやってくるようなので倒伏が心配ですね…。
茱萸沢の田んぼは適正穂肥量だったようで、出来も良さそうで倒伏の心配はあまりなさそうですが、仁杉の圃場は穂肥の量が若干多めだったようで、13日朝方の大雨で部分倒伏傾向にあるので台風が来たらちょっとまずそうな雰囲気です。

2016.09.10

乾燥施設の準備が整いました

当社が運営している川島田ライスセンター♪
今年は乾燥機が8台に増えまたよ~!一日の処理能力はおおよそ1町7反なので、今年の作付面積も2日で終わってしまう計算です(笑)

大島農機の最新型籾摺り機”MR505”も導入しました。
ゴムロール式と違って肌ずれ米の発生率が極端に低く、胴割れ米の発生も少ないことが特徴で、お預かりした大切なお米をしっかりキッチリ仕上げさせていただきます。

一番奥から最新型遠赤乾燥機のNX24が2台、遠赤乾燥機のRTS20Tが1台と、RTS16Tが1台並び、その手前にはGR16が2台並び、一番手前はRTS125が並ぶ総勢8台の乾燥機が並んでいます。
最低乾燥量も2俵半から作業できるので、小規模農家様の保有米乾燥にもしっかり対応できます。 
もちろん!従来の籾袋・フレコンバック・グレンコンテナ(100V・200V対応可能)等の全ての籾輸送手段に対応できる機器・電源をそろえていますので是非ご利用ください!

今年で4年目を迎える当社のミニライスセンターですが、この施設を利用していただけるお客様も徐々に増え、ここで上げた収益プラスαは全ては機械代に消えていきます(笑)初年度から利用していただいているお客様は年々進化していっている当社のライスセンターの成長を楽しみにしておられる様ですよ?(笑)

実はこの施設、ほとんど自分自身の手で作り上げた汗と涙の結晶です。
こういった施設を自分の手で作る事で、より効率の良い配置や、「こんなことで困っているけどどうしたら良いかな?」といった質問に対しても迅速かつ確実なアドバイスができるかと思います。

乾燥機裏の排気口に設置したお手軽集塵装置バージョンⅡです。3寸角とブルーシートを使った大型湿式集塵装置ですが、効果のほどは驚く集塵能力です♪

この建物自体は元々穀物乾燥機を置いていた施設ではないため、施設周辺の一般家庭の方々は”乾燥機が動くから秋埃っぽいのはしょうがない”という環境に慣れていない方々がほとんどです。
それ故、埃対策には細心の注意を払って”できる限りの対策を施して周辺環境に迷惑を掛けない”という配慮から考え出したプール式簡易集塵装置です。各種メーカーから発売されている集塵装置が優れているのは百も承知ですが、何せ値段が高い!乾燥機1台当たり25万円もかけていたら8台全部に設置したら200万円ですよ?

出来る限りお金は掛けずに!しかし、効果も値段相応では話にならないので毎年研究を重ねています。
初年度と2年目は子供用ビニールプールを使って乾燥機用集塵装置を作ってみましたが、これが驚きの性能だったのですが、問題点はプールの底に溜まったゴミの処理に困ったことでした。
ビニールプールなのでスコップ等の道具を使って取り除いた場合、穴が開いてしまったら即終了なので道具類は一切使用する事が出来ないため、手で直接ゴミを取り除いたのですが、糠を含んだゴミが濡れると…物凄く臭いんです( ノД`)シクシク…  一日経ってもまだ手が臭いんです…トイレの時のアレの匂いです。

失敗と成功を繰り返しながら現在の施設になったわけですが、今後も実験を繰り返しながら周辺環境にやさしいライスセンターを作っていきたいと思っております。

2016.09.09

田植えから15週間経ちました

毎度おなじみ仁杉の圃場の様子です。
稲刈りまで残り3週間といったところでしょうか?先週の状態と比較すると黄色く色づいてきました。穂長も中々長いようですから収量も期待できるのではないでしょうか?

今年は本当に雨が少なかった…そのお陰で田んぼの水見に行かなくても良い日はほぼ無かったといっても過言ではない日々でしたが、全国的なお盆休み明けの頃からよく雨が降りますね~。
出穂後の”花水”はしっかり豊水管理で行いましたが、その後の間断灌水は楽になりました。

何せよく雨が降る!雨が降れば水見に行く必要がないですからね(笑)
ここからの時期は秋雨前線停滞期なので、田んぼの瀬木板を外して落水状態にはするのですが、降雨による水分補給がされるので特に水見に行く必要もないので、本業の機械屋さんとして仕事に集中できます♪

自分が作っている田んぼの周囲は綺麗に色づき、すぐにでも稲刈りしても良さそうな雰囲気です。
が!雨による稲刈り妨害で皆さん中々稲刈りに出動できないようです…。
水持ちの良い圃場ってこういった時に困るんですよね…雨が上がって中1日ではまず無理でしょうから。
水持ちが良ければ水見も楽で、除草剤の効きも良いので非常に管理しやすい圃場として大変優秀ですが、稲刈りシーズンに突入してからは一回の雨で数日稲刈りが出来なくなるという弱点もあるのでどちらが良いんですかね…?

2016.09.02

田植えから14週間経ちました

毎度おなじみ仁杉の圃場の様子です。
出穂から約17日経った様子ですが、中干は一切せず、ずっと水を掛けたままの状態ですが根腐れ等は一切なく順調に生育しています。

あれだけスカスカだった2条目・4条目を植えない特殊田植えをしたあの圃場です。
出穂以降の茎の成長も順調で、どんどん株が太くたくましく成長を続けています。

慣行栽培の場合、出穂後17日前後だと間断灌水or落水状態で管理をされるのではないでしょうか?
まだ勉強不足で今後の課題にもなっているのですが、遅くまで水を掛けると食味が落ちるとか…?
中干をした水稲の場合は畑根になっているので、水の掛けっぱなしは根腐れの原因にもなるようです。
しかし、早くから水を切ると食味は向上するが、思った程の収量が得られないという弱点もあるようです。

お米育成日記で紹介するのは初めての圃場です。
この圃場は2条・4条を植えない変則疎植水田で、カルテック栽培で条件は坪40株植え設定(株間27cm)の1~2本植えという条件です。(実質坪24株植え)

株元をアップで撮影してみましたが凄まじい分ケツをしています(笑) 実際に使った苗の枚数ですが…5枚しか使っていません(圃場は9畝)
土地を与えるとここまで分ケツするんですね…(笑)

この圃場はちょっと特殊で、30年近く水田として利用されてこなかった圃場ですが、草刈りと耕耘による管理はしっかりされてきた圃場ですのでいわば地力の塊!春にラクトバチルスを撒いてから耕耘し、田植え同時散布で田畑の大将を10a/20kgを撒き、分ケツ肥・穂肥は与えず、出穂15日前に田畑の大将を10a/20kg散布したという圃場です。(どんな食味のお米が出来るのか本当に楽しみです。)
土竜の数が半端ではなく、穴を塞いでもすぐに新たなトンネルを作られてしまうので究極の漏水田です。朝の時点で3cm程度張った水は夕方にはほぼ無くなっていて、2日間水見をサボると軽い中干状態になります。(笑)

カルテック栽培ですと、分ケツ肥を撒くか否か?穂肥を撒くか否かは途中経過を見て散布する事が出来ますから、撒かなくても良いのに撒いてしまったという事は基本的にないはずです。
写真の圃場は前半から順調な生育をしていたため、分ケツ肥・穂肥共に撒いてはいません。途中経過で葉色も5以上という数値で推移していたためあえて中間肥料は何も撒かずにやってみましたがうまくいったようです。
慣行栽培もそうですが”基肥には○○を10a/30kg撒きましょう”といった説明がありますが、地力と相談しながら散布しなければやはり倒伏の原因となったり、食味低下を招きます。

2016.08.26

田植えから13週間経ちました

順調に成長していますね~。
毎度おなじみ仁杉の圃場の様子です。
出穂から約10日経った様子ですが、穂揃い期も過ぎ順調に登熟期へと進んでいます。

あれだけスカスカだった2条目・4条目を植えない特殊田植えをしたあの圃場です。
如何ですか?もうほとんど植えなかった条の隙間さえ見えなくなってきています。

出穂日+40~45日と言われるコシヒカリですので、稲刈り予定日は9月25~30日頃になると思われます。
例年9月20日前後までは秋雨前線によって稲刈りを邪魔されるケースが多いのは周知の事実ですから、あえて秋雨前線が切れた後に稲刈り予定日を持ってくれば、刈り頃適期を逃すことなく秋晴れの中稲刈りが出来ると思って5月末の田植えを選びました。

当方機械屋さんなので…お客様の稲刈り最盛期に”自分の稲刈り・乾燥をしていて修理に行けません”は決して許されることではないので、お客様の秋の農繁期終了後にじっくりと自分で作った稲の稲刈り・乾燥をさせていただきます。  

2016.08.25

真っ白になる稲とその原因

たまに見かける真っ白になった穂の姿。
何が原因でこのような姿になるのか気になります。
当然中身は何も入っていないので、これが増えたら一大事です。

穂先を抜き取った穂の根元を撮影してみると…!
なんかギザギザしてます!本来ならば先細(根元)りしていて、綺麗な円形をしているはずですが、ギザギザしてます。

農業に詳しい方に同伴いただき、当方の作る田んぼを一緒に見ながら感想をいただきました。

五味「この真っ白になった穂って何が原因なんですか?」
Yさん「これは虫が原因だよ」
五味「虫ですか…一体いつ頃やられたのでしょうか?」
Yさん「出穂前の段階で、茎の部分に虫に侵入されてるね~」
Yさん「ちゃんと防除しないといけないんだけど、お金も掛かるしね…」
五味「なるほど…でも原因が分かってスッキリしました!」

虫が原因のようです。
出穂前~登熟期初期までは”カメムシ・蛾”といった害虫被害が一番多い時期でもあります。
出来るだけ農薬の散布はしたくなかったので、防除に関しては一切していなかったのですが…やはりやらないとそれなりの攻撃を受けます(笑)

それ以前に同伴していただくまでは何が原因なのかも知らなかったわけですから、原因が分かっただけでも大収穫です!今から防除しても意味はないので、来年は防除適期と散布量・などをしっかり勉強して初防除にチャレンジしてみようと思います。

Y様!田んぼ同行アドバイス本当にありがとうございました!
分からないことだらけなのでこれからも是非ご教授くださいませ♪

2016.08.19

田植えから12週間経ちました

田植えから12週間経ちました。
超疎植(1~2本植え&株間22cm/27cm)でまともな稲が育つわけないと思っていたそこのあなた!(笑)
無謀とも言える超疎植仕様で植えられた田んぼは今どうなったか写真で見てみましょう。

1~2本植えの株間22cm(坪50株植え)で田植えを行った田んぼはパターンA
1~2本植えの株間27cm(坪40株植え)で田植えを行った田んぼはパターンB
1~2本植えの株間22cm(坪50株植え)だが2条・4条目を植えなかった(条間60cm)田んぼはパターンC
1~2本植えの株間22cm(坪50株植え)で田植えを行った構造改田された田んぼはパターンD

田植え日は5月27日・28日の2日間で行い、分ケツ肥(硫安)は6月25日に散布しているという条件です。
穂肥(尿素)は7月22日に散布していますが、圃場の地力によって散布量を変化させています。
写真をクリックすると大きな写真が表示されますので、分ケツの仕方や色に注目してください。

パターンBの1

パターンBの2

パターンBの3

パターンBの4

信じられますか?これホントに1~2本しか植えなかった田んぼですよ?
放射状に広がるたくましい分ケツをしている上記の写真の田んぼの様子ですが、パターンBの3は少し株が寂しいですよね?この圃場はものすごく水持ちが悪いんですよ…朝の時点で5cm程度水を張った圃場なのに、2日放置すると水気はほぼ無くなり、3日放置すると地割れを起こしてしまうような圃場です。
故に水入れ頻度が高い為、積算温度の関係から分ケツも悪く茎も細めに推移しているようです。

水持ちってホント大切な要素ですね。

パターンCの1

パターンAの1

パターンDの1

パターンDの2

ほぼ全ての圃場で出穂及び穂揃い期を迎えましたが、パターンCの1に関してはまだ十分に穂が出揃っていません。
写真にある田んぼの中で一番水持ちが悪い圃場なので、水入れが多いため積算温度が確保しにくい事が原因とみられますが、ここまで顕著に表れると翌年の荒代掻きしっかりやらないと駄目ですね…。
パターンDの圃場は地力が無いので、パターンA~Cに比べると分ケツが悪く、茎も細めに推移しています。
こういった圃場では中間追肥は多めにして、穂肥は与え過ぎないように調整しないと倒伏する恐れがあることも見えてきましたので、来年に向けた貴重なデータが取れました。

パターンDの3

パターンDの4

パターンDの5

上記のパターンD(3~5)の写真から見えてきた部分。
同じく構造改田された田んぼですが、土質の違いからか明らかにパターンDの1・2よりも良い成長をしています。
写真にある11枚の圃場ですが、全て6月25日に分ケツ肥に硫安を10a/15kg散布していますが、田んぼごとの癖がハッキリと表れているのが見て取れます。ここから見えてくることは、田んぼごとの癖を無視した米作りは無駄経費と無駄労力を強いられるという事ではないでしょうか?
特にパターンDの5は良い分ケツをしていますね~♪穂肥の散布量も10a/3kgと他のパターンD圃場(1~4)よりも少なく散布してみましたが、元気に成長しています。

圃場ごとの癖をしっかりつかんで高品質なお米作りをこれからも研究しますよ~♪

2016.08.12

草刈りに行ってきました

今年3回目の草刈りに行ってきました。
田んぼによっては4回目を刈った場所もあるのですが…邪魔な存在だけどなくてはならない存在でもある…。
しかし、この畦草刈機は大変便利なアイテムでこれが無いと草刈りに費やす時間は3倍はかかるかもしれない。
基本的にお散歩していれば草刈りが終わるといっても過言ではない代物なのでとてもお薦めであり投資価値のあるアイテムですよ。

2016.08.12

田植えから11週間経ちました

順調に成長していますね~。
このカルテック栽培の特徴は背が低く抑えられる!
コシヒカリは長身になり倒れやすい品種ですが、カルテック栽培だと背丈を低く抑えられるので倒伏の心配はまずないので安心して秋を迎えられます。

たくましく成長してます。
出穂目前の株元の様子を撮影してみました。
背丈は低いが茎が太く放射状に広がる分ケツですから、台風が来てもまず倒伏の恐れはないでしょう!

カルテック栽培は出穂の25日前に穂肥(尿素)を散布するのですが、今年の出穂予定日を8月15日前後と予想して7月22日に穂肥を施肥したわけですが、ほぼドンピシャのタイミングで施肥できたようです。
7月22日から数えて25日後は8月16日となる訳ですが、8月12日現在でちょこっと頭を出し始めた穂の姿を発見!
いよいよ出穂日まで1週間を切ったという感じなので、今年の穂肥タイミングはバッチリだったと言えそうです♪

しかしですね…正直な話、葉齢が…とか、第何葉の長さが…とか、節間の長さが…といった外から見分ける判断がまだまだ勉強不足で正直よくわかっておりません(笑)
稲って1本の茎から6枚葉っぱが出る作物なのに、15葉期とか16葉期っていまいち意味が分かりません。
更に天候によっては15葉期まででストップしてしまうとか何とか…頑張って勉強せねば!(笑)

2016.08.09

自動水管理システムを導入してみました

圃場の入水口に並んだ排水口がポイント
使った資材は塩ビ管と水番という水位コントロール可能なBOXを使用します。一枚目の板は田の地表と同じレベルに合わせて、2枚目の板で深水・浅水の調整が出来るように仕込んでおけばOKです。

同じシステムで構成された別の田んぼの様子。

水引の良い田んぼで作付する場合、出張や旅行等で一定期間水見が出来ない期間って本当に心配になりますよね?他にも離れた地域で稲の作付をする場合、毎日の水見って本当に辛い作業の一つでもありますし、ガソリン代等の経費も掛かってしまいます。

この自動水管理システムの最大の特徴は”常に一定レベルの水位に自動コントロールされる”という物。
電源や動力も一切不要で勝手に水位を維持してくれるので4~5日程度に一回様子を見にいけばいいという大変優れたシステムです。ポイントは圃場の水の入れ口から入った後、余計な水は供給側水路に勝手に戻っていくので”水のかけ流しに関するトラブルも回避することが可能です。

注意すべきポイントは除草剤散布後に自動水管理システムを使うと、除草剤の溶けた水が水路に戻る為周辺環境に悪影響を及ぼしてしまう為、この期間だけは圃場への入水を完全に止めて自動水管理システムが作動しないように注意する事と、2枚目の水位調整板を上げて雨による水面上昇から発生する漏水を未然に回避しておく必要があります。

なんか難しいように感じるかもしれませんが、入水側の分水弁を閉じて瀬木板を増やすだけなのでいつもの作業と何ら変わる物ではありません。

現在はバージョン1の試作段階なので、これを改造してより効率よく便利なシステムに組み替えていこうと思いますので今後の報告を楽しみにしていてください(笑)

2016.08.05

田植えから10週間経ちました

仁杉の圃場の様子です。
穂肥を撒いてから2週間経った様子ですが、順調に成長してますね~♪周囲の田んぼは褪めた葉色ですが、自分の田んぼは周囲に比べると濃い目の色合いで推移しております。

茱萸沢の2条目・4条目を植えなかった田んぼの様子。
順調な分ケツを繰り返し、株元から広がる分ケツをするので植えなかった条も随分と目立たなくなってきました。日が入るので草の発生は致し方ないところです…。

同じように坪50株・1~2本植えを行った田んぼでもやはり条間60cmの田んぼは株の出来が違います。
地面まで日も良く入るので水温も上がりやすく、根も張りやすい環境なので分ケツもしやすいのは当然の結果ですが、条間が開くとやはり発生してしまう雑草の存在も注意しなければなりません。
条間60cm作付は地力のある圃場との相性が良いので、構造改田された地力のない圃場には不向きかと。
しかし、連続して条間60cm作付を行うと難除多年性雑草(ホタルイ・クログワイ・オモダカ)の発生を助長してしまう恐れがあるので地力の高い圃場が並んでいる場合、1年後と交互に行うことで草の発生も抑えつつ経費削減・高品質米の生産が可能になると思われます。

2016.08.01

最後の肥料を撒きました

投入肥料は田畑の大将です。
カルシウム・ミネラルといった食味向上と健康な稲を作るのに必要な栄養素はこれを撒けばすべて解決!10a/20kg投入します。

使用機種は丸山のMDJ6000-26。
純正の肥料散布管は3本構成ですが、D/D1/D1/D2という形で4本構成にし、より遠くまで飛ぶように変更しております。

泣いても笑ってもこれが最後の後撒き投入資材の田畑の大将という肥料。
田んぼに入れるタイミングは年2回あるのですが、1回目は秋起こし前or代掻きの前後どちらかで1回散布します。
土作りをベースとした場合は秋起こし前の投入が理想ですが、今年の春からカルテック栽培を始めるという方は代掻き後に動力散布機等で10a/20kg散布しても構いません。

2回目の散布は出穂15日前に10a/20kg散布します。
2回目の散布は食味の向上健康で病気に強い稲作り倒伏防止といった効果をもたらすので散布します。
カルシウムは植物にとっても非常に大切な成分ですので、卵の殻や石灰等を撒いて補うのが一般的ですが、中々分解されず植物が思った程吸収してくれないのが難点で苦労の割に結果が伴わないことが多い。また石灰を撒くとカルシウム分は補給できるのですが、土が固くなる・根張の阻害・強いアルカリ性物質であることからpHバランスが狂ってしまう恐れがあります。(肥料過多で強酸性になった土壌中和に使用する場合がある)
稲は酸性土壌を好む植物ですので…アルカリ性の石灰を散布するのは決して良い方法ではありません。

田畑の大将は水溶性カルシウムという水に溶けやすい成分で構成されているため、散布後に田んぼに水を入れておくだけで勝手に稲が吸収してくれますから難しい調整等も一切ありませんし、撒き過ぎても害はありません。

最近注目を受けている食味向上の成分としてミネラルが注目を浴びつつありますが、この田畑の大将には各種ミネラルも含まれているため、食味向上系肥料もこれに任せておけばOKです。

2016.07.29

田植えから9週間経ちました

こちらは仁杉の圃場。
穂肥(尿素)を撒いて1週間経った様子ですが葉色が濃くなっております。この時期は幼穂を作る一番大切な時期で栄養不足になると粒が小さくなってしまうそうですよ?

こちらは茱萸沢の条間60cmの圃場。
どうですか?地面がだんだん見えなくなってきている様子が分かりますか?一株当たりの分ケツ量も条間30cmに比べるとやはり多いのが見て取れます。

田植えから9週間経った様子を比較してみましょう。
写真左側は仁杉の圃場で坪50株・1~2本植え・条間30cm
写真ではわかりにくいのですが尿素を撒いて1週間もすると稲がしっかり吸い出すので葉色は明らかに濃くなり、茎も太く葉の張りも良くなってきます。段々と条間の隙間が見えなくなってきたのでいよいよ穂を付ける準備に入ってきたな~と実感が持てます。

写真右側は茱萸沢の圃場で坪50株・1~2本植え・変則条間60cm
さてさてスタート時は植えてあるのかさえ怪しい状態の7割苗節約田植をしたこの圃場でしたが、これが現在の様子ですがいかがでしょうか?やはり条間の広い列の分ケツは盛んで、この頑張りが通常の条間30cmとほとんど差のない収量を出してくれます。弱点は…草が生えやすいということですかね?
この圃場は作りが少なく、肥料っ気の少ない圃場ですから昨年実験した別の圃場よりも分ケツは若干少なめ。
故に変則条間60cm田植えは”肥料っ気の多い圃場”との相性が良いという結果になりそうです。

2016.07.22

穂肥を撒きました

さあいよいよここからが稲作りです。
使用した肥料は尿素を使うわけですが、基本ベースは10a/4kgで葉色を見ながら増減して調整します。
地力のある圃場であれば葉色もまずまず濃い色をしているはずなので10a/3kgにしたり、色が褪めてしまっている圃場であれば10a/5kg入れたりという感じです。
窒素46%もあるので撒き過ぎに気を付けましょう。

カルテック栽培の光武先生によると出穂25日前からが本当の稲作りだそうです。
種もみを撒いて苗を作って、それを田植機を使って田んぼに移植したら稲作りと思いきや…移植した苗を成長させる”育成”の段階は単なる苗作りの延長線でしかないそうです。
一定量まで成長・分ケツを促した後、稲は生殖段階に移行しますがここからが本当の稲作りだそうです。
ここからは稲が子孫を残すべく幼穂形成に移行し、出穂後に花を咲かせて受粉して種を残そうとします。
ここから一気に大量の水と養分を使いながら成長していくわけですが、この時に栄養不足にさせると籾が大きくなれないため小粒の米になってしまいます。俗に言われる「大きい粒に美味い米は無い」と言われる理由もここにあり、小粒の米は窒素成分が不足して大きくなれない代わりにタンパクは低下するので食味は向上するそうです。

ある農家さんに質問しました。
自分「美味い米を取るにはどうしたらいいんですか?」
農家さん「簡単だよ。肥料を与えなければ米は美味しくなるよ」
自分「量を取るにはどうしたらいいんですか?」
農家さん「簡単だよ。肥料を打てば収量は増えるよ」
自分「じゃあ…美味しくて量を取るお米はどうやったらできるんですか?」
農家さん「それが一番難しいんだよ…だからみんなあれこれ工夫するんだよ」

う~ん…難しいですね~(汗)
カルテック栽培は後出しじゃんけん栽培(笑)でもあるのでその年の気候や成長具合に応じて対応可能です。
天候が悪い傾向にある年は成長が悪く、その分肥料をあまり吸い上げないので残留肥料が増えます。
結果として残留肥料が増えればタンパクの数値が上がるので食味は低下傾向に振ります。
逆に天候が良い傾向の年は成長が良く、肥料を多く吸い上げるので残留肥料は減りますが肥料切れします。
分ケツ数も確保できるので収量も良い傾向となり、食味の良い米が収穫できるので当たり年となる訳です。

この微妙なさじ加減が上手な農家さんは天候の良し悪しにあまり左右されない高品質なお米を作れるんですね~。
農業は奥が深いです…でもやりだすと本当に楽しいのでこれからも頑張りますよ!

2016.07.22

この成長のムラは一体何だ?

成長ムラがハッキリと見える田んぼの様子。
中干をしないとこうなるという典型的な様子ですが、それにしても凄い!写真右側は順調に成長しているのに左側は成長が止まってしまったといっても過言ではない。土中の硫化水素ガスの発生により成長阻害をしている様子だが、有機物を分解できない土壌なのでこうなるのはある意味当たり前。

くさーいガスがブクブク~
この成長ストップ地域に足を踏み入れるとガスがブクブクと湧いてきます。

カルテック栽培の光武先生に質問してみると、風により浮藁が一カ所に溜まるとこうなりやすいそうです。
じゃあそもそもの原因って何だろう?
本来有機物は微生物の働きにより分解→還元されていきます。
還元された成分は植物に吸収され、その植物の生命が終わるとまた微生物により分解→還元される。
しかし、微生物の絶対量が足りない状態へ大量の有機物が押し寄せるとどうなるかが上記の写真です。

人間に例えるなら下痢を起こしている状態です。
有機物の分解は一次還元後に二次還元へと移行し土に還っていくわけですが、この二次還元が上手くいかないと絶対的嫌気性菌という物が繁殖し、腐りはするけど植物も吸収できない厄介者が生まれてしまいます。

分解できる土が出来ていない状態だと有機物を入れてもさほど効果も出ませんし、二時間減まででストップしてガスが発生して問題を起こします。カルテック栽培の中心的存在がラクトバチルスですが、これを田んぼに投入する事で効率良く有機物の分解→還元が行われ、生きた土に生まれ変わるという資材です。

中干はこのガスを抜くという効果もある為、非常に有効な手段として用いられていますが、溜まったガスを抜くだけであってその後も発生してしまうので同じことの繰り返しになります。
それ故、中干後は間断灌水に切り替えてガスを溜めさせない水管理が必要になるのかもしれません。
それと同時に稲を水根から畑根へとシフトするので水を掛けっぱなしにすると根腐れを起こすのでやっぱり間断灌水を行わなければ駄目ですね。

カルテック栽培は即効性のある栽培方法ではないので、数年かけて土作りをしていきます。
分解・還元出来る土が完成するまでは軽い中干を取り入れながら上手に栽培してみようと思います。

2016.07.22

田植えから8週間経ちました

田植えから8週間経った様子です。
構造改田された圃場は本当に分ケツが悪いです。
ですがちゃんと成長していますよ(笑)

稲刈り後から始まる土作りと来年に向けた対応策を今から練る必要がありそうですが、来年作る際にはもう少し分ケツ肥が欲しいかな?

2016.07.15

田植えから7週間経ちました

田植えから7週間、分ケツ肥散布から3週間経った様子です。順調に育っていますね~本数少なく植えてもあまりそん色がない状態になってきました。
やはり本数を少なく植えると1株当たりの1本1本の茎は太く、放射状に広がる分ケツをしているので俗に言う”良い分ケツ”という状態かと思います。不謹慎ですが台風が来るのが楽しみです(笑)

田植え直後ではわからなかった田んぼの地力差という存在がハッキリ見て取れる状態になってきました。
仁杉の構造改田された圃場は本当に地力が無い!カルテック栽培における最重要ポイントである”基肥無し田植えを行うにあたって最低限の地力が無いとやはり成長しにくくなってしまいます。恐らく藁等の有機物がほとんど土に還らないからではないかと思います。
有機物を投入しても分解してくれる存在(微生物等)が無ければ分解できないので、単純に土の中に”分解されていない有機物”は溜まっていくだけです。カルテック栽培はこの有機物分解微生物を投入して”生きた土にしていく栽培方法ですので、今後の土の変化が非常に楽しみな圃場であると言えます。

この仁杉の圃場は慣行栽培だと非常に扱いやすい圃場ですよ?
肥料を撒いた分だけ稲に効いて、しっかり吸い尽くしてしまうので翌年には殆ど残らない…。
言い換えると地力が無い分だけ、人の手で撒いた肥料が全てになるので肥料代はかかるけど、肥料の撒き方・散布量一つで食味値の高いお米は作りやすい圃場であるともいえます。

2016.07.09

この虫の正体が分かりました!

このお米育成日記の読者で、当店のお客様からこの虫の正体を教えていただきました!こ奴がイネドロオイムシなんですね!こ奴を抑えるためにワンリードを撒くんですね!何というか…稲デンデン虫って感じですね(笑)
回答してくださったお客様ありがとうございました!無知な自分ですのでこれからもどうぞご教授くださいませ!

2016.07.08

田植えから6週間経ちました

田植えから6週間経ちました。
超疎植(1~2本植え&株間22cm/27cm)でまともな稲が育つわけないと思っていたそこのあなた!(笑)
無謀とも言える超疎植仕様で植えられた田んぼは今どうなったか写真で見てみましょう。

1~2本植えの株間22cm(坪50株植え)で田植えを行った田んぼはパターンA
1~2本植えの株間27cm(坪40株植え)で田植えを行った田んぼはパターンB
1~2本植えの株間22cm(坪50株植え)だが2条・4条目を植えなかった(条間60cm)田んぼはパターンC
1~2本植えの株間22cm(坪50株植え)で田植えを行った構造改田された田んぼはパターンD

田植え日は5月27日・28日の2日間で行い、分ケツ肥(硫安)は6月25日に散布しているという条件です。
写真をクリックすると大きな写真が表示されますので、分ケツの仕方や色に注目してください。

パターンBの1

パターンBの2

パターンBの3

パターンBの4

信じられますか?これホントに1~2本しか植えなかった田んぼですよ?
元々多い本数(5本以上)を植えた田んぼとは明らかに分ケツの仕方が違うと思います。
1本1本が太く、放射状に広がりながら好き勝手に分ケツしているのが見て取れるかと思います。
基肥を入れないで植えると稲は生きるために根を張らせて肥料を探しに行きます。
疎植で植えると1株当たりの土地が広いので更に根を張りやすい環境となるため、後から撒いた肥料をより効率よく吸収できる状態が整っているので一気に分ケツするのですが、1株当たりの本数を少なく植えてあるため、競合相手が少ないので好き勝手な方向に分ケツできるため1本1本の茎が太くなる
のも自然の摂理です。

パターンCの1

パターンAの1

パターンDの1

パターンDの2

パターンAとパターンDの違いに注目してください。
パターンAは古田に植えられた1~2本植えの坪50株(株間22cm)仕様で、パターンDは構造改田された田んぼに植えた1~2本植えの坪50株(株間22cm)仕様ですが、明らかに分ケツの仕方が違います。
作りの深さ・排水性の違い・土質・残留肥料量の違いから”分ケツの良し悪し”がハッキリと表れてきています。
同じ田植え条件でも残留肥料が少ない田んぼ(パターンD)にはより多くの”分ケツ肥”を投入しないと予定有効分ケツ数が確保できないということが見えてきました。これは大変貴重なデータが取れたので今年は失敗したというわけではなく、来年以降に活かされるべき重要なポイントです。
そもそも田んぼの癖が分からない状態では安定した品質の米作りはできないので、田んぼ別の状態と癖を知ることでより質の高い米を作る事につながるのではないでしょうか?肥料っ気が強かったり、良い土にはさほど肥料を投入しなくてもいいわけですし、肥料っ気が少なければ多めに投入して調整してあげればいいのです。

パターンDの3

パターンDの4

パターンDの5

上記のパターンD(3~5)の写真から見えてきた部分。
同じく構造改田された田んぼですが、土質の違いからか明らかにパターンDの1・2よりも良い成長をしています。
写真にある11枚の圃場ですが、全て6月25日に分ケツ肥に硫安を10a/15kg散布していますが、田んぼごとの癖がハッキリと表れているのが見て取れます。ここから見えてくることは、田んぼごとの癖を無視した米作りは無駄経費と無駄労力を強いられるという事ではないでしょうか?
特にパターンDの5は良い分ケツをしていますね~来年はもう少し散布量を減らして調整してみようかな?

パターンCの1
田植え直後の写真

パターンCの1
田植えから6週間経った現在の様子

こんな田植えはあり得ないと思う方も多いでしょうが、田植え直後は植えてあるのかさえ怪しい状態でしたが、現在の状態を見ると普通に植えた田んぼと殆どそん色ない状態になってきたのではないでしょうか?
昨年も試してみましたが、この方式の田植えを行っても収量って殆ど変化ないんですね…(笑)
2条目・4条目の苗を元々セットしないで状態で普通に植えると、条間は.30cm/60cm/60cm…となります。
これだけでも苗代4割節約で、さらに1~2本植えで株間も22cmという仕様ですから、通常田植え方式比で7割位苗代の節約をしているわけですが収量がほとんど変わらなかったら…立派なコスト削減ですよね?通常疎植よりもさらに太くて丈夫な茎になりますし、風の通り道も用意された状態なので台風が来ても倒れるわけもありません。
今後はこの田んぼの様子も写真で紹介していきますので注目していてください。

カルテック栽培の可能性 その1


先日、分ケツ肥の硫安を撒いていてふと気が付いたカルテック栽培法の可能性と有効性について少し触れてみたいと思います。
田んぼの大きさによってはどう頑張っても肥料が届かない困ったゾーンが存在する圃場があります。
除草剤を散布してあるので”除草皮膜”を壊さないためにもできれば圃場に入りたくはなかったのですが、肥料が散布出来ないのではもっとマズイので田んぼに足を踏み入れて肥料散布をしたときに気が付いた出来事でした。ブクブクと発生する硫黄臭に似たくさいガスが田んぼの中から湧いてくるのですが、場所によって差がある。はてさてこれは一体何だろう?しかも!このガス発生個所周辺は分ケツが悪いときたもんだ!

土を柔らかくし、稲藁を土の中に鋤き込むために春起こしや秋起こしをする訳ですが、大雨が降った場合地表近くにあった藁が浮いて…この地域特有の風に乗って一か所に集まります。
この藁を拡散しないまま耕耘したり、代掻きをしてしまうと一カ所に集中した藁が土中で分解・還元される際に硫化水素ガスを発生させ、根張を悪くし分ケツを阻害するといった非常に困った問題を引き起こします。

じゃあ藁なんて取り除いてしまえばいいのでは?
確かにそうかもしれませんが、取り除いてしまうと貴重な有機質が不足してしまいますから得策ではありません。
稲刈り後の藁を燃やすという技もありますが…今更焼き畑農業?環境に負担が大きすぎますよね?煙も出るし。

前置きが長くなってしまいましたが、このカルテック栽培の肝となる資材に”ラクトバチルス”という物がありますが、これは藁や草などの有機質を乳酸菌の力を借りて分解・還元してしまおうという物です。
カルテック栽培を継続することで”有機質を効率よく分解できる土”にすることで浮藁や、ガスの発生しない圃場状態を作り上げることができるという大変素晴らしい農法であると気づかされました。
ガスが発生する田んぼは軽めの中干しをすれば大気解放されますが、その場しのぎの対処法にすぎませんし、一度抜いたからといってその後にまた発生するわけですから、問題解決策としては不十分です。

秋にラクトバチルスを散布して、翌年の春までに稲藁や稲株がしっかり分解・還元されていれば硫化水素ガスの発生しない圃場にもなりますし、その分肥料を節約しても例年と同じ収量が確保されれば経費節約にもなります。

このラクトバチルスという資材は乳酸菌が主成分です。
人間が飲むおなかの調子を整える飲み物でヤクルト飲むヨーグルトなんかにも乳酸菌が入っています
おなかの調子を整える整腸剤
(ビオフェルミン等)にもやっぱり乳酸菌が入っているわけですから、生き物(人間を含めた植物や動物等)と乳酸菌は切っても切れない関係にあるようです。

ある意味、腐りきれない藁が発生させる硫化水素ガスの存在って、人間がお腹を壊した時に似ていませんか?
ちゃんと善玉菌が腸内で機能してちゃんと消化吸収されていれば臭いオナラも出なければ便も適度な硬さでちゃんと排出されるわけですが、そのバランスが狂うと下痢をしますし、オナラも臭くなります。
田んぼで分解しきれない藁は土中で腐りかけてガスを発生させる…ある意味田んぼがお腹を壊しているのかも。

ちゃんと消化吸収できる土を作ってあげることで良い状態の土が出来上がります。
その結果、有効な有機質を投入してもちゃんと消化吸収できるから稲にも良い結果が出るのでは?

この変な虫?わかる方情報ください!

今日の朝、田んぼの水見に行っていた時の事です。
水位を見ながら、雑草の生え具合や分ケツの様子などをじっくり観察していたところ、稲の葉っぱについた小型ナメクジ?小型カタツムリ?みたいな虫を発見!
写真をクリックすると拡大できますが、この虫って何ですか?放置しても問題ない虫なのか?駆除しなければいけない虫なのか知ってる方ご教授ください!

知らなければ恐れることも無いわけですが、知らないから放置しましたでは済まされない事もある訳でして。
そんなわけでこの小さな虫の近くの稲の葉が根元の周辺で枯れてしまっているものを発見しました。
この虫の仕業なのか?全然関係ない別件なのかそれすらも分かりません。
虫の存在・それに付随する稲への影響等、知っている方いましたらどうかご教授ください。

2016.07.01

田植えから5週間経ちました

田植えからちょうど5週間目の様子ですが、田植え直後から1週間ごと写真を見比べていくと本当に若竹色のまま推移していくので明らかに慣行栽培とは違うということは見て分かるかと思います。現在のこの様子は分ケツ肥散布後から5日経った様子ですがちょっとだけ葉色が濃くなったの分かりますか?慣行栽培ほど強烈に窒素を効かせる訳では無いので色の変化は少なめです。

いや~教科書ってちゃんと頭に入っているつもりでも、肝心な部分を見逃していたりって事あるんですね。
御殿場の田植えは一般的に5月初頭のゴールデンウィーク中が最も多いのですが、カルテック栽培をされるお客様にあれこれ質問されるので、”5月初頭田植え”の散布物日程表は自分の頭にしっかり入れてあるのですが、自分は”5月末田植え”なので散布物日程表が随分と変化するわけです。
例えば…5月3日田植えであれば分ケツ肥の硫安の散布日程は6月12~14日頃となります(田植え後40日)
しかし、積算温度の高くなる5月末頃田植えとなると6月20~22日頃となります(田植え後22日)
言い換えると、5月初頭田植えと5月末田植えは約一ヵ月ずれているんですが、分ケツ肥のタイミングは10日程度しかずれないということは…水管理とか植えた後は毎日の仕事ですから早い田植えってホントに得なんですかね…?

自分の田植え日程からすると6月21日前後に硫安を散布しなければいけなかったのですが、”田植え後40日頃散布”という部分がインプットされていたので、安心していたのですが、念のため教科書を読み返してみたら…フムフム!おお!なるほど…アレレ…?既に3日程度分ケツ肥の散布遅れちゃいました…(笑)今年はこれで失敗したというわけではなく、単純に3日遅れたわけですからそれを考慮した穂肥を打てばいいだけの話ですので、来年はちゃんとした予定表を作って部屋の壁にでも張っていこうかな♪

田植え日が変わるとこれだけ変化するのが肥料日程なので、一概に何月何日に撒けば良いという物ではなくその年の天候・積算温度・水温・水張深さによっても変化するので突き詰めていけば本当に奥が深いのが農業。ある程度アバウトな管理でもそれなりに上手くいくのも農業…。
全国の猛者と食味や品質で勝負をする強者はここまで徹底した管理をするんですね…(汗)

2016.06.24

田植えから4週間経ちました

田植えから4週間経った田んぼの様子です。
今日は曇りの中撮影したため葉色が濃く見えますが、窒素切れ状態での生育ですので相変わらず若竹色のまま推移していますが、順調に分ケツ・背丈はちゃんと成長していますよ。現在の分ケツ数は5~6本程度ですのでこの調子でいくと”分ケツ肥”には硫安を反当り15kg程度散布することになりそうです。

そろそろ分ケツ肥を打つタイミングとなってきたわけですが、そもそも分ケツ肥って何だろうと疑問に思う方が多いのではないでしょうか?カルテック栽培法では基肥を一切入れずに田植えを行うため土中の窒素分が不足した状態で一定期間生育しますが、当然ながらこのまま放置すると肥料不足のため分ケツ数は予定数に達する事は無く、茎の太さは細く簡単に倒伏する稲となってしまいます。
しかし、あえて基肥を入れないことで稲に肥料を探す努力をさせるのがこのカルテック栽培法の特徴です。
肥料を探させる?そう!根を伸ばして必死に肥料分を探し生きようと努力をさせることで自然と根が伸びます。
十分に根を伸ばしたところで待ちに待った窒素肥料を投入してあげることで急激な成長をするは理解できますね?

植物は根っこから水と肥料を吸い上げて、葉で光合成をおこなって成長します。
根っこの総数・長さが慣行栽培よりも多かったら当然投入した肥料を効率良く・無駄なく吸い上げるので急激な成長をするのはある意味当然の結果です。また、根を伸ばそうとする性質は秋までずっと続くので、分ケツ肥の後にも散布する”田畑の大将”(米の味の決め手となる肥料)や”穂肥”(尿素)を撒いた場合にも少量で効率よく効くというわけです。少量で効率よく結果が出ればこれまたコスト削減につながりませんか?

除草剤の知識と散布方法

除草剤は田んぼ内に生える困った雑草を押さえるほぼ誰もが使う水稲の救世主的存在です。
しかし、正しい知識で除草剤を上手に使っている農家さんは思いのほか少ないことも見えてきました。

除草剤の使用にはいくつかの注意点と事前準備が大切であることが分かってきました。
ある意味”事前準備”が整っていない環境下での除草剤の使用は”散布効果がほとんど見られない”だけでなく環境に悪影響を及ぼし、ただ無駄にお金をばらまいただけという散々な結果が待っているだけということが分かってきました。

除草剤の種類と効果効能について

除草剤には初期剤・初中期一発剤・中期剤・後期剤の4種類があります。
ただ単純に水稲苗移植後の日数で使い分けるという認識では不十分!この除草剤は何日程度効果を発揮し、どの雑草に対して効果があり、どの様に効くのかを知る必要があります。

初期剤 主に田植え直後の水田に散布する除草剤。すでに発芽している茎葉に対する除草効果は少なく、これから生えてこようとする雑草に対して防草効果が期待される除草剤で、防草期間が長いことが特徴。

中期剤 主に田植えから20~30日程度の水田に散布する除草剤。すでに発芽している茎葉に対する除草効果もある程度期待でき、これから生えてこようとする雑草に対しても防草効果が期待される除草剤で、防草期間はそれほど長くはないことが特徴。

初中期一発剤 田植え直後から使える除草剤。初期剤と中期剤のちょうど間の存在。稲以外の幅広い雑草(ヒエ・オモダカ・クログアイ等)に対しての程々の殺草能力と長めの効果期間が特徴の除草剤

後期剤 収穫何日前までなら使用可能という期間限定で散布可能で主に茎葉に対して効果が大きい除草剤。ノビエ6葉期やオモダカ○○cmまでといった大きくなった雑草に効果があるが防草期間というものは無い。

ポイントは初期剤・中期剤・初中期一発剤の使い方は”水田に水を張った状態で使う除草剤”であることと、後期剤だけは全く使用用途と性質が違うこと。

★除草剤散布前の事前準備の大切さ

基本的には初期剤・中期剤の散布が上手くいった場合、後期剤はあまり使う必要がないはずです。
しかし、「今年は全然除草剤が効かなかった」という話はよく聞きますがなぜ効かなかったのか?
ここからは正しい除草剤の散布方法とその準備について正しい知識を知りましょう。

除草剤をしっかり効かせるための理屈を理解するとなぜ効く圃場と効かない圃場が出来るのかがわかります。
水を張った圃場に除草剤を撒くと、除草剤は溶けて水中全体に広がります。
溶けた除草剤は水面に幕を張ると同時に徐々に落ち着いた成分が圃場内の土の上に除草膜を形成します。
この2層の膜にはそれぞれ意味があります。
水面の膜はすでに生えてしまった雑草の茎葉に付着して枯らす効果があります。
土の上に形成される除草膜は”これから出てくる草を枯らす・抑え込む”効果があります。


ここからが一番大切な部分ですが、地表に形成される除草膜が完成するまでには数日間という時間を要します。
この除草膜形成までの間は水を入れてはいけません!除草剤の説明書にある”止水”とはこれを意味します。
この間に水を入れると水が動いて除草膜が中々落ち着かず定着できなくなります。
定着できないと…当然除草効果が得られないため”水口は雑草が多い”とか”他の田んぼから流れてくるんだ”と言われる原因はこれではないでしょうか?水の動きが多い水口はどうしても防草効果が得にくい場所となりますので効果を実感しにくい場所です。

ここまで読むと絶対条件の2つが見えてきたのではありませんか?
除草剤の本来持っている効果を引き出すためには定着期間までは水を入れてはいけない事と土全体が水中に沈んでいる事の2つだけですがこれが何よりも重要です。

つまり、水持ちが悪い田んぼでは定着期間まで水が持たないために除草皮膜の形成が間に合わなということ。
すでに生えてしまった雑草には水面皮膜のお陰で枯らすことは可能ですが、これから生えてくる雑草を抑える機能が発揮できないためにまた雑草が幅を利かせるようになり…
”除草剤が効かない!”と言われる原因となることが分かりました。当然ながら深水を意識するあまりかけ流してしまうと…水面の除草皮膜も無くなってしまうためにすでに生えている雑草に効かないのは言うまでもありません。

また、除草剤散布後に田んぼの草取りに入ってしまうと、表土に形成される除草皮膜を破壊してしまうため、これまた除草剤効果をなくす行動となりますので絶対に田んぼに入ってはいけません。

ポイント!

深水にすることは絶対条件ですが、あくまでも除草剤散布前にすべき事です!散布後の水入れは厳禁です。
出来れば4日間は水入れを行わないため、尻水の板を増やして多くの水が入れられる環境にしましょう。
荒代・代掻きを丁寧に行って水持ちを良くし、表土の均平を重視することで土全体が水中に沈む環境を作る。
除草剤散布後は被膜保護のため田んぼの中への出入り禁止です。

除草剤は高い薬剤です。
経費削減と労力軽減のために上記を守って正しくお使いください。

2016.06.20

ヒエやオモダカ等の困った雑草が生えてきました

今年使用した除草剤は”初中期一発剤”のトップガンGT。
不思議です…ヒエ・オモダカ・クログアイといった難除性雑草が全く生えてこない水田もあれば、難除性雑草が生え始めてきているた田んぼもあるのですがなんでだ?う~ん…そもそも除草剤の使い方を正しく理解していないまま散布したわけですが、効いた田んぼとあまり効かなかった田んぼとの違いは一体何だろう?

そもそも”正しい除草剤の散布方法や知識”って何だろう?
除草剤ってものは天候に大きく左右される様な物なのか?はたまたただの水管理だけで上手くいくのだろうか?
現在知っている除草剤に関しての知識を整理してみると…?

1・除草剤散布後は地面を露出させちゃダメ
2・除草剤散布後は深水管理で4~7日間維持すること
3・除草剤はムラ無く綺麗に散布しなければ効果にムラが出る
4・除草剤散布後に水をかけ流すと効果も激減し、周辺環境に対する悪影響が出る

今のところこんなところでしょうか?
現在知っている除草剤に関する知識はすべて現役農家さんから教えていただいたものです。
う~ん…でもこれ以外に知らなければいけない事もあるでしょうし、本当に正しい情報かどうかも分からないですよね?そもそも除草剤にもあれこれあるようで、初期剤・初中期一発剤・中期剤・後期剤と4種類あって、顆粒・ジャンボ剤・フロアブル剤・豆剤?等形状や撒き方にも違いがあるようです。

疑問に思ったら即調べてみることにしましょう!

2016.06.20

嬉しい知らせが届きました!

カルテック栽培を始めて2年目という当社のお客様から嬉しい途中経過の報告を受けました!
このお客様は慣行栽培とカルテック栽培の二本立てで栽培をされている大型農家様です。
1年目である昨年は、慣行栽培とカルテック栽培の差についてそれほど大きな違いは感じられなかったそうですが、カルテック栽培2年目の圃場で目に見える違いが表れたそうです。
ゴールデンウィーク中の田植えをされていますので、6月10日頃”分ケツ肥”を打たれたそうですが、成長途中の移植苗を田んぼから引き抜いてみたところ”根の張り方・根の本数・根の長さ・根の色”の全てにおいてカルテック栽培の方が良い結果が出ていると嬉しそうに写真を見せてくれました!
ちゃんとマニュアルに沿って”基肥無し・分ケツ肥投入日まで水管理のみで待つこと”をちゃんと守られているからこその結果です!よく35日間弱々しいまま我慢されましたね…( ノД`)シクシク…
根張りの差はここから大きく現れますので、今後の報告が本当に楽しみです♪

2016.06.20

綺麗な分ケツをしている苗を発見!

良い分ケツの見本みたいな苗が居たので記念撮影してあげました(笑)
勿論見ての通り1本植えした苗でしたがすでに5本にまで分ケツしていました。
複数本植えの株と違って横に広がる綺麗な放射状になるのが特徴の1本植え。
ここからの分ケツは凄まじい勢いで始まりますよ!何せ土地が広い!分ケツの邪魔する存在は一切ないのですから好き放題分ケツします(笑)
1点から放射状に広がる分ケツは日の光をいっぱい浴びるので、後半での成長は複数植えとは全く違う素晴らしい株へと変貌します。何本まで増えるか楽しみですね♪
入水温度が極端に低いわけでないのであれば、それ程多くの本数を植える意味そのものが無いように思えます。稲は必要な分だけ勝手に分ケツしますからね…。
根を良く張り、光を浴びやすく、成長途中で調整がしやすく、茎も太くなるため倒伏という面倒な事とはほぼ無縁の作り方ですから楽といえば楽です。

2016.06.19

田植えから3週間経ちました

基肥を入れない状態で耕耘・代掻き・田植えを行ってから早いもので3週間が経ちました。
慣行栽培をされている方からすると相変わらず心配になるような状態に見えると思いますが、ゆっくりではありますが順調に成長・分ケツをしています。
上の記事の写真と見比べるとその成長が見て取れるかと思います。上に伸びる分(見た目)は少なめですが、その分しっかり根を張って”肥料投入の時”を待ちわびていることでしょう!(笑)もう少しの辛抱だよ~♪

2016.06.09

田植えから約2週間ほど経ちました

気象庁の発表では東海地区も梅雨入りしているようですが余り雨が降りませんね。
水源の事もありますし、そろそろまとまった雨が欲しいところではありますが、今年は空梅雨ですかね?

今日の朝の水見の際に比較しやすい面白い写真が撮れたのでそれも含めて途中経過の報告したいと思います。
写真(左)は現在チャレンジ中のカルテック栽培法の圃場の様子で、相変わらず若竹色のままでほんの少しずつではありますが丈が伸び始めてはいますが…殆ど分株している様子は見られませんが全く問題ありません。(長年の経験がある方でしたら迷わず追肥を打っていると思うような色と生育状況ではないでしょうか…?)
写真(右)は田植え同時施肥を行った”慣行栽培”の圃場の様子ですが、濃い緑色で分株もすでに始まっているので「これが本来あるべき姿だよ!」と思われる方が大半ではないかというわかりやすい比較対象写真です。
自分が田植えを行ったのは5月27日ですが、写真右の濃い緑色の圃場は確か…5月22日頃だったかと記憶しておりますが、基肥が有るか無いかでここまで初期生育に違いが表れるので非常に面白い比較対象になるのではないでしょうか?

田植えから約二週間目の様子。
坪50株植え・2~3本植えという疎植仕様です。
相変わらず若竹色のままで殆ど分株もしていない状態ですがこれがカルテック栽培の順調な生育状態です。

手前の圃場は別の農家様がやっていられる慣行栽培。
濃い緑色で分株も始まっているので”順調な生育をしている”分かり易い比較対象写真です。
写真奥の若竹色の圃場がカルテック栽培法の圃場ですがここまで色の違いが出ると面白いですね。

2016.06.05

教えてもらった裏ワザとその後

昨年の稲作チャレンジでは「一回しか除草剤を撒かないとどうなるか?」という経費削減チャレンジをした結果、除草剤の正しい使い方も知らず…水管理もよく分かっていなかった結果、稲と思っていたソックリさんは実はヒエであることを知り、あちこちヒエだらけにしてしまったという散々な結果でした。

しかし、今年教えていただいた”ワザとヒエを発芽させた後に代掻きをする事で地中に鋤き込む”という裏ワザを試してみた結果なんですが、確かに少ないんですよね…ヒエの姿が
去年の今頃はもっとヒエの姿を見かけた気がするのですが、確かにこの方法効果的な裏技のようです。
来年はもっと早い段階で水を入れて積算温度によるヒエの発芽促進後の代掻きを実践してみたいと思います。

また、田植えと同時の除草剤散布は効きが悪いとの情報もキャッチ!
去年ヒエだらけにしてしまった圃場はあえて”田植えから一週間後の除草剤散布”に切り替えてみたのですがこの結果はどうなるのか楽しみなところです。どうせ散布するのであれば効果的な使い方で無駄は省きたいものです。

しかし、農業ってのはホントに技術・知識・経験が大切なんですね…。

2016.06.05

田植えから一週間経ちました

田植えから約一週間ほど経ちました。
カルテック栽培法は元肥を入れない育成方法ですから全然成長しておりません。
正直写真を掲載しても「いったい何が変わったの?」というくらい変化が無い状態です。
しいて言うならば…田植え時に寝ていた苗が立ってきたかな?という程度で葉色も分株も全長すらほぼ変化はありません。ペースト同時施肥の田植えをした苗なら、移植後3日程度で濃い葉色へと変化が始まり、一週間後ならば少しですが丈等も成長していることが実感できる頃です。
粒状施肥の田植えなら1週間もすれば葉色の変化も現れ始め、「ちゃんと活着したな」と実感が得られる頃です。

慣行栽培なら田植え後何日で色の変化が始まって、そこから何日後に分株が始まって…という感じで”いつもの慣れた風景と実感”から培った経験を元に立派な稲に成長させていく礎が出来てくる時期です。
ゴールデンウィーク頃の田植で慣行栽培をされている方ならば、株数は倍近い数量になっていて、元肥がしっかり効いているので濃い葉色の状態で、丈も2~3倍くらいにまで成長している頃でしょうか?

しかし!カルテック栽培法は一週間や二週間程度ではほぼ変化が無いのが特徴です。
「本当に大丈夫?こんな状態で良い稲に成る訳がないよ!」と不安になって肥料を散布したら終了です。
現在、私が作っている圃場の隣でもゴールデンウイーク田植えのカルテック栽培を実施されている方がいらっしゃいますが、田植えから一ヵ月経つというのに分株もほぼしていない状態で、葉色も田植えの頃とほぼ同じ若竹色をキープしています。挑戦者曰く「五味さん本当に大丈夫?」と不安がられておりますが、去年これを経験している自分は「全然問題ないですよ♪よく肥料やらずに我慢しましたね♪」とノリノリの回答を致しました。

今、慣行栽培の苗とカルテック栽培の苗を田んぼから引き抜いてみるとすでに違いが出ているはずです。
本数と丈に大きな変化が出ている慣行栽培と違って、カルテック栽培はこの期間に必死に根を伸ばしています。
「肥料はどこだ~このままじゃ栄養失調になっちゃう~」って。(笑)

カルテック栽培法の本当の面白さは”分株肥”を与えたころから始まります。S.F様今しばし我慢です(笑)
しっかり伸びた根っこが待ちに待った肥料を散布された瞬間に一気に吸い上げていくのですから、根っこは更に伸び、株数・丈も急激な成長がみられるのですが、この変化が面白いのです。

自分がこの”お楽しみタイム”に到達するのはまだ4週間ほど後ですのでそれまでは水管理頑張ります。

田植えをやってみてとても勉強になったこと

当たり前といえば当たり前かもしれませんが、田植えは段取りが重要です。
深い田んぼは植えにくいですし、変形田は効率も悪く植えにくい(こればかりはどうにもなりませんが…。)
見た目だけの為にタイヤ痕を消す深起こしはしていませんか?
深起こしした圃場は代掻きも大変になりますし、結果田植えも大変になります。
代掻き後~田植えの当日までの水張はとても大切ですが、田植え中の水は一切いりません。
極端な話、田植えを行う時は地面むき出しで植えても全く問題はないのです。
田植えが終わってから水を入れたのでは遅いですか?

田植え中の水は全く意味を成さないばかりか邪魔なだけです。
水が濁ってマーカーでつけた印も見えなくなってしまいます。
曲がって植えた苗は秋の稲刈りで困ることになりますから出来るだけ真直ぐ植えたいです。
田植え機が動けば波が発生し、その波のお陰でせっかく植えた苗が抜けてしまいます。
田植え同時散布で撒いた除草剤も発生した波のお陰で排水溝へと流されていきます…。
除草剤は水に溶けて幕を張るのですから、地面に落とした方が長く効くんじゃないですかね…?

出来る限り水を切った状態での田植えならば上記のような問題は発生しません。
どうせ水が入っていても田植え機で作った寄せ土の山は消えませんし。

ここ重要です!

田植えの時は水を切りましょう!百害あって一利なし!
油圧感度調節はすごく大切です!植えながら土を寄せるか否かはこれ一つで決まります!
1か所辺りに多い本数植えても分株を邪魔しあって良い事は無いようです。
「あ~植えたな~!」という見た目の満足はお金も掛かって倒伏しやすい環境を作るだけだそうです。
浅植え程分株もしやすく根も良く張るのでこれまた倒伏防止に一役買ってくれます。
4割欠株しても収量は変わらないそうですから補植も全くいりません。
補植時につけた足跡は残り、根張を阻害するのでやはり補植は意味がありません。

今年もどれだけ欠株しても補植は一切しません。
浮きたい苗は浮いてしまえ~って感じで残った苗がその分養分を吸ってくれますから。
昨年よりもさらに疎植化し、240aの植え付けで使用した苗の枚数は250枚でした。
6割以上変形田を植えても使用した枚数はたったこれだけです。
通常なら10a/18~20枚と言われていますから240aなら450~480枚使用しなければなりません。
硬化苗で1枚1000円ですから480枚も買ったら48万円…?250枚しか使わなかったので25万円です。
スタートした時点で23万円コスト削減してみたわけですが、23万円分の米を収穫するためには畝取りで約20a分も無駄をした計算になります。

植えた苗一株を一家庭として考えてみると…人数が多いと当然食費は嵩みます。
毎月決まった食費でやりくりする場合、1人当たりに掛けられる食費は当然下がります。
1人当たりに配分される栄養も減ってしまうので当然ながら太った人はいなくなります。
家族みんなを太らせるには食費に補正予算を組まなくてはならなくなります。

疎植だとどうなるか?…広い部屋でノビノビ生活をさせ、人数が少ないから栄養も行渡ります。
そもそも人が少なければ食費もそれ程掛ける必要がなくなりませんかね…?

小さな粒で量を取ることでも1俵は1俵ですし、粒数は3割少なくてもその分粒が大きくて3割粒が重くても同じ1俵は1俵です。現在のお米の取引は粒数でカウントされる事は無く、重さだけでカウントされます。

トコトン経費を削減してどこまで削っても大丈夫なのか実験してみたいと思います。

2016.05.28

2日目の田植え開始しました

田植え2日目スタート!
今日は全11枚1町4反植える予定です。
地面が見えている場所は均しきれなかった箇所です。

かなり変な格好をした田んぼですが広さはあります。
仁杉の圃場と比べると本当に植えにくいです…
前進→後進→ターンの連続で手元も大忙しです…。

田植え機の緊急トラブルにより4反植えたところで選手交代。(写真の機種はVP5)
代打~ヤンマーVP50X PWU-ZFの登場です!貸して頂いたk.k様ありがとうございました。
VP5は疎植仕様ではなかったため坪50株植え以下の田植はできなかったのですが、VP50になると40株植え設定があるのでさらに疎植にすべく40株植え(株間27cm)を主体に植えてみました。
疎植植えのメリットは苗の枚数が少なくて済むので低コスト・苗補給も少なく済むので労力低減・分株促進効果アップ・茎が太く倒伏しにくく、粒の大きなお米が収穫できる。

農業はお金が掛かる…ならば削減してしまえばいいだけです。
簡単に経費削減できるところとして苗代を節約してみてはいかがでしょうか?
どうせ分株するんですから最初からそんなにいっぱい植える必要あるのでしょうか…?

これが噂の変則植え設定です(笑)
元々2条目・4条目の苗をセットしないで植えます。
勿論!浅植え・最少掻き取量で1~3本程度植え付け。

植え終わった様子ですが…植えてありますよ?
1~3本植え・坪40株(株間27cm)・作間変則60cm
何も植えてないように見えますがさてどうなるかな?

2016.05.27

1日目の田植え開始しました

先ずは22日に代掻きしておいた圃場から植えます。
使用する機械は中古で手に入れたヤンマーVP5 側条施肥機+薬剤散布機付き

こちらが植え終わった様子です。
田植え職人LV2にしては上手に植えられたかな?(笑)

写真の圃場は仁杉の1枚3反の区画整理された圃場です。
広いですね~♪形もいいし、基礎もしっかりした圃場なので本当に植えやすかったです。
田植え当日の朝5時過ぎに水を抜き始めて、午後には少ししか水が残っていないように調整しました。

気になる田植機の設定は…。
油圧感度調整…柔らかめ(フロートの跡が残る場合や土寄せが多い場合は調整しましょう)
植え付け深さ…極浅設定(浅植え程良いと言われているので極端に浅植えにします)
掻き取量調整…最少掻き取(多く植えても分株を阻害するので1~3本植えにします)
撒いた肥料……田畑の大将(反/20kgで窒素分を含まない肥料です)
撒いた除草剤…トップガンGT(初中期一発剤で一番値の張るアレです)

5条植えの田植機ですが1枚植えるのにかかった時間はおおよそ1時間。
やはり構造改田された圃場は効率もいいですし、植えやすくて楽ちんですね(笑)

この日に植えた枚数は5枚で100aでしたがかかった時間は4時間で終わりました(移動時間含む)

2016.05.26

苗が圃場に届きました

私がパートナーを組んでいる水稲の苗作り・草刈り・萱刈を生業とする板妻の富士融和産業様。
野菜をハウス栽培したり、水稲の苗も自分で作るというのであればビニールハウスを建てても問題ないのですが…何せ非農家上がりのインチキ農家の私は”ビニールハウスを建てる場所もなければ有効活用出来る術も無い”ので水稲の苗はこの富士融和産業様から100%購入しているわけです。圃場の草刈りも自分でやりきれない時等はこの富士融和産業様に委託しています。

代掻きをやってみてとても勉強になったこと

5月22日~24日までの3日間で2町4反(総代掻き圃場数16枚)の代掻き作業を行いました。
正直な話、代掻き作業がこんなに大変で肉体的にも精神的にも疲れるものとは全く知りませんでした。
この代掻き作業は”今年一年の生育調整のやり易さと農薬の効きを左右する”大切な作業ですから、適当にやってはいけないある意味一番重要な作業といっても過言ではないかもしれません。

最悪のケースは水の抜き口周辺の土が高く、奥の方は低い代掻きをやってしまった場合は中干や間断灌水といった”水管理による調整がとてもやりにくい圃場”になってしまうため、生育調整にとても困る条件が整ってしまうばかりではなく、稲刈りできっちり水を切りたい時にもこれが邪魔をすることになります。

また、除草剤は”水の上に形成される膜によって雑草を枯らす”大変便利な農薬ですが、その特性から”地面が水面より出ている箇所には全く効果がない”という困った一面も持っています。
それ故代掻きで平らにしておかないといけないと言われる理由はここにありました。

正直な話、水を張ってみなければどこが高くてどこが低いかなんて全然分かりません。
水を含ませて一通り耕耘を行わなければ土は動いてはくれませんが、”掻き過ぎると柔らかくなりすぎて動きにくい状態になってしまう”ということを学びました。
水を含ませた圃場は”トラクターが走り回るだけでも土を捏ねてしまう”ので柔らかくなります。
重たいトラクターで水を含ませた田んぼを走り回るとどんどん深くなってしまうから無駄に走るわけにはいかないが、土寄せ均平作業はこの時が一番やり易く調整はしやすいが走れば走るほど田んぼはどんどん深くなる…でも水が張ってある今でないと水平がわからない…あちこちに見える水面から突出する土をどこにどうやって引っ張ろうかと考えながら作業をするのだが思ったほど土は動かない…本当に難しい作業です。
ただ単純にコース取りだけ考えて”起こし残しをしなければいい春秋耕耘とは全く違う作業だということを痛感した3日間でした。

ただ掻くだけなら作業幅も広く均平性能も高い代掻きロータリーでササッと掻けば終わるので楽なものです。

本当に奥が深い代掻き作業は今後の大きな課題になりそうです。

代掻きの特性を教えていただいたS.K様とY.K様!土の移動のコツとても分かりやすかったです!
荒代・代掻き時に行う草抑えの技術と情報を教えていただいたS.K様本当にありがとうございました!

ここ重要です!

通常の春秋耕耘は”ロータリーを置いたところが高くなって、持ち上げたところが低くなる
代掻き作業はその逆で”ロータリーを置いたところが低くなって、持ち上げたところが高くなる
リアカバーロックを使った土引きは土を動かしすぎるため乱用はご法度!
PTOを止めた状態でロータリーを下して前進するとある程度の土を引っ張れるから調整がしやすい
一回目の代掻きは深めに掻いて、仕上げは極浅く掻くことで”仕上げ中の寄せが減る
春耕耘後の水入れを早い段階からすることで”入水状態キープと積算温度によるヒエの発芽をあえて促進させる”ことによりヒエだらけにする→ヒエを十分に発芽させた後、水の少ない状態の水田を代掻きすることでヒエを一網打尽にすることができる。(水が多いとヒエと藁が浮いてしまい、ある一角がヒエだらけになるので注意!ヒエを土の中に鋤き込むことで緑肥にしてしまうことが大切!発芽してしまったヒエは土の中では生きられない!)

ぜひ実践してみてください。

2016.05.22

代掻き開始しました

今回使用する代掻きロータリーはコバシのTX322。
無線リモコンのフル電動開閉でキャビン付きトラクターとの相性も抜群!名前もサイバーハローと中々カッコいい!自慢のサイバーフローコントロールにより土・泥水を総合的に整流し均平性の高い代掻きを可能にするという最新式の代掻きハローです。
その性能をこの目で確かめるべく、今回はメーカーから実演機を借りて作業してみます。(作業幅3.2M)
なかなかの重量作業機なのでフロントウェイト80kg搭載で挑んでみたいと思います。

代掻きが終わったところでパシャリ♪
通常耕耘用ロータリーでの代掻きとは明らかに違うその砕土性・均平性・鋤き込み性の全てにおいて専用品は違います。タイヤ跡も見事に消してくれますし、藁や草の鋤き込みも本当にすごいの一言!
しかもこの広い作業幅のおかげで作業も早く、高い均平性を発揮してくれるので、納得のいく仕上がりです。代掻きって本当に大切な作業なのでこれなら上手にお米作りのスタートが切れそうです。

2016.05.22

魔法の液体投入!?

さてさてこの魔法の液体なる物は”ランドライフ”という商品です。
効果効能は…”肥料吸収促進” ”塩害等の濃度障害解消” ”透排水性の改善” ”土壌膨軟化促進” ”団粒構造の形成”という代物で、1反に1本投入します。
ざっくり説明しますと、「植物が肥料を吸いやすい土壌状態を整え、排水性の向上から過剰肥料や塩害といった困ったトラブルを水で流すことで解決し、柔らかな土を作る事で値の張りやすい環境を整え、水捌けの良い圃場を形成してくれる物」という液体です。水捌けの悪い困った圃場には素晴らしい効果をもたらしてくれますが、唯一の弱点は地下から水が湧き出してくる圃場には効果がないことです。
今年から借りた仁杉の圃場で3反(2枚)と1反(1枚)の計7反は非常に排水性の悪い圃場で、このランドライフを試すには絶好の圃場条件です。
使い方は非常に簡単で、圃場の水入れ口から水と一緒にランドライフを流し込みながら散布した後、ロータリーで代掻きをして終了。代掻きをする理由は”よく混ざるのでムラなく効果が出る”という理由で行うので、代掻きの出来ない畑には大量の水と一緒に撒けば良いだけです。ガッツリ中干しないと稲刈りが困ってしまう圃場には最高ですよ!

流石に1枚3反の圃場にもなると水入れ口からランドライフを入れてムラなく散布できるかどうかは疑問だったので、少し工夫をしてみました。
写真のこの商品はイガラシのトラクター用リアーバケットというもので、本来は圃場の余計な土を削ったり、逆に土を入れたり、籾殻を圃場に撒くために使うものですが、荷物も積めれば人も乗れそうじゃないですか…(笑)

というわけで水を予め張っておいた圃場に散布してみます。ランドライフの入ったタンクは柔らかいビニール製で、タンクキャップは樹脂製のキャップがついています。電動ドライバーにドリルアタッチメントをつけてキャップに穴を1つあけてやれば…ムフフな結果でした(笑)
大体1.8M間隔で散布していくのですが、これなら確実にムラなく散布できますからね♪

2016.05.20

水入れ開始

慣行栽培方法されている農家様から遅れること1ヶ月。
5月12日に行った春耕耘から約一週間後の今日、ようやく水田への水入れを開始しました。
仕事柄皆様と同じ時期の農業が出来ない自分ではありますが、通常より遅らせた田植えのメリットの研究にはうってつけの条件でもあります。
今年はどのような気象条件でどのようになるのか楽しみですが、まずは水入れからスタートです。

2016.05.16

給水管工事もやってみました

この圃場は水路のほうが低い位置にある為、どうやっても水を入れることができません。
水路の高いところからパイプを使って水を誘導する”高低差給水システム”を試してみました。
しかしそのままだと凄い勢いで水が入ってきてしまい、水位調整も何もできないので、給水量調整バルブを使ってコントロールできる等にしてみました。

頭の中で考えてとりあえずやってみたところこれがまた大成功!
完全ストップ~少量の給水~大量給水まで簡単に行えます。これ見た目以上にうまく仕上がり笑いが止まりませんでした(笑)
これでこの圃場の給水対策はバッチリ完了!素人工事でも基本を押さえれば何とかなるものですね(笑)

2016.05.16

排水溝の工事をしてみました

長年水田として利用していなかったこの圃場。
排水口など土で埋もれてしまっているため排水溝の工事が必要です。
業者に頼むのもいいですが、せっかく農家になったのであれば自分でやってみるのも面白そうということでやってみました!

VU管を現場で切った張ったの作業で調整し、土で埋め戻した状態がこちら。
何せ水張時のレベルもどこにあるのかわからない状態で工事をしているのですから滅茶苦茶です(笑)
しかし、水を張ってみると意外といい感じに仕上がりました。この水番という商品なかなか施工も簡単で値段の割には使いやすそうです。

2016.05.12

ロータリーカバーの修理と対策

早速やってしまいました…先日の春耕耘作業中に大きな石を耕耘してしまったらしく、ロータリーのリアカバーはボコっと膨れ塗装剥がれまである…(泣)
写真の中央ちょっと下辺りの"KOBASHI"のすぐ右側がダメージ個所です。作業機なので多少の傷や凹みは勲章みたいなものですが、さすがに新品卸たてでは嬉しいものではありません。

塗装剥がれは鉄板の天敵ですので、修理ついでにカスタムしてしまいましょう!(笑)
カバー内側に頑丈な当て板をした状態でハンマーでバシバシ叩いて出っ張りは見事に消えました。
塗装技術はそこそこありますが、ボカシと言われる塗装のつなぎ目をごまかす技は持ち合わせていなかったので、お得意のカーボンシートで補修してみました。

見た目はカーボンですが実はただのビニール製の接着シートです。
耐候性抜群なので雨風にも強く、紫外線にも強いという特性を持っていますので補修材料としては優秀です。
ただ補修するだけでは面白くないので、軽くて強そうに見えるカーボン調シートでカスタム補修完了!
なかなかの完成度なので初めてコレを見る方には「こんな商品あるの?」と言われそう…かな?(笑)
こんな感じで遊びながらも技術を磨いておりますので、ご要望の方!見積もりしますよ…(笑)

春起こしをやってみてとても勉強になったこと

春耕耘1日目は11枚の耕耘で1.9町歩という結果でした。
移動時間・途中給油時間を含めても8時間で終了という作業能率なので結果は上々ではないでしょうか?
今日は午前10時過ぎ頃から作業終了まで雨に降られてしまいましたが、キャビン付きのトラクターなら全く問題にならなかったので本当に快適です。しかしこの耕耘作業ってものはモチベーション維持が本当に大切ですね。
何時間も乗り続ける機械なので、室内環境の整備で快適な作業環境を整えれば乗り疲れも少なく、集中力も持続しますし、結果として綺麗な仕事に繋がるという一連の流れが発生します。

今回気が付いた事(ここ重要です!)

水はけの良い圃場は反転性も良く、走行時に足回りにかかる負担・走行抵抗も少ない為エンジンも楽に回っていました。エンジンが楽な音をして回っているという事は、ガバナによる燃料増量補正が少なく済むという事であり、それだけ燃料消費量も少なく経済的に耕耘作業が出来るという事でした。
結果!浅起こしもし易く、団粒構造(また後程説明します)を維持できるため、水はけの良い状態を維持できるという事であり、田植機が潜って困る事も無く、中干の際にも乾きやすい圃場環境になるため、稲の成長調整がしやすくなり、結果コンバインでの稲刈りも楽になるという事です。

水はけの悪い圃場は全く逆の結果で、トラクター自身が沈んでしまうため耕耘深さも自然と深めに行く傾向にあることがわかりました。また、ロータリーのリアカバーの内側にベタッと泥が付着することでカバーの重さが増大し、”耕耘深さ感度”自体が鈍ってしまうことで更に深起こし傾向になる事も今回の春耕耘でわかってきました。
湿田での耕耘は水分を多く含む土質の為”耕耘爪での土寄せ・均平性能が低下”してしまいます。また、トラクター自体が深く沈み込むためタイヤ痕が消しきれなくなり、”耕耘深さ調整を深め”に設定し、無理やりタイヤ痕を消そうとすると更に深起こしになってしまい、”耕耘後の見た目だけの為に作業環境を悪化させている”ことに繋がっていく事も今回の耕耘で分かってきました。

所詮春起こしなんて”代掻きをするための準備”作業でしかありません。
どれだけ丁寧に春耕耘を行っても代掻きを雑にやれば全ては台無しになります。
代掻きを丁寧に行えばタイヤ痕は消えますし、深起こしをしたからといって特Aの米が出来る訳でもありません。
どうしても見た目が気になるのであれば、春起こしの時期をずらして代掻き直前にやれば良いだけの事ですし、春起こしの2日後あたりに水を入れればタイヤ痕なんて全然目立たなくなります。

作業状況が悪くなれば農作業一つ一つが辛くなります。
楽な農業の為にも絶対に深起こしをしてはいけませんよ!
畑作には超深耕ロータリーという物がありますが、稲作用はありません。
稲作用が無い理由は、全く必要性が無いから商品ラインナップに無いのです。

2016.05.09

社外ロータリーの実力

この草だらけの圃場は1枚で6畝位の小さな圃場です。
大した量ではないけど6時間ほど雨に降られた条件。
地面がほとんど見えない程草で覆われていますが、耕耘一発でこの仕上がり!
エンジン回転数は2000回転・PTO変速1(420回転)・車速3.0km・耕深14cmという条件です。
まるでカタログの写真のような一枚ですが真実ですよ!

2016.05.09

春耕耘開始

この圃場は1枚で3反歩ちょっとという広い圃場ですが、水はけが悪く降雨後4日経っても水が溜まっているという困り者の田んぼです。
この圃場以外にも水はけの悪い圃場が数枚ありますが、耕耘後に当店で販売している魔法の液体で見事水はけの良い圃場にしてみたいと思います。

無事耕耘終了!耕耘にかかった時間は70分で終了。
今流行の”エンジン回転数抑え目の耕耘”でやってみたのですが、34馬力のトラクターに1.8Mロータリーの組み合わせは結構速いですが低燃費っぽいです。
規定回転数まで回せば50分程度で終わりそうです。
しかし、このトラクターは使い易くて仕事も早いし乗り疲れしない素晴らしい機械ですよ!

2016.05.09

春耕耘に行ってきます

灰皿のカスタマイズやバックカメラの位置調整も終わり、室内環境整備はバッチリ!
トラクターと作業機をつなぐリンク関係のグリスアップも完了し、燃料も口元いっぱいに補給完了。
ロータリーを装着したし!いざ耕耘作業!という前に記念撮影でパシャリ♪
このロータリーは耐久性と反転性能の良さが自慢という一品!さてさてどんな結果になるかな?

2016.05.01

朝5時起きで草刈りしてきました

今年から新たに借りた圃場ですが、まだ草刈りをされていないため、昨年の枯れた芝と新たに生えてきた雑草等でモフモフです。
日中は修理などの仕事に追われるため朝しか草刈りできないので、ちょっと早起きして頑張ってみます。

あまり綺麗になったように見えないと思いますが、実際に目で見ると綺麗に刈込が完了してますよ(笑)
この圃場は1枚で3反部もあるので2時間半かかって何とか草刈りが終わるレベルです。
さっさと終わらせないと修理の電話が来ちゃう~><
草刈りは今日で3日目…斜面草刈り機が無ければこんなに早くは終わりません!農家さんの仕事は本当に大変です。

2016.04.26

新たに借りた圃場に畔を塗ってみました

色々な水稲実験をするには沢山の圃場が必要です。
植え方を変えてみるだけでも選択肢は多岐に分かれ、頭が混乱するほどの必要圃場枚数になってきます。
浅植え・深植えでの検証 株間の変更による検証 植え付け本数の変更による検証
上記に加えて…肥料の種類による検証や、1反当りの施肥量によっても当然変化します。

今年から新たに借りた圃場で、草刈りと耕耘はしっかりされてきた圃場ですが、長いこと休耕されていた圃場なので水田にする為の畔がありません。仕事の合間に畔塗機で畔を塗ってみようと思います。

畔塗機で水田用のちゃんとした畔を塗ってみましたがとても綺麗に塗れました。
こまめに草刈り・耕耘をされていた圃場なのですぐにでも水田として活用できそうです。
管理をされてきた農家様本当に感謝感謝です。

2016.04.25

試運転は畔塗でした

畔塗機は田んぼの水分値が多いと全然上手く塗れません。
これは上手く行ったケースですが、もう少し水分が少ないともっと綺麗に仕上がります。
使用した畔塗機はコバシ-XRS750・スマートガイアという最新機種で、前進したまま角まで塗れるという噂のアレです(笑)
田んぼの角も90°で水分もある程度あるというほぼ理想の環境。
毎回このくらい綺麗に塗れたら言うことないんだけどな…。(笑)
トラクター初心者にしては中々上手く塗れたんじゃないかな?

新車のトラクターはあっという間に泥だらけ(泣)
それはさておき・・・XRS-750を使ってみた感想ですが…。
かなり使用条件を選ぶが使い勝手は中々のモノといった感じです。
前進したまま角まで塗れるのは大変便利なのですが、変形田・高水分状態の水田・畦畔ブロックの田んぼには余り向きません。
理想は270°ターンが出来ればほぼ角まで塗れるという機械。
高水分で小回りしきれないとタイムアップで角まで塗れません。
特に変形田でA角の場所との相性は最悪で、早い段階で畔塗が終了してしまいます。バック塗が出来ないので”塗れない所はどう頑張っても塗る事が出来ないのがこの機種の弱点です。
綺麗な四角形・長方形の田んぼしか無い方には最高かも?

2016.04.18

トラクターの外観カスタムも抜かりなく!

耕耘作業中に突然の電話がかかってきても、運転に集中しながら電話出来たら安全ですし、とってもスマートですよね?
ましてや機械屋さんが電話に出られないのは大問題!
CDデッキを社外品に変更し、ハンズフリー通話が出来るようにパワーアップ!同時にスピーカーを社外品に交換し、良い音で音楽が聴けるようにカスタムし、サブウーファーも装着し臨場感抜群の音環境を整えました。
おまけにCDデッキ周りの化粧カバーをカーボン調ステッカーでデコレーション!エアコン操作パネルの化粧カバーや、内装のカバーにも同じくカーボン調ステッカーでカスタムしてみました。

後頭部に差し込む日差しって結構暑いんですよね…。
そんなわけでリアガラスとサイドガラス部分にスモークフィルムを張り、見た目もカッコ良く!暑さ対策もしっかり!一番大切な視認性もしっかり確保してあります。(コレお勧めです)
性能良し!快適性良し!見た目良し!
自分仕様のトラクターが完成しました!早くこのトラクターに乗って作業したいな♪

2016.04.10

トラクターに液晶モニターとバックカメラを装着!

代掻き作業とか畔塗作業って後ろが気になりませんか?
頻繁に後ろを振り返っていると真っ直ぐ塗りたい畔塗作業なのに曲がってしまった経験ありませんか?
前を向いたまま後ろが確認できたら便利ですよね…?
メーターパネルの上に液晶モニターを装着し、キャビンのフード部分に自動車用バックカメラを装着!常時後方を映しっぱなしにすることで夢の”前を向いたまま後方確認が出来る”仕様にカスタムしてみました!(笑)
ボンネットの先端にあるセンターマークもしっかり見える位置に液晶モニターを装着したので、運転のしやすさは損なわずしっかり後方確認が出来ます。ステップアップで、TVチューナーやDVDデッキを装着すれば…♪

2016.04.01

トラクターのカスタムを開始!

新車のトラクターを購入したのですから”自分仕様”を作ってみたくなりまして。(笑)
音楽を聴くにもより良い音環境で作業した方が気分も良いですし、携帯電話を持たずに通話出来るといった便利な機能を新たに付け加えてみたり、自分の好みに合わせた内装に変えてみるのも悪くはないかな~と♪
20代の頃から車いじりが好きで、我が家の車に付けてあるカーナビや社外スピーカーはすべて自分で取り付け・加工してきたので、トラクターにその技術を応用してみようかと思います。
自分のトラクターで練習しておけば、お客さんから頼まれてもスムーズに作業できますし、五味さんこんな事も出来るんだという宣伝にもなりますし(笑)

純正スピーカーを外し、社外スピーカーに交換し終わったところで記念撮影♪
天井に張り付けられたシルバーの張物は”振動軽減シート”という車用のアイテムで、スピーカーから発生する不要なビビリ音を吸収するために貼るものですが、今回はトラクターに付けてみました。  

この配線だらけの写真は純正CDデッキを外し、社外CDデッキ専用の配線に組み替えている最中の写真です。この作業をしなくては社外デッキCDを組み付けることが出来ないのですが、見えないようにしつつ、限られたスペースにこの配線を収納しなくてはならないのです…かなり大変な作業です(泣)

2016.03.20

通常耕耘用ロータリーを購入しました!

コバシ KJM180T-4SYDX  814320円

ヤンマーの純正ロータリーも悪くはないのですが、EG334と組み合わせるなら断然!社外ロータリーの方が相性が良い。
メーカー系純正ロータリーは軽量で通常耕耘~代掻きまで何でも出来る汎用性が特徴ですが、反転性能と耐久性に関しては社外ロータリーの方が有利です。
別途代掻きロータリーを購入する予定なので、通常耕耘専用作業機としてこれを選択しました。(当店でEG300シリーズを購入しているお客様はこの組み合わせが最も多いです)

2016.03.16

新しいトラクターを購入しました!

米作り一年目は1600時間オーバーの中古トラクターで頑張っていたのですが、故障個所多数につき高額な修理見積もりが…と言ってもその見積もりも自分でするのですが。(笑)
今話題の奥山清行デザインの新型トラクターが発売開始されることも知ってはいたのですが、このEG300は特別な思い入れがあるトラクターでして。
意のままに操れる操作性に惚れ込み、最も多く販売させていただいたトラクターがこのEG300シリーズなんです。
もしも自分が農業をするのならこのトラクターに乗って作業したいな…という夢もあって、無茶を承知で全額ローンで買っちゃいました(笑)EG334J YUQH 税込4762800円!
ちなみに本機のみでロータリーは別途!新車って高いです(泣)

機械屋さんのお米育成日記始まります!

五味機械産業は農業機械の事なら何でもお任せください!
と言えるのですが、お米や野菜の育成に関する事は無知に近いものでした…。
正直な話、田んぼなんて水が入っていれば良いと思っていたので、浅水管理の重要性なんて全く知りませんでしたし、水田用の除草剤を撒けば稲以外の植物が全部勝手に枯れると思っていた程ですよ?(笑)
「シュッスイって何ですか?」「ヨウスイって何ですか?」「ヨウスイケイセイキ?」
”ヨウスイケイセイキ”という機械があると思っていた程水稲の事は何も知りませんでした。(笑)

本当に何も分からないままお米作りをスタートし、”困ったらお客さんに聞く”という繰り返しの平成27年でした。
しかし、何も知らないという事は”何も恐れるものが無い”という事でもあります。
恐れるものが無ければ、新しいことにチャレンジすることは何も怖いことではないわけです。

「1反当り20枚平均と言われる苗の使用量を半分に減らしたらどうなるのかな?」
「田植えを極端に遅らせたらどんな結果になるのかな?」
「1~2本植えで苗を植えたらどんな稲に生長するのかな?」
「欠株した所って補植しないと減収するってホント?」

素朴な疑問は興味へと変化し、常識に囚われないやり方を模索してみようと思ったのが「機械屋さんのお米育成日記」を始めるきっかけとなりました。

「どんな事をしたらコスト削減できるのかな?」
「どの程度までならアレコレ手抜きをしても育成に問題が出ないのかやってみよう!」
「お金を掛けなくても美味しいお米って作れるのかな?」
「こんなやり方をしたらもっと楽に米作りが出来るかな?」


何も知らない非農家の自分は、アレコレ聞かなくては何も分かりません。
だから大切なポイントや、やってはいけない事など聞くことに何のためらいも無ければ恥もありません。
この”機械屋さんのお米育成日記”には、お客さんから教えていただいた知識や経験を元に、自分なりのアレンジを加えた方法で米作りをしていきます。
もしかしたら”今更聞けないあんな事やこんな事の疑問解消方法”が見つかるかもしれませんよ?(笑)

このブログを読んで気になったことがあったらドンドン言ってください!
「この方法試してみたいけど怖いから五味さんやってみて!」なんてお話大好物です!
失敗も成功もやってみなければ分かりませんし、失敗しても自分が死んでしまう訳でもありません。(笑)
失敗したら失敗したで経験にもなりますし、「コレはやめた方が良いです」と助言もできるわけで。
叱咤激励大歓迎です!このブログの内容が皆様の米作りに少しでもお役にたてれば幸いです。

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